ロータリアン国際スキー親睦活動グループで初の日本大会を開催

寄稿者:吉田弘和(東京麹町ロータリークラブ会員、第2580地区ロータリー財団部門長、ロータリアン国際スキー親睦活動グループ日本会長)

スキーを楽しみながら奉仕も実施

ロータリー親睦活動グループ(Rotary Fellowships)は 趣味やスポーツの愛好家が国をまたいで親睦を深める活動で、世界に100以上のグループあります。そのうちの一つ、40 年の歴史を誇るグループ「ロータリアン国際スキー親睦活動グループ (International Skiing Fellowship of Rotarians)」(以下ISFR)では、今回初めて日本での大会開催が実現しました。2月11日~18日の1週間 日本を代表するスキーリゾート、ニセコに、国内外から60名を超えるロータリアンが結集しました。

もともとは、ISFR世界会長のアリソンさん(米国アイオワ州、エイムズ・ロータリークラブ所属)との個人的な縁がきっかけで検討が始まり、第2580地区(東京・沖縄)の嶋村ガバナーと第2510地区(北海道)の石丸ガバナー(両者とも当時はガバナーエレクト)の交流でニセコ開催が決まったものです。倶知安ロータリークラブはじめ第2510地区の皆さまの絶大なご協力の下、感動的な1週間が実現しました。

毎日、朝から夕方までいくつかのグループに分かれてスキー三昧。60代・70代の海外ロータリアンが 非圧雪の林にコースを切り、パウダースノーの中で雪しぶきを上げながら浮揚。その姿に驚き感動した若者が後を追いかける、そんな光景もたくさんありました。

コースを教えあったり、雪に埋もれる仲間を助けたり、自然と親睦が進みます。ゴンドラの中では 初参加の日本のメンバーも世界のロータリアンとお互いの人柄に触れ、新たな友情がたくさん生まれました。全員がストックにISFRロゴの入った旗をつけたので ゲレンデでは一目でメンバーだとわかり、仲間意識も高まりました。

数々のプレゼント交換

夜は連日イベントを開催。地酒「二世古」をいただきながら、石丸ガバナー自らが調理した鍋料理を世界のロータリアンが堪能。チャリティーナイトでは、各参加者が自国の自慢の品を持ち寄ってオークションを開催し、売上金で地元の養護施設の子どもたちにスキー用品をプレゼントしました。

ISFRは世界各地でスキー大会を開催し、現地での奉仕活動にも取り組みます。オークションでは北海道新聞の取材を受け、その様子が朝刊に掲載されました。ほかにも、居酒屋ナイト、小樽ツアーや温泉ツアーが行われ、居酒屋ナイトでは、座蒲団の席で酒を交わしながら携帯電話の翻訳機能を使って言葉の壁を越えてコミュニケーションを図りました。小樽クラブの例会で松前神楽や空手演舞などの日本文化も披露したほか、最終日にはお別れパーティーが盛大に開催され、地元のロータリアンとの交流も一段と深まりました。バナーやプレゼント交換が行われている隣では、大阪南クラブのメンバーが海外メンバーに万歳三唱を伝授。大いに盛り上がりを見せました。

ロータリーの親睦の素晴らしさを実感

小樽ロータリークラブ例会で日本文化を楽しむISFRメンバーたち

今回のISFRの取り組みで、ロータリーが素晴らしい世界組織であることを改めて認識しました。開催期間中、スキーを通じて交流し、ロータリーの国際性を体感し、世界に仲間をつくりながら、ロータリアンであることの喜びを噛みしめる姿を何度も目にしました。数々の思い出を胸に帰国した海外参加者からは、たくさんのお礼メッセージが届きました。感動にあふれた1週間であったことや、「当初は生涯で一度だけの日本大会参加、と思っていたけれど、次の日本開催はいつ?」との嬉しい言葉もありました。

日本人参加者からは「世界のロータリーを初めて体感した」という声が聞けました。2年越しの準備でいろいろと苦心する場面もありましたが、日本会長としてこの上ない喜びです。

ISFRは今後も国内外で活動を続けていきますので、ぜひ日本からも一人でも多くの方のメンバー登録とスキー大会参加を心からお待ちしております(連絡先:hyoshida914@yahoo.co.jp 吉田まで)。

ISFRロゴが入った赤い旗で、広大なニセコでも一目で仲間を発見できました

ロータリー親睦活動グループについてはこちらもご覧ください

【関連記事】
>> ロータリー親睦活動グループで広がる医療従事者のネットワーク
>> 一芸は世界に通ず ~国際大会で親睦活動~
>> 夢みるジャズ愛好家ロータリアン

【最近の記事】
>> 「多様性・公平さ・インクルージョン」から未来を語る
>> クラブ推進の強い味方:ブランドリソースセンター
>> ロータリーとのご縁と新たにもらった命に感謝

コメントを残す