寄稿者:パオロ・パシーニ(イタリア、第2072地区国際奉仕委員長)
ロータリープロジェクトの成功に必要なのは、善意だけではありません。それは、コミュニティの真のニーズを的確に突き止め、そこに焦点を絞ること、そして、持続的なインパクトをもたらす強固なパートナーシップを築くことです。そうしてこそ、クラブ、地区、プロジェクトにかかわる専門知識をもつ仲間との協力が最大限の力を発揮し、奉仕プロジェクトを単なる善意ではなく、変革的なものとすることができます。
私は、地区国際奉仕委員長として、このアプローチの力を目の当たりにしました。「RemotHeartプロジェクト」は、新型コロナウイルスのパンデミック中にロータリアンが協力して立ち上げた革新的なイニシアチブです。
2020年、新型コロナウイルスのパンデミックがイタリアのロマーニャ地方に深刻な打撃を与えた際、多くのクラブと地区は、新型コロナの患者を支援するプロジェクトに注力しました。それは良いことなのですが、病院が必要とする以上の物資が届けられる結果となりました。病院では、酸素濃度計、体温計などの物資があり余る一方、ほかのニーズが満たされていない状況でした。プロジェクトはあまり役に立っておらず、持続可能でもありませんでした。隠れた重要なニーズを満たすために何ができるかと、私たちは自問しました。
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