世界の識字率は、全体的に上昇しています。しかし、読み書きのできない人は今でも8億9,700万人に上り*、小学校に行っていない児童は、5,700万人いると言われています。ロータリーは、地元や海外の地域社会で、基本的教育と識字のニーズに応えると約束しました。3月はロータリー識字率向上月間。これを機会に私たちの熱意を新たにしましょう。
以下に、ロータリアンが世界で教育の改善に取り組んでいる例をご紹介します。
台湾のTachia Centennial ロータリークラブでは、学ぶこと、本を読むことの喜びを子供たちに知ってもらおうと、新生児から5歳までの子供用の本を寄贈しています。「Bookstart」と名付けられたこのプロジェクトでは、台中市教育局が推奨した本が、既に130世帯を超える家庭の子供たちに寄贈されました。
- バハマ諸島にあるNassau Sunrise ロータリークラブでは、地元の幼稚園で毎
週、読書の時間を設け、クラブ会員が子供たちに本を読んで聞かせることで、読解力を磨き、本の大切さを知ってもらう取り組みを行っています。
このほかにも、世界の識字率を向上するためにできることは多くあります。例えば、次のような識字プロジェクトを支援することができます。
カンボジアのプノンペン・ロータリークラブは、この国の僻村で活躍する移動図書館に対する資金援助を求めています。移動図書館は、司書がボランティアアシスタントとともに運営し、一台につき週に約10町村を訪れます。既に毎月1,000人の利用者が、本を借りるだけでなく、司書が主導して行う読書や物語などの活動に参加しています。
ケイマン諸島のCayman-Sunriseロータリークラブは、地元で行う識字教育支援プログラム「LIFE」の支援者を求めています。このプログラムでは、小学校の生徒が18週間にわたり、毎週4~5日、放課後に読解力向上のための特別教習を受けます。
「ロータリー奉仕の最新情報」ブログページでは、識字プロジェクトを成功させるためのヒント、リソースや、プロジェクトの成功例が紹介されていますので、ぜひ、地区のロータリアンに利用を奨励してください。また、このブログにぜひご意見をお寄せいただき、ロータリーショーケースではクラブで行った基本的教育支援プロジェクトや識字率向上プロジェクトをご紹介ください。
*国連教育科学文化機関(UNESCO)、2013年6月統計