成功するクラブのレシピ:5つの材料

寄稿者:バートン・ゴールデンバーグ(米国第7620地区直前ガバナー)

パティシエがさまざまな材料を混ぜあわせておいしいケーキを焼くように、ロータリーでもいろんな「材料」をうまく混ぜあわせることで優れたクラブが出来上がります。さまざまな材料の中で、私が最も大切だと思った5つの材料をここにご紹介したいと思います。

材料1 「独自の個性」

私の住む町には4つのクラブがあり、互いに近接していますが、それぞれが独自の個性をもっています:

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日本発 & 世界各地のポリオ根絶活動

いよいよ世界ポリオデー(10月24日)が間近に迫ってきました! 現在、世界各地でポリオ根絶活動が実施されており、日本でも今までにない大きな規模の活動が実施されています。

ポリオの根絶は、ロータリーが長年にわたって取り組んできた最も重要な活動の一つ。みんなで盛り上げましょう!

世界中のロータリー会員がどのようにポリオとの闘いを支えているかをご紹介します。

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パンデミックが収束したと言うにはまだ早い

~ビオンテック社CEO ウグル・サヒン氏とのインタビュー

※本稿は、ドイツとオーストリア向けロータリー雑誌によるインタビュー記事(2021年8月1日にrotary.deに掲載)を翻訳したものです。

欧州では例年通りの夏が戻ってきたかのように見えるこの数カ月間も、独ビオンテック社はコロナワクチンの改良に取り組んでいます。同社CEOウグル・サヒンさんが現状と今後の見通しについて語りました。

妻のテュレジさんおよびクリストフ・フーバーさんと共同で2008年にビオンテック社を設立したサヒンさんは、何より科学を重んじ、大げさな身振りや哀れを誘う話はしません。2020年11月9日、「有効なワクチンが開発された」という誰もが待ち焦がれたニュースが世界を駆け巡り、同社は12月からワクチン提供を開始。今年3月末にワクチン接種の効果が明らかになって以来、同社の株価は高騰しています。

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「ロータリー奉仕デー」地球環境保全グローバルプロジェクト

寄稿者:新井和雄(国際ロータリー第2820地区ガバナー)

2021年9月12日、国際ロータリー第2820地区(茨城県)の呼びかけに、世界各地のロータリークラブが呼応し、それぞれの国のそれぞれの地区で市民と共に、海岸や河川や湖沼を綺麗にするプロジェクトを行いました。

第2500地区(北海道)
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ロータリーの未来に不可欠なのは「成長」

By シェカール・メータ(2021-22年度国際ロータリー会長)

成長とは、あらゆるものに起こる自然現象であり、生きていることの唯一の証でもあります。アメリカのビジネスマンで、ファイアストンタイヤ・アンド・ラバー社の創業者であるハーベイ・ファイアストーンは、かつてこう言いました。「成長と人材育成こそ、リーダーの最も重要な使命である」

これはロータリーにも当てはまります。過去20年間、会員数は120万人にとどまっており、今こそ会員を増やして成長を遂げるときであると私は考えます。12カ月間で130万人へと成長するのは大胆な目標だと思われるかもしれませんが、「Each One, Bring One」(みんなが一人を入会させよう)に取り組めば十分に可能なことです。

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適応力であなたのRYLAを創造する

寄稿者:カレン C. ローブ(米国コロラド州のロータリー会員)

ロータリーで最近、「多様性、公平さ、インクルージョン」(DEI)という言葉をよく耳にします。DEIと聞いて、RYLA(ロータリー青少年指導者養成プログラム)を思い浮かべる人はいないかもしれませんが、RYLAでもDEIを強化することができます。

第5450地区(米国コロラド州)では、「RYLAプラス」と銘打った、障がいのある青少年を対象とする活動を行っており、障がい者支援団体Easterseals Coloradoとの提携の下、障がい者法に準拠した施設でユニークなプログラムを開催しています。参加者のニーズをサポートするため、訓練された医療スタッフとカウンセラーが配置されています。「1週間でうちの子に何をしたの?」と言う保護者もいますが、それは参加者のポジティブな変化を目の当たりにし、誇りをもってそういってるのです。

個人的な動機

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学問と実践を結ぶことを夢みて

寄稿者:ジャンルカ・ボナンノ(京都大学東南アジア研究所・トリノ大学世界情勢研究所准教授、国際平和と開発機構[IPSO]理事長、ロータリー学友)

私はイタリアと英国の二重国籍を持っていますが、ロータリーとともに歩む旅は、2009年に京都で始まりました。当時、大学院で国際関係の博士号取得を目指していた私は、ありがたいことにロータリー米山記念奨学金をいただき、博士課程での研究を続けることができたのです。

その時はただの奨学金だと思っていましたが、思いがけず、職業的、人間的に大きく成長する機会がもたらされることとなりました。

学問と現場の乖離に気づく

学者の家庭に生まれた私は、子どもの頃、世界中の大学の誰もいない教室でよく遊びました。日頃から身近なところで教育に触れていた私は、幼いときから、いつかは教授として教育に携わることになると思っていました。

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ポリオ根絶へのコミットメント:クラブ支援の記録にご協力ください

簡単に入力できるようになりました!

10月24日は「世界ポリオデー」です。皆さまのクラブにおけるポリオ根絶へのコミットメントを世界に示すため、活動その他の支援の記録にご協力ください。

これにより、何十年も前にロータリーが行ったポリオ根絶の誓いに現在も会員が熱意をもち、行動していることを伝え、ポリオ根絶の重要性への認識を高めることができます。

こちらからご入力いただけます: www.endpolio.org/ja/register-your-event *
(入力時にエラーが生じる場合は英語のページでお試しください)

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最新レポートで見る世界平和の現状

寄稿者:マイケル・コリンズ(Michael Collins、経済平和研究所、アメリカ局長)

画像をクリックするとレポート(英語、PDF)をダウンロードできます

去る6月、経済平和研究所(the Institute for Economics and Peace=IEP)が、今年で15年目となる世界平和度指数を発表しました。この指数は、全世界の平和度を測る主要な基準のひとつです。2017年以来、IEPとロータリーは戦略的パートナーシップを結び、世界各地で平和を効果的に築く新たなツールを会員に提供してきました。私も、世界平和度指数を算出するプロセスに携わりながら、ロータリー会員の皆さんと協力する機会に恵まれたことを嬉しく感じています。

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家庭内暴力への取り組みがクラブを変えた

寄稿者:デイビッド・ハーモン(オーストラリア、Ballina on Richmondロータリークラブ会長)

過去10年間、多くのクラブが経験してきた会員数の減少に歯止めをかけるには、会員や地域社会を巻き込むに足りる大義名分が必要となります。そこで私たちのロータリークラブは、3年前に座談会を開き、地域社会に真の変化をもたらす課題を特定しました。それが、家族内暴力・虐待に取り組むプロジェクトです。このプロジェクトを開始後、会員数は31人から76人に増えました。

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成功するコミュニケーションのカギは「一貫性」

寄稿者:リズ・コートニー(第8ゾーン公共イメージコーディネーター補佐)

新型コロナウイルスが世界に蔓延して以来、私たちの仕事場はバーチャルな世界へと移行し、コミュニケーションの手段としてテクノロジーの活用が急増しています。ソーシャルメディアやオンラインのマーケティングツールのおかげで、コスト効率の高い方法で大勢の人に情報を届けられるようになり、ロータリークラブが多くの人の目にとまる機会も増えています。研修リーダーである私は、正しいクラブ名入りロゴを一貫して使う方法についてクラブを頻繁に指導します。地域社会でのクラブへの信頼と認知を築くには、この「一貫性」がカギであり、オンラインとソーシャルメディアでは特に重要です。以下は、普段から私が研修でクラブに伝えていることです。

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DEIの文化はロータリーにとってなぜ大切なのか

「多様性・公平さ・インクルージョン(DEI)」シリーズ第5回

ロータリーは2020年9月、組織内における多様性・公平さ・インクルージョン(DEI)の現状を評価し、ロータリー全体でDEIの価値と実践を推進するための包括的な行動計画を作成することを目的に、DEIタスクフォースを設置しました。今後の一連のブログ記事では、タスクフォースの取り組みと「多様性・公平さ・インクルージョン(包摂)」の重要性について、メンバーの方々に伺っていきます。第一弾となる今回は、ケイティ・ハリデーさんにインタビューしました。

問:ロータリーのDEIタスクフォースのメンバーとして、DEIの実践と理解の促進においてロータリーが抱えている課題は何だと思いますか。これらの課題を克服するには、何が必要でしょうか。

ハリデー:ロータリー特有の課題は、組織の巨大さです。世界各国の文化の違いもあります。また、DEIに疎い企業や組織で働く会員のいるクラブは、この取り組みやDEIという点で自分たちに何が求められているのかをよく理解していないことがあります。

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学友がクラブを成長させる:3つの実例

寄稿者:トム・ガンプ(パストガバナー、米国ミネソタ州、Edina / Morningsideロータリークラブ会員)

私はよく、「どうやってクラブを成長させたらいいでしょう?」、「新クラブの会員をどうやって見つけることができますか?」と聞かれます。その答えは、学友(プログラムの元参加者や元奨学生)です。学友は見落とされがちですが、ロータリーがどのような団体か、どのような重要な活動を行っているのかを知っています。まさに入会候補者にふさわしい存在だと言えるでしょう。

ロータリーの学友は、世界中で活動するリーダーの素晴らしいネットワークです。クラブは、学友を講演者として招待したり、奉仕プロジェクトに参加してもらったりできますが、まずは時間と労力をかけて、学友の参加を妨げている障壁を取り除くことが肝心です。それができれば、学友の洞察力と才能を、ロータリーの成長に生かすことができるでしょう。

三つの実例をご紹介します。

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コロナ禍の中で第一歩を踏み出したローターアクトクラブ

寄稿者:中川博之(大阪難波ロータリークラブ会員) 

大阪難波ロータリークラブは1976年に設立され、今年で45周年を迎えます。節目を迎えるにあたり、2020−2021年度にはスローガン「世代を紡ぎ、親睦と奉仕を未来へ」を掲げ、その一つのプロジェクトとして18歳〜30歳の若い世代から成るローターアクトクラブの設立を計画しました。

若い人たちが気軽に集まれるイベントを計画

まず、「ローターアクトクラブを知ってもらうにはどうしたらいいか?」と考えました。とりあえず説明会を開催しよう!となったのですが、堅苦しい説明会ではなく、若い人たちがランチを食べながら気軽に楽しめる、そんな時間にしようと考え、当クラブ主催の「ローターアクトのことを知っていただく懇親会」を企画しました。

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子ども食堂とともに歩むロータリークラブ

寄稿者:藤野直子(名古屋名東ロータリークラブ会員)

皆さんは、「子ども食堂」をご存知ですか?

「夏休みに、一日の食事がバナナだけ」というお子さんがいることを知った東京都大田区の八百屋さんが、ご飯を食べさせてあげたことから「子ども食堂」は始まりました。それから9年、今では日本中に、約5000カ所もの「子ども食堂」ができました。地域のボランティアグループなどが運営する子ども食堂では、無料または安い金額で食事を用意しています。本当に空腹なお子さんもいれば、わいわい楽しいから来るお子さんもいます。「こども食堂が、唯一の外食」というシングルマザーの親子も来ます。「一人で食べるご飯はつまらない」と言って、子ども食堂のボランティアをしてくれるおじいちゃんもいます。学校には足が向かない中学生がお子さんの遊び相手になってくれたり、大学生が宿題を教えたり、それぞれの思いやりと優しさが集まって“心休まる居場所”となっているのが「子ども食堂」なのです。

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災害と紛争 — 女性の立ち上がる力

By Victoria Ifould(災害救援団体「シェルターボックス」スタッフ)

ロータリーとシェルターボックスは、20年以上にわたり、災害時に人びとが「家」と呼べる場所をもつことができるよう協力活動を行ってきました。シェルターボックスは、災害に見舞われた世界各地の家族に緊急シェルターやその他の必要な援助を提供し、生活の再建を支援しています。

通常の状態でジェンダーにおける不平等を経験する女性や女児は、災害時にも不平等を経験します。災害時や紛争時において女性が死亡する割合は男性より高いことが分かっています。また、女性に対する暴力が増加し、生活手段や教育へのアクセスにおいても女性は多くの困難を経験します。このため復興プロセスでは、女性の強さと立ち上がる力に着目することが極めて重要となります。

二人の女性をご紹介します。

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シリア紛争の10年

By Victoria Ifould(災害救援団体「シェルターボックス」スタッフ)

シリア危機は、これまでにシェルターボックス*が対応してきた最大かつ最も長期にわたる課題です。2012年12月以来、40万人以上を支援し、テントや冬用衣類の提供など、必要な支援を行ってきました。
(* シェルターボックスは、災害救援活動におけるロータリーのパートナー団体です

紛争開始から10年が経過した現在も、繰り返される争いによって故郷を追われる家族が後を絶たず、緊急シェルターが引き続き必要とされています。また、長年使用され、修理が必要なシェルターも多くあります。

年月を重ねるごとに、シリアの惨状は主要なニュースメディアで取り上げられなくなります。しかし、世界中のロータリークラブやローターアクトクラブからの継続的な支援のおかげで、シェルターボックスは支援活動を続けることができています。 シリア紛争の報道では、しばしば数字や統計が注目されます。現地では、これまでに1,230万人もの市民が避難生活を余儀なくされていますが、この数字から状況を想像し、紛争が人びとに与えている影響を理解することは難しいでしょう。統計の背後にある、10年間の悲惨な現実を伝えることが重要なのです。

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人身売買の撲滅をめざす世界初のクラブ

寄稿:ウーシャ・レディ(Community Action Against Human Traffickingロータリークラブ会長)

教師である私は、自分が務める学校の生徒たちがお金のために性的搾取の犠牲となっていることを知りました。中には6歳の生徒もおり、しかも、それが麻薬を買う金稼ぎのために家族によって行われていました。子どもが2~3日連れ出され、また家に戻ってくるのです。私は自分に何もできないことに無力さを感じていました。

モデルやダンサーのスカウトと偽る人に勧誘されたという大学生たちとも話をしました。学生たちはそのことを恥じ、誰かに打ち明けるのをためらい、特に警察には話したがりません。

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水と衛生の課題に取り組むロータリー行動グループ

By Brian Hall(WASHロータリー行動グループ運営委員長)

メルボルン(オーストラリア)のあるロータリアンは、インドネシアの湧き水からカドミウムを除去する方法を知りたいと感じていました。同じ頃、ジンバブエのあるロータリアンは、下水を農業用に処理する方法について情報を求めていました。また別のロータリアンは、エチオピアでの水文地質調査の見直しを必要としていました。

いずれのケースでも、ロータリアンは、水と衛生(WASH)のロータリー行動グループに連絡を取りました。このグループは、水と衛生に関する専門的知識と豊かな経験をもつロータリアンで構成されています。結果として、3名のロータリアンは数日以内に必要とする情報を得ることができました。

この行動グループは、地域社会における水と衛生へのアクセス拡充に取り組むクラブと地区に、さまざまなサポートを提供するために結成されました。グループが独自のプロジェクトを行うのではなく、ロータリアンによる活動の効果を最大化させるために支援を行います。具体的には次のような方法でサポートを行います。

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青少年が学び、奉仕する「奉仕学習」

社会奉仕と学習を組み合わせた新たなアプローチ


By ケイトリン・カンジャロッシ(国際ロータリー プログラム・参加促進担当スタッフ)

ロータリーの青少年プログラムに参加する若者の数は、年に35万人以上。しかし、ロータリーでは最近まで、これらの若者による奉仕活動への参加を促す直接的な手段がありませんでした。2019年春に国際ロータリーの青少年プログラム担当部に入局した私は、この事実に驚きました。

ロータリーでは、インターアクター、RYLA参加者、青少年交換学生や、指導する大人たちに対して「奉仕に参加しましょう」と呼びかけながら、奉仕活動を始める方法や、どのようなプロジェクトが実施できるのか、参加をどう促せるのかなど、必要なガイダンスを提供していなかったのです。

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新クラブの成長を後押ししよう

寄稿者:トム・ガンプ(第5950地区ガバナー、Edina/Morningsideロータリークラブ[米国ミネソタ州]会員)

私の地区には新しいクラブがいくつかあり、いずれもとても元気なクラブです。結成後も成長し続けています。

創立会員の88%は、ロータリー初心者です。ロータリーの活動方法を知らない人もいるので、これらの新クラブを大切に育てていく必要があります。その方法はシンプルです。会員が熱意をもつ分野に焦点を当てて活動し、柔軟さを取り入れ、多様な会員を迎え入れ、そして何よりも、楽しんでもらうことです。

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コロナ禍でも会員増を実現:7つのヒントをご紹介

寄稿:デイブ・ライランダー(Dave Rhylander、米国コリアービル・ロータリークラブ会長)

地域社会での奉仕が認められ、商工会議所による「非営利団体オブ・ザ・イヤー」を受賞したコリアービル・ロータリークラブの会員の皆さん

新型コロナ流行の中でもクラブを成長させることは可能でしょうか。その答えは「イエス」であると、私たちは胸を張って言うことができます。新型コロナウイルスはロータリークラブだけでなく世界に多くの課題をもたらしましたが、それでも、会員の意欲をかき立て、奉仕への参加を促し、入会への関心を高める方法はあります。

昨年6月、私たちのクラブは20%の会員増加を目標に掲げ、現在までに13人の新会員が入会しました。なぜ「20%」かというと、2000年代のはじめに100人だった当クラブの会員数が年々減っており、年に20%増なら3年後(またはそれよりも早く)に会員数が100人に戻るという計算だからです。たやすい目標でないことはわかっていましたが、ビジネスやスポーツと同じく、まずは目標を定め、達成に向けた計画を立てることが大切です。

1年足らずで13人の入会がどのように実現したのか。私たちが実行した七つの項目をご紹介します。

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ワクチンボランティア 最高の日

By Steven Sanbo(第6690地区パストガバナー)

私が思い出すのは、何百人もの人びとの顔。希望、安堵、感謝、恐怖、喜び、興奮、絶望、不安、そして涙。マスクの裏に隠されたこれらはすべて、2月にアリゾナの集団予防接種センターで目の当たりにしたことです。

何百人もの、これほど多くの感情が浮き出た顔を見るのは、2014年、貿易学校を開くためにロータリーでグアテマラを訪れたとき以来です。活動現地付近でマグニチュード7.4の地震が発生し、村人たちは、支援、食料、水、シェルターを求め、行方不明の家族のための希望を必要としていました。私とほか2人のロータリアンは、シェルターボックスを出動させるボランティアとなり、希望に応えるために活動したことを覚えています。

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インパクトを測ることはなぜ大切なのか

データ重視のアプローチでプロジェクトの成果と進展を記録

『Rotary』誌2021年3月号より

ローターアクトとRYLA学友が結成したEクラブ「Rotary Social Impact Network (RSIN)」は、設立当初から奉仕活動においてデータ重視のアプローチを取ってきました。

加盟認証後の最初のプロジェクト「Plastic Free July」では、プラスチックごみに関する認識向上キャンペーンを実施。データでプラスチック使用量を計算し、プラスチックごみの少ない生活様式を促進することが狙いでした。クラブはまず、オンラインの環境インパクト計算機を使って各会員が一日に使うプラスチックの量を調べ、これを基準値としました。各会員が生活様式を切り替える努力をし、プロジェクトの終わりにもう一度計算して成果を確認しました。

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大きな目標に向けた小さなステップ

寄稿者:ラファル・トンデラ(ワルシャワ・ユゼホフ・ロータリークラブ/ワルシャワ・ローターアクトクラブ会員)

さまざまな方法で水・電気を節約し、プラスチックゴミの無駄を減らしました

豊かな自然はポーランドの誇りです。国際ロータリーが正式に「環境」を重点分野のひとつに決めたとき、当地区(第2231地区)のインターアクトクラブ、ローターアクトクラブ、ロータリークラブは大喜びしました。これを記念してプロジェクトを行うことに決めましたが、その成果は発起人である私たちも驚くほどでした。

「大きな目標に向けた小さなステップ(Small Steps Towards a Bigger Goal)」プロジェクトは、第1920地区(オーストリア)のローターアクターたちによる「エコチャレンジ」からインスピレーションを得たもので、私たち独自の趣向も加えました。ポーランド国内16のローターアクトクラブとロータリークラブが、「水と衛生週間」である3月、ささやかな行為で大きなインパクトをもたらせることを実証したのです。

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世界で機会の扉を開くロータリーの「外交官」たち

寄稿者:ジュディス・ディメント(ロータリー代表ネットワーク リーダー)

この1年は誰にとっても未曾有の時となりましたが、国連など22の機関のロータリー代表である私たちにとっても同じです。いわばロータリーの「外交官」である私たちの仕事は、これらの機関の主要人物と会い、関係を深めながら、ロータリー重点分野での協力を推進することです。しかし、コロナ禍の現在、これは容易な仕事ではありません。ほかの多くのロータリアンと同様、私たちもバーチャルな方法を活用して「ネット外交」を行っています。

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ハイブリッド例会を始めてみよう

寄稿者:ジム・マーグラフ(Lamorinda Sunriseロータリークラブ[米国カリフォルニア州]会員)

ハイブリッド例会の方法を説明した動画のプレビュー(日本語字幕入り)

4年前、妻がとっぴな質問をしてきました。

「火星探索に行く宇宙飛行士たちが、地球の家族や友人と連絡しあえる方法がないものかしら?」

この質問をきっかけに、私たちの旅が始まりました。とはいえ、火星への旅ではありません。その旅とは、この地球での社会的孤立の問題を理解し、テクノロジーを使って遠く離れた家族や友人とつながる新しい方法を開発するために、私の7番目となる会社Kinoo.familyを立ち上げる旅、そしてロータリーとのかかわりをさらに深める旅です。

火星に行くロータリアンはまずいませんが、私たちの多くが社会的に孤立し、愛する人たちの近くにいたいという気持ちを抱いています。2020年には、驚くことに、コロナ禍でのロックダウン開始後間もなく、ロータリークラブの80%がZoomなどのビデオ会議ツールでバーチャル例会を開きはじめました。

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世界各地のクラブによる環境プロジェクト

ロータリー会員は長年、地球を守るさまざまな活動を実施してきました。今年7月から「環境」が正式にロータリー重点分野の一つとなることで、ロータリーで環境を守る機会がさらに広がるでしょう。今回は、世界各地で実施されているロータリーの環境保護活動をいくつかご紹介します。

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ロータリーでハラスメントのない環境をつくる

寄稿者:ケイティ・ハリデー(アデレードライト・ロータリークラブ会員)

ロータリーにハラスメントが存在する余地はありません。ハラスメントがあったら、誰も入会したり、ロータリーで活動を続けたいとは思わないでしょう。

会合、行事、活動でハラスメントのない環境を維持するというロータリーの方針は、ハラスメントが一切容認されないことを明確に述べています。クラブ会長をはじめ、ロータリーの全リーダーがハラスメントに関するロータリーの方針について毎年研修を受けることも規定されています。

しかし、ロータリーでハラスメントをなくすことは、リーダーだけの仕事でしょうか。ハラスメントを認めず、無視せず、言い訳しない文化をつくり、維持する責任は、私たち一人ひとりにあります。

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Magic of Rotary ~ロータリーの力~

一つの出会い、一つの行為が大きな変化に

寄稿者:河地妙美(日本ロータリーEクラブ2650会員)

パンデミックが世界を席巻する今、私たち社会の危うさが一層あらわになっています。せわしくアップデートされる世の中では、失望や怒りが渦巻き、大切な思いやりや共感、そして対話を忘れてしまったかのような出来事が報道されています。

でも私たちはひとりではありません。人が動けば、水面に石を投げ入れた時のように、その影響は周囲に広がっていきます。私たちには、未来のために良いことを行う力があります。出会いによって別の世界が現れ、ひとつの小さな行為が大きな変化を起こします。

人と人の出会い、そこで生まれるつながり、そのつながりの連鎖が、社会を動かします。ロータリー会員である私は、これを幾度となく体験してきました。私はこれを、「Magic of Rotary」と呼んでいます。

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都市養蜂で「自然+コミュニティ」のスタイルを

京都東みつばちプロジェクト(Kyoto-East NICO² HONEY PROJECT)

寄稿者:仲田吉儀(京都東ロータリークラブ)

平安神宮の大鳥居のすぐ近くで、みつばちの飼育に取りくむ京都東ロータリークラブ会員(写真をクリックすると別のウィンドウで開きます)

平安神宮のすぐ近くで

京都市左京区に位置する岡崎地区は、平安神宮、京都国立近代美術館、京都市動物園、コンサートホールなどが集まる京都の文化ゾーン。私たちは、平安神宮の大鳥居を間近に臨むビルの屋上で、みつばちの飼育を始めました。

きっかけは、かつて35年の歴史ののちに終結したローターアクト復活の呼び水にするという発案で、かねてから都市養蜂に関心があり、都市養蜂家とのネットワークを有する森田会長肝いりのアイデアでした。巣箱を置いている岡崎地区は京都東クラブの所在地で、クラブのバナーには平安神宮の大鳥居の絵柄があしらわれています。まさに京都らしい、最高のロケーションでの試みとなりました。

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トーストマスターズとロータリー:東京で力をつなぐ

寄稿者:ニコラス・ボルツ(東京広尾ロータリークラブ)

皆さんももう何度も耳にし、実際に感じていることと思いますが、2020年は私たちが知っていた生活が一変し、色々な側面で変化(特に悪い面での変化)があった年でした。 

しかし、少なくとも一つは良いことがありました。私のクラブが、東京の中心部にある多くのトーストマスターズクラブの一つとパートナーシップを開始したことです。私たちのクラブ、東京広尾ロータリークラブは多国籍の会員が所属するクラブで、コミュニケーションは主に英語です。この意味でも、東京アメリカンクラブトーストマスターズ(TAC)は、私たちにとって完璧なパートナーです。双方のクラブの会員が以前から知り合いというケースもあり、互いに国際的なコミュニティの中で活動してきました。   

東京広尾ロータリークラブ、TACトーストマスターズ、Canadian International Schoolインターアクトクラブの合同会合
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緑の散歩道プロジェクト

寄稿者:小林・テンピア・ジュリエット(名古屋中央ローターアクトクラブ 2020-21年度会員)

私は小さいころから、環境とまちづくりに強い関心を持ってきました。環境に優しい街、外を歩きたいと思うような街は、自分だけでなく、大事な家族や友人の幸せにつながると思っています。

国際ロータリー第2760地区が「RAC-1グランプリ」プレゼン大会を実施し、優勝したローターアクトクラブに活動支援金30万円を与える、しかもプレゼンのテーマが「環境のためのロータリー・ローターアクト共同事業」だと聞いたとき、すぐに参加したいと強く思いました。ロータリーファミリーが一丸となり、よりよいまちづくりの実現に貢献するという強いミッションを感じました。

優勝を目指してプロジェクトを計画

私はフランスから来日して以来、名古屋の夏は暑く、緑が少ないと感じていました。市内に緑を増やせば、市内の風通りがよくなり、日陰が増えることで気温が低下する、また、交通の騒音や大気汚染の減少といった効果が期待できます。

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日本のロータリー100周年

日本初のロータリークラブの設立は、二人の日本人ビジネスマン、福島喜三次氏と米山梅吉氏のアメリカでの出会いがきっかけでした。この出会いから数年後の1921年4月1日、日本で第一号となる東京ロータリークラブが加盟認証されることになります。

日本へのロータリー拡大

テキサス州ダラスにある日系企業の支店長だった福島喜三次は、ダラス・ロータリークラブの会員でした。一方、三井銀行の常務取締役だった米山梅吉は、1917~1918年、日本政府派遣の財政経済委員の一員として何度か渡米。その時に福島宅で一時を過ごし、福島からロータリーを紹介されました。

1920年代初め、日本に帰国した福島、そして米山は、他22名の創立会員とともに東京ロータリークラブを設立し、福島がクラブの初代幹事、米山が初代会長となりました。

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コロナ禍で考える:疾病予防におけるロータリーの役割

By アン・マリー・キンボール(Bainbridge Islandロータリークラブ会員、ロータリー財団専門家グループメンバー)

ロータリーは、新型コロナウイルスとの闘いに懸命に取り組んでいます。ロータリーで新しく設置されたタスクフォースのメンバーの役を仰せつかったことは光栄ですが、同時に、ロータリアンとして私たちの役割は何かと考えています。コロナ禍において、ポリオ根絶活動の進展をどのように維持していけるでしょうか。

世界に120万人の会員と35,000のクラブを擁するロータリーには、地元や世界におけるコロナ禍の終息のために果たすことのできる役割があります。コロナ禍により、特にパキスタンとアフガニスタンといった重要な地域でポリオ根絶と小児予防接種の取り組みが脅かされており、ほかの多くの国でも小児予防接種率が低下しました。しかし、ロータリーとパートナー団体が各国政府と連携して、休止されていた予防接種が再開され、その成果が現れ始めています。私たちには、ポリオ根絶を実現に導き、かつコロナ禍を終息に導くという二つの役割があり、これらは密接に結びついています。

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グローバル補助金申請書の承認のチャンスを高めるために

よくある質問に補助金担当スタッフがお答えします

ロータリー財団は、ロータリーの重点分野のいずれかに該当する大規模で持続可能な活動を支えるために、2013-14年度にグローバル補助金を導入しました。以来、この補助金は大きく成長し、補助金の授与数は50パーセント以上増加しています。2019-20年には1,350件のグローバル補助金が授与され、その総額は1億ドルを超えています。

ロータリー勤続歴25年の財団補助金担当ディレクター、アビー・マクニア(エバンストン・ロータリークラブに所属)が、グローバル補助金申請書の承認のチャンスを高めるためのヒントをご紹介します。

※この記事は、『Rotary』誌2020年11月号に掲載された記事を翻訳・編集し、日本の読者向けに【日本向けのアドバイス】を追加したものです。

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ローターアクターからトーストマスターへ

~フィリピンのローターアクターがトーストマスターズと提携

By パウル・アルメル・エスコバール(Pilipinasローターアクト多地区合同情報組織[MDIO] 研修・開発担当)

成功に必要なパブリックスピーキングのスキル

トーストマスターズインターナショナルの「スピーチクラフト」は、スピーチのスキルを高めながら、コミュニケーションのあらゆるスキル(ボディランゲージ、アクティブリスニング、クリティカルな評価など)を磨くためのパブリックスピーキング講習です。フィリピンでは、50人のローターアクターがこの講習を修了しました。

スピーチするローターアクター、フェイスフル・マリグマットさん。

フィリピンのローターアクト多地区合同情報組織(MDIO)と、トーストマスターズのディストリクト75が手を組み、ローターアクター向けにバーチャルでスピーチクラフトを実施。これは、国際ロータリーとトーストマスターズインターナショナルの学びと協力を促す戦略的アライアンスを土台としています。

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津波が押し寄せたあの日  

~東日本大震災を振り返る~(第2回)

寄稿者:佐々木一十郎(名取ロータリークラブ会員)     

紙一重だった運命の分かれ道

震災後に自衛隊の指揮官らと捜索活動の協議をする佐々木さん(写真左)。

震災当時、私は名取市長の職にありました。名取市は仙台市の南隣に位置し、仙台空港の所在都市です。

2011年3月11日、名取市の沿岸部は想定を超える9メートルあまりの津波に襲われ、当時の人口73,502人のうち、911人の命が失われました。広大な仙台平野の一部で平坦な地形だったため、津波は海岸から5.5キロメートル入った内陸部まで到達していました。

私自身は、地震発生時に沿岸から6キロメートルほど離れた名取市役所3階の市長公室で会議中でした。震度6強というこれまで経験のないほどの激しい横揺れに耐えたのち、災害対策本部を立ち上げ、対応に追われる日々を過ごしました。

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「あれから10年」

〜東日本大震災を振り返る〜(第1回)

寄稿者:菅原 裕典(仙台泉ロータリークラブ会員)

葬儀屋として大勢の犠牲者を弔う

大規模な遺体安置所となった体育館

東日本大震災の死者は、関連死も含めれば約2万人、いまなお行方不明の方は2千人以上います。現在、私たちを取り巻く新型コロナウィルスによる世界的なパンデミックも未曾有の事態が及ぼす災禍であると言われていますが、10年前に発生した東日本大震災という未曾有の災害で、私は、自分の職業を通じて力を捧げなければならない状況に直面しました。

東日本大震災の発生や被害状況については既知の通りですが、葬儀社を経営している私に求められたのは、多くの犠牲者をどのように弔うかという待ったなしの課題でした。自治体の要請を受けて数千本の棺を調達し、全国の同業者から大きな支援をいただきながらこれを組み立て、県内各地に輸送し、安置所での納棺までを指揮し続けました。

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バーチャル社会見学

コロナ禍から育む奉仕

寄稿者:佐藤弥生(2720 Japan O.K. ロータリーEクラブ、社会奉仕委員長)

プロジェクトのきっかけは、当クラブの社会奉仕委員からのメッセージでした。その方は熊本県芦北町で「あしきた・まちのこども園」を運営しているのですが、7月豪雨の被災で子どもたちの当たり前の生活が困難になった、とのことでした。

メッセージには、「子どもたちに会員の仕事を見せることで、将来の夢や希望につなげてもらいたい」との思いが綴られていました。

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