世界に希望を生み出そう:会長テーマロゴの意味

2023-24年度テーマのロゴ

今年1月の国際協議会でゴードン・マッキナリー会長エレクトが発表した2023-24年度の会長テーマは、「世界に希望を生み出そう」。

このテーマを選んだ理由について、マッキナリー氏は次のように述べています。「私たちの目標は、破壊的な紛争から世界が立ち直れるように、希望を取り戻すこと。そうすれば、私たち自身のために持続可能な変化をもたらすことが可能となります」

テーマの発表と同時に、テーマロゴのデザインも公表されました。ロゴにあしらわれた3つのダイナミックな図形は、水滴のようにも、そよぐ風のようにも見えます。カラフルなグラデーション(紺色~薄い紫色、濃い赤~鮮やかな紅色、オレンジ色~明るい黄色)からは、太陽の光が連想されます。

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ロータリーとのご縁と新たにもらった命に感謝

『Rotary』誌に掲載された国際ロータリー日本事務局長、中井啓介の素顔をご紹介します

※ブログ編集者注:『Rotary』誌(英文誌)2023年3月号の「スタッフコーナー」で、国際ロータリー日本事務局長の中井啓介が紹介されました。本稿はこの記事を翻訳・編集したものです。

駒ヶ根RCが協賛するマラソン大会で、RI第2600地区パストガバナーで現ポリオ根絶コーディネーターでもある伊藤雅基さんとともに。

私は東京から約48Km南にある藤沢市(神奈川県)で生まれ育ちました。カリフォルニア州のマリブのように、藤沢は砂浜とマリンスポーツで有名です。私も子どもの頃からウィンドサーフィンを楽しみ、明治大学(東京)入学後はボードセーリング部に入部して1988年ソウルオリンピック、セーリングDⅡクラスの日本代表候補選手となりました。卒業後も12年間、ボランティアで大学の監督を務めました。部のメンバーの中には、その後も全日本大会やワールドカップ、2012年ロンドンオリンピック、2021年東京オリンピックに出場したOBやOGもいます

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ロータリーボイス 2022年閲覧数トップ5

2022年も終わろうとしています。今年は皆さんにとってどのような一年だったでしょうか。新型コロナウイルスによる影響は現在でも続いているだけでなく、2月にはウクライナでの戦争が勃発しました。明るい要素をなかなか見つけられないような世界情勢ではありますが、今年もロータリーでは、世界の地域社会を支援する各種の活動が行われました。特に、ウクライナ支援のための災害救援基金には多くの支援が寄せられ、幅広い被災者の支援が実施されています。

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世界を魅了するメジャーリーグ

『Rotary』誌で紹介された日本人選手の活躍

『Rotary』誌2022年8月号に掲載された記事(1ページ目)

今月、野球の本場アメリカで活躍するエンゼルスの大谷翔平選手が、ベーブルース以来の104年ぶりとなる同シーズン「2桁勝利、2桁本塁打」を成し遂げ、この快挙に日本中が沸き返えりました。それとタイミングを合わせるかのように、ロータリーの英文機関誌『Rotary』誌の8月号に、大谷選手の活躍に言及した記事が掲載されています。千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希選手も紹介しており、野球ファンの日本のロータリーファミリーには嬉しい内容となっています。

今回は、この記事の抜粋を日本語で皆さまにお届けします。今や各国からプレーヤーが集まる米国野球界の歴史や選手の多様性についても触れており、日本の方々にも興味深くお読みいただけるでしょう。

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ロータリーボイス 2021年閲覧数トップ5

新型コロナウイルスによって私たちの生活様式が一変してからほぼ2年が経過しようとしています。新たな変異種の脅威も押し寄せ、暗中模索の状態が続いています。この場を借りて、命を落とされた方々に哀悼の意を表するとともに、私たちの命を守るべく前線で仕事をしてくださるエッセンシャルワーカーの方々に深く感謝いたします。

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街の新たな看板でロータリーをアピール

By: エバ・パーマー、第7280地区ガバナー補佐(米国ペンシルバニア州)

私たちのクラブは、地域に根差した活動を実施し、ロータリーについて広く人びとに伝えることにコミットしています。クラブの戦略計画も含め、活動のすべてにこの信念が組み込まれています。ですから、私たちが住む街オイル・シティが街の入り口に立つ看板を一新しようと考えているという話を聞いた時、私はすぐにその機会に飛びつきました。街の美化や観光支援の一環となると思っただけでなく、ロータリーを推進する機会になると考えたのです。

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「四つのテスト」は他人を判断するための道具ではない

By マーチン “マーティー” ポスティック・ジュニア
(米国オクラホマ州、第5750地区パストガバナー、OKCサンライズ・ロータリークラブ)

FourWayTest論争の多い今日の社会では、政治的・社会的な議論で自分の支持を表明したり、誰かの考えや発言、行動を批判したりするために、ロータリアンが「四つのテスト」を利用することがあります。意見が対立する双方の会員が、互いに「四つのテスト」を使って自分の主張を裏付けたり、相手をおとしめたりすることもあります。ソーシャルメディアでも、「四つのテスト」 に背くと思われることについて意見し、そこにほかの人が意見や侮辱を追加していくといった状況です。

そうすることがロータリーに対する人びとの認識にどのような影響を与えるか、ほとんど考えもしないで。

そこで私は、基本的にこう考えるのです。 続きを読む

世界ポリオデーに世界中のロータリアンがイベントを実施

WPD recap 2「世界ポリオデー」である10月24日、世界各地のロータリアンがクラブや地域社会と一体となり、ポリオ根絶のための活動を実施しました。136カ国で4,000を超えるクラブが5,600件以上のイベントを立ち上げ、ポリオ根絶の啓蒙や募金に貢献。また、アートやスポーツ、ダンスフェスティバル、認識向上など、多種多様なイベントが実施されました。 続きを読む

私のローターアクトクラブライフ

寄稿者:中尾宏行(甲府南ローターアクトクラブ)

11月9日、兵庫にて開催されたロータリー研究会にて、パネリストとしてローターアクトについて発表をさせていただきました。マーク・ダニエル・マローニーRI会長をはじめとするロータリーを代表する素晴らしい方々の前でこのような機会を得られたことは私の人生において一つ大きなインパクトとなることでしょう。

ローターアクトに入会して3年余り、入会当時の私がここまでのローターアクターとしての飛躍を果たして想像できたでしょうか。1574130453659

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「学友参加推進週間」に寄せて ~ブリタニー・アーサーさんとのインタビュー~

10月7~13日はロータリーの「学友参加推進週間」です。世界中のロータリー学友による活動にスポットライトをあてるほか、ロータリークラブが地元の学友とのつながりを深め、一緒に協力する機会をつくるきっかけとする週間でもあります。

学友のひとつであるローターアクターにとって、2019年は重要な年になったと言えるでしょう。4月に行われた規定審議会で、ローターアクトがRIに正式加盟することが認められました。これにより、ローターアクトの立場が向上し、ロータリーからローターアクトへの支援が強化されることとなりました。

今回のブログでは、元ローターアクターで、現在はロータリーで活躍する若きリーダーであり、日本在住のブリタニー・アーサーさんに、これまでの経験や今後ローターアクトに期待することなどを伺いました。IMG_7458 続きを読む

ブログ記事を書いてみませんか

blog-2-image「ロータリーボイス」は、誰でもロータリーでの体験談や役立つ情報を紹介できる、ロータリーの日本語版ブログサイトです。ロータリーには、ボランティア活動、人びととの触れあい、職業人としての成長など、たくさんの素晴らしいストーリーがあります。

「国際ボランティアで現地の人たちと交流した感動をぜひほかの人にも知ってもらいたい」「クラブでの新しい試みをぜひほかのクラブにも紹介したい」。そんな思いがある方は、ぜひ筆を取ってみてください。「ブログなんて書いたことない」という方も、執筆のための「寄稿のガイドライン」を参考にして、まずは書くことから始めましょう。

ここをクリックしてご寄稿いただけます

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ブランドリソースセンターの新素材

By  国際ロータリー ソーシャル&デジタルチーム

皆さんは最近、ロータリーのブランドリソースセンター をチェックしましたか?ソーシャルメディアへの投稿を目的とした「つながりがもたらす力」 というビデオがブランドリソースセンターに追加されました。このビデオを皆さんのソーシャルメディアのぺージで紹介することで、ロータリー会員が「世界を変える行動人」であることを伝え、公共イメージの向上につなげましょう。

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新しいビデオ「つながりがもたらす力」のスクリーンショット

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インスタグラムのストーリー機能を活用しよう

By アシュリー・デンマ(国際ロータリー ソーシャル&デジタルスペシャリスト)

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国際ロータリーがインスタグラムのストーリーを使って投稿したコンテンツ。

ロータリー本部のソーシャルメディアチームは、ロータリーを多くの人に紹介し、そのストーリーを伝えるためにソーシャルメディアを活用するクラブが増えていることを嬉しく感じています。ソーシャルメディアのめまぐるしい変化に追いついていくのが大変なことは、私たちもつくづく感じています。

そこで、国際ロータリーで最近活用しはじめた新しいツール、インスタグラムの「ストーリー」(または「ストーリーズ」とも呼ばれる)機能をご紹介したいと思います。これは、クラブでも写真、動画、テキストを含む独自の投稿を楽しく発信できる方法です。 続きを読む

ロータリーと女性(パート2)

寄稿者:伊藤千恵(東京恵比寿ロータリークラブ)

「男性も女性も年長者も若い人も外国の人も、さまざまな人が会員として活躍する新しいロータリークラブをつくるんだ」

そう力を込めて語る東京恵比寿ロータリークラブの設立会長にお声がけいただき、入会させていたのは、1995年のことでした。今で言う「ダイバーシティ(Diversity)」のクラブの誕生。男性31名、女性17名でのスタートでした。チャーターナイトまでの準備では、「バナーはクラブ名の恵比寿に因んで、七福神の一神の恵比寿様にしよう」「名札やロースターの色は女性もいるクラブらしくワインレッドにしよう」などなど、女性らしい意見を多く取り入れ、女性が中心となって活躍しました。

東京恵比寿ロータリークラブ歴代女性会長たちとポールハリスの肖像画を囲んで

ポール・ハリスの肖像画を囲んで(右から2番目が筆者)

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1月「職業奉仕月間」

f5a1c0d587d8d56eed497528e5b96993職業奉仕はロータリーの核心。多くの会員にとって、地域社会で奉仕を行う土台となるものです。ロータリーの職業奉仕では、地域社会のニーズに取り組み、支援を必要とする人たちが自らの力で生活を立てていけるよう支援するため、多彩な職業の知識とスキルを活用することが求められます。

日本や海外のクラブによって実践された職業奉仕プロジェクトをご紹介します。 続きを読む

『ワールド・フード+ふれ愛フェスタ』は今年も大盛況

寄稿者:福田哲三(名古屋和合ロータリークラブ)

当地区では毎年名古屋市中心部の公園でファンドレイジングのイベント(ワールド・フード+ふれ愛フェスタ[WFF])を開催しています。第6回を迎えた今回は10月27日と28日に開催されました。2日間とも好天に恵まれ、約7万人の来場者で盛り上がる中、協賛チケット、広告協賛、会場での寄付金などすべて前年度を上回り過去最高を記録しました。収益金は毎回ポリオ撲滅への寄付とアジアの子供たちへの支援事業に使われており、今回はポリオ撲滅基金への寄付に加えパキスタンでの教育支援に使われます。çC Rotarians from D3790 続きを読む

11月5~11日は「世界インターアクト週間」

毎年、11月5日を含む1週間は、世界インターアクト週間(World Interact Week)に指定されています。この一週間、インターアクトにスポットライトを当ててみましょう。WIW2018

インターアクトとは?

インターアクトでは、12~18歳の中学・高校生が、地元でのボランティア活動や海外のインターアクト会員(通称「インターアクター」)との交流を通じて視野を広げ、国際感覚を養っています。 続きを読む

リテラシーの奉仕

秋も半ばを過ぎ、読書に適した季節となりました。a9fc53f02064c0b3ce59cbb77d6bfdf4

ロータリーでは、図書の寄贈や教師研修など、識字力の向上を目的とした多くのプロジェクトが実施されています。

識字とは、文字を読んだり書いたりする能力を意味しますが、最近では「リテラシー」という言葉も頻繁に使用されています。リテラシーとは「読み解く力」であり、文字だけでなく記号や専門用語などの多様な形での表現・情報を理解することも含まれます。学術面ではさらに細分化され、「メディアリテラシー」「ヘルスリテラシー」「環境リテラシー」などさまざまな分類があります。

たとえば、処方箋や診断書の内容を理解する、 続きを読む

米山奨学生の視点から【4】:剣道世界選手権に挑む

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楊 敢峰さん(中国、2004-05米山奨学生、筑波大学大学院に留学、世話クラブ:水戸南ロータリークラブ)

楊 敢峰さんとの一問一刀 !

2018年9月14~16日に世界剣道選手権が開かれます。ほとんどの過去大会で日本が優勝しているものの、最近は諸外国チームからの突き上げがすさまじく、幼いころから竹刀を握って育った日本人選手が苦戦を強いられることも珍しくはなくなりました。とくに今回は、いつも接戦となる相手、韓国の地元での開催。優勝への道のりは今までにも増して険しくなりそうです。

そんな中、「剣道は世界平和につながる」と信じて、中国から参加する元米山奨学生がいます。楊敢峰(ヨウカンホウ)さんです。筑波大学大学院で武道を学び、現在、水の都として知られ、高層ビルも立ち並ぶ蘇州で剣道を教えています。 続きを読む

10月24日の「世界ポリオデー」イベント開催の準備はできていますか?

毎年10月24日は「世界ポリオデー」です。ポリオワクチンを開発したソーク博士の誕生日を記念して定められたこの日の前後に、世界中のロータリークラブや地区がポリオ撲滅を目的としたイベントを実施しています。昨年は、102カ国で3,671件のイベントが報告されました。皆さんのクラブや地区でも、このグローバルなイベントの一部となってポリオ撲滅の重要性を伝えましょう。WPD article 1 続きを読む

「世界を変える行動人」キャンペーン:写真の撮り方

ロータリーで現在展開中の公共イメージキャンペーン、「世界を変える行動人」(People of Action)。その名が示す通り、さまざまな「行動」を起こすロータリアンを生き生きととらえることで、広告を見る人にロータリーの真髄を伝え、参加を促すことを目的としています。このキャンペーンで特に重要となるのが利用する「写真」です。写真は一瞬を切り取るものですが、「行動人」らしい写真はどのように撮れば良いのか分からない……という方も多いと思います。今回のブログでは、いかに「雄弁」な写真を撮るかについて、ヒントのいくつかをご紹介します。33216155_586113615105162_2445026565516427264_n 続きを読む

米山奨学生の視点から【3】:日本の小説との出逢い

5寄稿者: チュオン・トゥイ・ラン
(2006‐07米山奨学生、ベトナム)

お茶の水女子大学大学院に留学
世話クラブ:大宮北東ロータリークラブ

私は、ある日系企業で普通のOLとして働くかたわら、趣味で日本の小説を翻訳しています。翻訳を始めた10年前は、こんなに長く続けられるとは思いませんでした。数えてみると、もう13冊を翻訳しています(2番目の写真)。

初めて日本語で日本の小説を読んだのは、 続きを読む

ネット界のアカデミー賞「ウェビー賞」に国際ロータリーがノミネートされる

速報(2018/4/24):国際ロータリーのウェブサイトRotary.orgPeople’s Voice賞に選ばれました!ご投票いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

People’s Voice賞に向けて国際ロータリーに1票を!(投票期間は4月19日まで)

by 国際ロータリースタッフ

ロータリーファミリーに嬉しいお知らせです。国際ロータリーのウェブサイトが、「インターネット界のアカデミー賞」と言われる「ウェビー賞」の「Associations部門」にノミネートされました!この部門には審査員賞とPeople’s Voice賞があり、後者は一般からの投票によって受賞者が決まります

Webby Award

ウェビー賞(Associations部門)の投票画面(Rotary Internationalの位置はこの画像と異なる場合がありますのでご注意ください)

過去の受賞者にはアマゾン、Yahoo、Google、CNN、NASA、Wikipediaなどがあり、国際ロータリーが受賞すればロータリーにとって大きな快挙となります。

米国時間の419日(木)まで投票可能です。どなたでも投票できますので、下記の手順にそって早速Rotary Internationalに投票してみましょう。 続きを読む

あなたの専門知識がプロジェクトを変える

寄稿者: パオロ・パシーニ(イタリア、リミニ・ロータリークラブ)

私は、地区国際奉仕委員長をしています。職業では、果物や野菜を仕分けする機械の製造会社で人事を担当するかたわら、精神分析医もしています。DISC at Ravenna 25th november 2017_2bis

昨年7月、世界各地から私を含む16人のロータリアンが米国エバンストンのロータリー本部に集まり、地区国際奉仕委員長のための特別な研修を受けました。この 3日間の研修で、ロータリー提供のツールやリソースを活用しながら、クラブによる効果的かつ持続可能なプロジェクトを促進するための方法について学びました。

また、地区国際奉仕委員長の重要な責務である、地区リソースネットワークを構築 続きを読む

日本でも世界でもローターアクト50周年

Rotaract_50th_logo_CranBox今から50年前の1968年3月13日、米国ノースカロライナ州シャーロットで初のローターアクトクラブが創設されました。日本では同年6月に国際商科大学ローターアクトクラブ(1989年終結)が創設され、日本でも今年は50周年の節目となります。

チームワークで社会に変化をもたらしたい、リーダーシップやキャリアに役立つスキルを磨きたい、18~30歳の人たちとの交流を通じて可能性を広げたい...そんな若者の願いを実現する場として、ローターアクトは独自の発展を遂げてきました。

多くのビジネスリーダーが集まるロータリークラブと比べると、まだまだ 続きを読む

ロータリーと女性

寄稿者:服部 陽子(東京広尾ロータリークラブ)

私の所属する東京広尾ロータリークラブは来年20周年を迎えようとしていますが、創立当初から会員の半数は女性で、現在に至るまでその比率はほとんど変わったことがありません。男性・女性の比率だけでなく、「日本語を解さない外国人も会員として活動できるクラブ」が創立のコンセプトでしたので、アメリカ人、フランス人、ドイツ人など国籍も様々で、日本語と英語の両国語で例会を行っている多様性豊かなクラブです。入会してくる会員も皆その多様性を十分に楽しんでロータリーライフを送っています。創立会員としてこのようなクラブに入会した私にとって、ロータリークラブに女性がいることはまったく当然で、改めて意識したことなどありませんでした。

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夜間例会の様子

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倫理的ジレンマ:あなたならどうする?(国際大会への派遣、奉仕活動での貢献)

今回は2つの「倫理的ジレンマ」をご紹介します。file000959098415

クラブからロータリー国際大会に派遣されるAさんに関するジレンマ

最近、Aさんがクラブに入会しました。Aさんは、製品の海外販売もしている会社を経営し、顧客にはロータリアンも含まれます。しかし、クラブの活動や奉仕プロジェクトにはあまり意欲と関心がありません。

このクラブでは毎年、ロータリー国際大会に派遣する会員を理事会が選出しています。そこで、Aさんに意欲を高めてもらおうと、来年の大会にAさんを派遣することに決めました。 続きを読む

2月は「平和と紛争予防/紛争解決」月間

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image by Prawny at morguefile.com

ロータリーでは、争いを生みだす根本的な原因、つまり貧困、不平等、民族対立、教育の欠如、資源の不等分配などの問題に取り組むプロジェクトに加え、相互理解を育み、当事者間で争いを解決するためのスキル研修も実施しています。また、各地のクラブによって次のような活動が実施されています。

  1. 平和を願う植樹プロジェクト
  2. 少数グループや移民を対象とした異文化理解プログラム
  3. 国際理解を目的とした海外クラブとの交流会
  4. 小中学校でのいじめ防止プロジェクト
  5. 青少年の思いやりの心を育てる情操教育プログラム

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フェイスブックで存在感を高める7つのステップ

By  メリッサ・ワード(「ソーシャルネットワークのロータリアン親睦活動グループ」委員長、米国ニューヨーク州、ツインブリッジ・ロータリークラブ所属)

フェイスブックは、クラブの声を発信できる場所です。ソーシャルメディアで氾濫する多くの「雑音」の中でクラブのページを際立たせるために、次の7つのステップを踏むとよいでしょう。 続きを読む

多発性硬化症:息子の罹患を機にロータリアンが行動グループを立ち上げる

寄稿者:マーチン・タウリンズ
(多発性硬化症のロータリアン行動グループ委員長)

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Photo by jkt_de at Morguefile.com

息子のジェイコブが多発性硬化症(MS)と診断されたのは、彼が20歳のとき。妻も私も、この疾患について何も知りませんでした。世界に250万人の患者がいるとされるMSに息子がかかったとき、私たちの世界は一変したのです。

MSは、免疫システムが急変し、神経線維を覆う保護鞘を攻撃してしまうという脳神経の疾患です。ちくちくするような痛みから、感覚麻痺、視覚障害、運動能力と自律神経の障害など症状はさまざまです。一般的に20~40代の人に起こり、女性の罹患者数は男性の3倍になります。

家族として何かをしたいと思っても、MSの原因や治療法は明らかになっておらず、失望感に苛まれました。分かったのは、この病気がとても複雑であるということです。 続きを読む

WHOが3つのポリオ動画を公開

世界保健機関(WHO)が作成した、ポリオ撲滅活動に関する3つの動画。皆さんはすでにご覧になりましたか。いずれも2分ほどで、日本語字幕も付いています。

最初の動画は、ワクチンを届けるために奮闘している保健員にスポットライトを当てています。交通手段がなく治安の悪いところでも、保健員はがんばっています。

続いての動画は、ポリオウイルスの監視システムについて。たった1件の発症でも、ウイルス源を突き止めるために想像を超える規模の対応がなされています。たとえば、WHOは年に何回、検便を行っていると思いますか? 続きを読む

2017年のハイライト 総まとめ

By 国際ロータリースタッフ

2017今年も残すところあと1日。この1年間、日本では眞子様のご婚約やスケートの浅田真央選手の引退、海外ではトランプ米大統領の就任やカタルーニャ独立宣言など、さまざまなニュースがありました。

ロータリーではどんな1年だったのでしょうか?2017年のハイライトを振り返ってみましょう。 続きを読む

まとめてご紹介! 寄稿文 in 2017

この日本語ブログがリニューアルされてから、ほぼ1年が経過しました。candle-2671870_1920

これまでにロータリアン、ローターアクター、米山奨学生など多くの方にご寄稿いただき、関心の高い読者にも恵まれ、心より感謝しております。

皆さまからお寄せいただいた声を、以下にまとめてご紹介いたします。

クラブ奉仕/元気なクラブ 続きを読む

2017年ロータリー研究会レポート

By 国際ロータリー職員

2017年11月20~23日、グランドニッコー東京台場にて、第46回ロータリー研究会が行なわれました。国際ロータリー理事が毎年招集するこのイベントは、地区ガバナー、ガバナーエレクト、ガバナーノミニーをはじめとするロータリーリーダーを対象としています。日英同時通訳者として出席した筆者が研究会の様子をご紹介します。 続きを読む

全力“Try & Step up”る

寄稿者:吉岡洋平(青森県、第2830地区ローターアクト地区代表)

私たち、青森県のローターアクトは以下の目標を掲げています。

  • 全員で力をあわせる。
  • 全員が能力を高める。
  • ローターアクトの「みんな」が一緒になって楽しく活動する。
  • 自分の考えてることを1つでも行動にうつして皆さんのお役に、また、深いことは考えずにとりあえず行動してみることことかやってみよう!

そして、

  • 向上心を持って一人一人が輝く青森の地区へ!アップする。成長する。上がる。青森のリンゴ、apple!

これには、「青森に向かうには、北へ上がって行く(鍛え上がって行く)」という願いを込めています。2830

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ミリオンダラーディナーを開催して

寄稿者:金杉 誠(平和のための大口寄付推進計画委員会委員)

日本の寄付文化とキリスト教の影響の強い欧米の寄付文化は明らかに違いがみられるように思われます。日本人は得てして「出る杭は打たれる」という言葉に象徴されるように他人と違った行動をすることを嫌うこともあり、奉加帳を回すような寄付の集め方が多いようです。すなわち村長さんが10万円出したら、助役は5万円、その他の顔役の人は3万円、一般の人は1万円というような社会的な地位に応じた目安のようなものを作っての集め方です。それは個人的な自発性に基づくのではなく、横並び意識、仲間外れにされたくない、世間体を気にしての行動です。 続きを読む

倫理的ジレンマ:あなたならどうする? (クラブへの影響)

回答者:日本のロータリー公共イメージコーディネーター(RPIC)

(編集担当より: 渡辺治夫様は10月26日に急逝されました。謹んでお悔やみ申し上げます。以下に、ご故人のお言葉をそのまま紹介させていただきます。)

Aさんが所属するクラブは、積極的な国内外の奉仕プロジェクトで地元でも良く知られています。dilemma_RPIC

クラブは現在、教育リソースの乏しい学校にパソコンを寄贈し、教師へのスキル研修を行うプロジェクトを計画しており、そのための資金を集めています。

ある日、著名企業の幹部である会員Bさんから、資金の大部分を出資してもよいとの申し出を受けました。この申し出を受ければ必要なパソコンがすべてそろい、スキル研修を完了して、子どもたちへの授業を早期に開始できます。

しかし、プロジェクトの実行委員長であるAさんは、Bさんからの申し出を受けるべきか悩んでいます。というのも、 続きを読む

『ロータリーの友』に新たな友を呼び込みたい

寄稿者:野崎 恭子(「ロータリーの友」誌編集長)

ùFéoéqロータリーの地域雑誌『ロータリーの友』には、毎月多くのロータリアンからご投稿をいただきます。その中にはいろいろな職業の方がいて、いろいろな考えをお持ちの人がいらっしゃいますが、共通点はロータリー。どなたもロータリーが大好きで、そんなロータリーに寄せる思い、ロータリーの名のもとに行ったすばらしい活動の記事を送ってくださいます。 続きを読む

ポリオ撲滅活動:最も困難な最後の道のり

寄稿者:ジェイ・ウェンガー、スティーブ・アーモンド

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ビル&メリンダ・ゲイツ財団ポリオ撲滅ディレクター、ジェイ・ウェンガー氏

私は子どものとき、医者、特に獣医または一般開業医になりたいと思っていました。のちに感染症に関心を抱いた私は、米国での疾病の管理と予防を行う連邦機関、「米国疾病対策センター(CDC)」に勤務することとなりました。

CDCでは、脳と脊髄の感染を引き起こす細菌性髄膜炎を研究するグループで主に仕事をしました。その頃、B型細菌インフルエンザへのワクチンが開発され、全国で子どもへの予防接種が行われたことにより、年間何千件もあった患者数が、数十件にまで減少しました。予防接種による大きなインパクトを目の当たりにした私は、ポリオ撲滅の分野で仕事をしようと決心しました。 続きを読む

パキスタンでのポリオ撲滅活動における課題と克服

「集まることは始まりであり、結束することは進歩であり、
共に働くことは成功である」

ーヘンリー・フォード

寄稿者:アリナ A. ビスラム(パキスタン全国ポリオプラス委員会マネージャー)

8年前に私がパキスタンのポリオプラス委員会にマネージャーとして加わったとき、ポリオ撲滅の完遂は目前に迫っているように思われました。私は、ポリオを単に「まひを引き起こす病気」として曖昧に理解するのではなく、「急性灰白性髄炎」という名前でしっかりと勉強することにしました。病気の発生原因や影響、ポリオウイルスの種類、予防の方法、ウイルス発見の困難さなどを研究しました。Rotary volunteer administering polio drops to a missed child

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活動の原点 ~みんなの一歩が大きなパワー~

寄稿者:山田弘樹(やまだ こうき)(名古屋熱田ローターアクトクラブ直前会長)

雲ひとつない晴天の初夏、名古屋の金山駅前で私たちは声を張り上げていました。

「日本に滞在する難民の支援のため、ご協力お願いいたします!」1

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時間がなくても大丈夫!世界ポリオデーイベントのアイデア

By 国際ロータリースタッフ

早いもので、9月も半ばとなりました。朝晩と少しずつ空気が冷たくなり、秋の気配を感じますね。

ロータリーではこの時期、ある大きなイベントの準備で忙しくなります。それは、10月24日の「世界ポリオデー」です。毎年、ポリオ撲滅の専門家や著名人を集めてイベントを開催しており、その模様はライブ中継されます。今年は、撲滅活動のパートナーでもある「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の本部(米国シアトル)で実施され、撲滅の現状が発表されるほか、決意を新たにするイベントとなります。

昨年同様、世界中で実施される世界ポリオデーにちなんだイベントの登録も行われており、日本からは現在、91件(9月11日現在)が登録されています!こういったイベントの実施には準備時間がかかるものですが、今回のブログでは、準備にあまり時間をかけなくてもできる、世界ポリオデーイベントや活動のアイデアをご紹介します。

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活動の秋!

By 国際ロータリースタッフ

秋です。だんだんと涼しくなり、心地よく活動できる季節が巡ってきました。ロータリーには活動の選択肢が沢山あります。いずれも今年度のテーマ「ロータリー:変化をもたらす」を実現するための一助となります。紅葉より一足お先に、彩豊かなロータリーを経験しましょう!leaves-fall-colors-rainbow

RI会長の呼びかけ

  • すべての会員が植樹: イアン・ライズリー会長は、4月22日のアースデイまでに、すべての会員が植樹を行うよう呼びかけています。植樹を行ったら、ぜひロータリーショーケースでご紹介ください。
  • トピック別の平和会議: 世界6カ所での平和会議への参加を計画しましょう。それぞれの会議は、ロータリーの6つの重点分野と関連しています。
  • 会長テーマと会長賞: ウェブサイトから詳しい情報を確認し、会長賞の受賞に向けて行動しましょう。

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倫理的ジレンマ:あなたならどうする?(候補者の選出)

回答者:日本のロータリーコーディネーター(RC)

file000959098415Aさんのクラブは、海外クラブとの交換活動を企画しています。その目的は、海外での異文化体験と奉仕活動のチャンスを若者に与えることです。

このクラブは、ローターアクトクラブのスポンサーとなっています。そのため、この交流活動の参加者をローターアクトクラブから選ぶことになり、Aさんがその役割を担うことになりました。

まず、参加を希望するローターアクターに参加理由と目標に関する小論文を提出してもらい、それをもとにふさわしい候補者を選びました。

ところが、 続きを読む

世界ポリオデーに向けて行動を

By 国際ロータリースタッフ

今年も10月24日は「世界ポリオデー」です。皆さんの地区やクラブでは、この日の前後にポリオ撲滅イベントを企画していますか?ポリオのない世界の実現が目前に迫る今、日本全土で世界ポリオデーに向けてイベントを実施することで、撲滅への認識が高まり、募金を促進することができます。重要さは分かっているけれど、イベントの計画ってどうしたらいいのか…..とお悩みの方のために、今回はイベント計画のヒントをご紹介します。WPD1 続きを読む

毎年恒例の「会長交代式」が盛大に開催

By 国際ロータリースタッフ

エバンストンのロータリー本部で毎年恒例となっているイベントがあります。それは、6月30日に行われる「会長交代式」。退任する会長夫妻と7月1日から任期を開始する会長エレクト夫妻を本部の職員が囲むセレモニーです。今回は、ジョン・ジャーム前会長とジュディ夫人、イアン・ライズリー会長とジュリエット夫人を迎えました。その様子を写真でご紹介します。

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会長交代式に出席したジャームご夫妻(左)とライズリーご夫妻

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新しい年度、新たな奉仕

By 国際ロータリースタッフ

いよいよ2017‐18年度です。

クラブで新たな奉仕プロジェクトを始めませんか?
ほかのクラブと協力して、プロジェクトを立ち上げませんか?
それとも、どこから始めればよいのかと頭をかかえているでしょうか...

globe-people (1)そんなときは、 続きを読む

イタリアの伝統ある鋳造所から ロータリー財団100年を祝って

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寄稿者:Francesco Bruno(国際ロータリースタッフ)
写真:Danilo Di Nucci

未来へとつながる秘密の扉を探すには空想力を使うしかありませんが、歴史への扉はふさわしい場所にふさわしい時にいるだけで手に届くことがあります。イタリアの山の上の町アニョーネにあるマリネッリ鋳造所の大きな木の扉を開くと、瞬く間に時代を遡ったような気持ちになります。私が目にしている光景は、1000年前に私のご先祖様が見ていた光景かもしれないのです。

膝ほどの深さの穴の中で、 続きを読む

国際大会、いよいよ開幕!

By 国際ロータリースタッフ

アトランタに到着された皆さま、長旅お疲れさまでした。これから数日間、世界中から集まったロータリアンとの交流と、さまざまな文化・学習体験をお楽しみください。hj in atlantaロータリーリーダーのほか、多くのゲスト講演者が登場する本会議が楽しみですね。ビル・ゲイツ、ジェームズ・クインシー(コカ・コーラ社社長)、ジャック・ニクラウスなど、これだけの人の講演を一度に聞ける機会はなかなかありません。

本会議を聞いたら、いざ観光に …… いえいえ、 続きを読む

国際大会で海外プロジェクトの第一歩を!

By 国際ロータリースタッフ

海外プロジェクトに関心がある方はぜひお読みください。HOF

国際奉仕は、クラブにとって、また個人にとっても多くのメリットがあります。地域社会のニーズに応えることができるだけでなく、新しい友人を見つけ、グローバル市民としての認識を深めることもできます。

では、海外プロジェクトを計画するにはどうすればよいか。 続きを読む

次期ガバナー:テーマへの思い

2017‐18年度のテーマ「ロータリー:変化をもたらす」について、米国サンディエゴでの国際協議会に出席した日本のガバナーエレクトから感想を伺いました。皆さんの中には、まったく異なる意見をおもちの方や、次期クラブ会長として同じような気持ちを抱かれている方もいるでしょsuccess-starts-here-freeway-style-desert-landscapeう。次年度への心の準備をするために、以下のコメントをご覧ください。

  • 変化をもたらすといっても、これをどう解釈すべきか疑問に感じる人もいると思う。このテーマを地区内の会員に分かりやすく説明できるよう、次期ガバナーとしてよく勉強したい。

続きを読む

ウェブサイトの装いが新たに

rotary-orgBy 国際ロータリー スタッフ

新たなデザインで生まれ変わったロータリーのウェブサイト「Rotary.org」には、エキサイティングなロータリーの話題や情報が満載されています。今回のリニューアルの作業は2段階にわたって行われ、まずは一般向けページ、次にMy ROTARYが新しくなります。新しいホームページと一般向けページは、この1月に一般公開されました。 続きを読む

災害救援の集中コース 体験レポート:奉仕への意欲を新たに

寄稿:ルーク・アディソン、ウィンチェスター・ローターアクトクラブ会員(英国)/RIBIローターアクト多地区連絡担当

私が初めてシェルターボックスについて知ったのは、2013年のことです。ウィンチェスター大学ローターアクトクラブ会長になったばかりだった私luke-addison-sbox-usops-cse-4は、クラブの友人たちと一緒に地元と海外のプロジェクトに参加する計画を立てていました。そんな中、ウィンチェスター・ロータリークラブが私たちの活動を支援してくださり、とてもありがたい思いでした(それは今も同じです)。私たちローターアクトクラブのメンバーもロータリークラブの活動に参加し、とても

強い絆が築かれました。あるとき、一人のロータリアンがシェルターボックスとその活動について説明してくださり、シェルターボックスのための募金をしてはどうかと提案されました。その数日後、私たちは朝7時にウィンチェスター大学のキャンパス内にシェルターボックスのテントをつくり、数時間、その横に立って募金活動をしました。 続きを読む

国連とのパートナーシップを通じた入会促進と意欲の向上

執筆:Helen Reisler and Andreas Runggatscher (ニューヨーク・ロータリークラブ会員)

私たちが所属するニューヨーク・ロータリークラブは、国連との深いつながりがある国際色豊かなクラブです。これまで、国連が困難に直面したときに支援したり、国連本部の設置をニューヨーク市に請願したりする際に、当クラブが重要な役割を果たしました。

この107年間で、世界中から何千人ものロータリアンが私たちの昼食例会を訪れ、事実、異国間で行われた初期のクラブバナー交換の一つは当クラブで行われたものでした。これまで多くの国連大使を輩出し、これらの方々はロータリーの名誉会員となっています。ポール・ハリスは、当クラブを「アメリカのホストクラブ」と呼びました。

当クラブでは月に1回、「平和のためのロータリアン行動グループ」やニューヨーク・ローターアクトクラブと一緒に、国連でインターナショナル朝食例会を開いています。ゲストを含め、ロータリアンならどなたでも、この例会にご出席いただけます。 続きを読む

倫理的ジレンマ:あなたならどうする?

あるクラブは、共通の目的をもつ地元団体とパートナーシップを結んでいます。会員Aさんは、パートナーシップの責任者として最善を尽くしています。また、このクラブには、以前この団体と協力したことがある会員Bさんがおり、パートナーシップの発展に熱心に取り組んでいます。ある日のこと、活動の進展に満足できないBさんが相手団体に電話をして、期待事項を伝えました。その後、相手団体の担当者から、Bさんの要求が強引すぎるとの苦情がAさんに届きました。Aさんは、Bさんの熱意に感謝しつつも、クラブのイメージを維持しながらパートナーシップを成功させるには、どうすればよいかと悩んでいます。こんなとき、あなたがAさんならどうしますか?

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ロータリー財団100周年と人類への奉仕:あなたはどのように祝いますか

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筆:アズカ・アシフ、ロータリー奉仕コネクション担当部職員

「人類への奉仕」は、ロータリー創設以来の土台であり、大きな目的となってきました。ジョン F. ジャームRI会長は、幅広い分野で活躍する専門職の人たちが、一緒に尽力して、大きな目標を達成するために活動できる組織はロータリーをおいてほかにないと信じています。

長年にわたり、ロータリー会員はきれいな水の提供、疾病との闘い、平和の推進、基本的教育の提供、地元経済の発展といった分野で何千ものプロジェクトを実施してきました。さらに、 続きを読む

国際大会でネットワークを広げアイデアを交換しよう

2016年ロータリー国際大会(5月28日~6月1日)に参加される方は、奉仕関連の分科会をお見逃しなく。各分野の専門家から学び、奉仕活動の可能性を模索できるだけでなく、新しい友人をつくり、プロジェクトのパートナーを見つけるのにも最適です。 分科会は、5月30日~6月1日の午後に行われます。 続きを読む

倫理的ジレンマ: あなたならどうする?

あなたのクラブの会員(Aさん)がロータリー国際大会で海外のロータリアンと友人となり、このロータリアンを招くアイデアを提案しています。海外からこのロータリアンを招くにあたり、Aさんはクラブの資金を利用したいと考えています。訪問自体はクラブのプログラムや活動とは関係ありませんが、この海外のロータリアンは例会に参加し、クラブが現在行っているプロジェクトをサポートする予定です。Aさんの希望は、新しくできた友人に自分の国の文化と価値観に触れてほしいというもので、ほかの会員にも昼食・夕食に招待したり、観光名所を案内するといった活動に協力してほしいと思っています。しかしあなたは、この海外からの訪問者をホストすることがクラブのメリットになるかどうか分からず、これらの一連の活動にクラブの資金を使うことを躊躇しています。こんなとき、あなたならどうしますか?

「倫理的ジレンマ:あなたならどうする?」のシナリオをご提供いただける方は、Eメールでご連絡ください(rotary.service@rotary.org)。

ロータリー地域社会共同隊を結成して大きな変化を

寄稿者:Jerry Olson (フィリピン、地区RCC委員長、Metro Roxas Centralクラブ会員)

フィリピン出身で過去唯一RI会長となったカパラス氏は、ロータリー地域社会共同隊(RCC)を導入した際、RCCが今日これほど大きな影響を及ぼすことになるとは思いもしなかったでしょう。

今日、世界90カ国に約8,000のRCCがあり、それぞれの地域社会で生活の質を改善する活動を実施しています。RCCは、ロータリー会員ではない地域社会の人びとによって構成されます。メンバーは、農家、タクシー運転手、退職者などさまざまですが、「地域社会の長期的な発展と自足」に対する共通の熱意を有しています。 続きを読む

3月は「水と衛生月間」です!

寄稿者: アズカ・アシフ (ロータリー職員)

きれいな水を利用できることは基本的な人権です。しかし世界には、適切な衛生設備が利用できない人が25億人と、安全な飲み水が得られない人が7億4800万人おり、さらに毎日1400人の子どもが、劣悪な衛生環境と不衛生な水を原因とする病気で命を落としています。

国連は2015年、環境と気候変動に対応しながら貧困問題と福祉改善に取り組むために、「持続可能な開発目標」を設定しました。目標の一つは水と衛生に関する項目で、「すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」ことを目的としています。

ロータリーでも、井戸や雨水貯水システムの設置、水設備管理の研修、疾病予防のための水・設備の提供など、水関連の多くの活動が実施されています。以下にロータリー会員による活動をご紹介します。 続きを読む

2月は「平和と紛争予防/紛争解決月間」

寄稿者:アズカ・アシフ(ロータリー職員)

今日、紛争や迫害によって住むところを失った人びとは何百万人もおり、紛争被害者の実に90%が一般市民で、その半数が子どもだといわれています。ロータリーでは、貧困、不平等、民族対立、教育や機会の欠如といった、争いの温床となる問題へ

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の取り組みのほか、紛争を抑止・仲裁するためのスキル研修や難民支援など、さまざまな平和活動に取り組んでいます。以下に、世界各地のロータリー会員による平和活動をご紹介します。 続きを読む

職業奉仕の実践

執筆:Azka Asif(ロータリー職員)

「仕事で培ったスキルを生かし地元地域のために活動する」「学生・新社会人へのキャリア相談にのる」……ロータリアンはそれぞれの能力や経験を生かして職業奉仕を実践し、社会のために活動しています 。クラブでは自らの職業分野を代表する存在となる一方、職場ではロータリーの理想を実践してみせるという2つの側面があるのも職業奉仕の特徴です。

ロータリーショーケースで紹介される、世界の職業奉仕をぜひご覧ください。

  • モーリシャスのフェニックス・ロータリークラブでは、会員が、大学入学前の学生にキャリアカウンセリングを行っています。配偶者や友人からも協力を得て幅広いカウンセリングを提供し、中には仕事の現場を経験させたり、専門分野を専攻する学生の目標設定も指導しています。
  • インドでは、ラジコットミッドタウン・ロータリークラブが、女性のための職業研修センターを設け、パソコン、裁縫、美容、舞踊、料理、芸術といった分野の研修を行っています。就職につながる実践的なスキルを教え、過去6年間で6,000人以上の女性の就職を助けました。
  • アンマンキャピタル・ロータリークラブは、Elia Nuqul財団と協力し、ヨルダン全土から集まった若者28名にリーダーシップ研修を行いました。3日間にわたる研修ではキャリア開発と個人の成長を促すとともに、将来に仕事で成功し、社会で生産的な市民となるためのリーダーシップスキルの強化も行われました。
  • ナイジェリアのオモレゴールデン・ロータリークラブは、事業とガバナンスにおける倫理についてのセミナーを開きました。地元の職業人や若者が集まり、基調講演やプレゼンテーションを通じて倫理のベストプラクティスを学ぶ機会となりました。
  • 埼玉県の吹上ロータリークラブは、地元で人手不足となっている消防団の団員を募り、消防団活動への理解を深めるため、伝統的な「火消し」行事を開催しました。

皆さまのクラブや地区ではどのような職業奉仕を行っていますか?下のコメント欄からぜひ各地での活動の様子をご紹介ください。またロータリーショーケースを使うと、写真を添えて世界にプロジェクトを紹介することができます。

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関連情報:(未来のリーダーを育てる教育支援プロジェクト)

倫理的ジレンマ:あなたならどうする?

クラブは長年にわたって、貧困地域のある学校を支援しています。この度、識字プロジェクトを行うことが決まり、学校側がニーズ調査を行って、教員研修、新しい図書、コンピュータが必要であることがわかりました。あなたはほかの会員とともにプロジェクト計画を練り上げ、資金を集めるための募金行事も3回行いました。1月からプロジェクトを開始する予定でしたが、資金がまだ足りません。クラブ会長が、識字や教育を専門とする地元団体と連絡を取ったところ、資金不足分を提供するとの申し出を受けました。ただし、同団体が残りのプロジェクトを一手に引き継ぎ、ロータリークラブはこのプロジェクトに今後一切関与しないことを条件として提示してきました。資金が足りない状態ではクラブがプロジェクトを開始することはできず、学校はプロジェクトに大きな期待を寄せています。

こんなとき、あなたならどうしますか?

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「倫理的ジレンマ:あなたならどうする?」のシナリオをご提供いただける方は、Eメールでrotary.service@rotary.orgまでご連絡ください。

倫理的ジレンマ:あなたならどうする?

クラブで年度初めに行ったアンケート調査とグループ討論の結果、会員の多くは家族と一緒に参加できるボランティアの機会に関心を持っていることが分かりました。これを受け、今年度のプログラム委員長であるあなたは、地元で奉仕活動を行う他団体と連絡を取り、講演者を招くために懸命に手配を進めました。その結果、毎月のゲスト講演は熱心に聴いてくれましたが、実際にボランティア活動への協力を求めるとなかなか会員が集まりません。会員の時間を尊重しつつ、どのようにして参加を促すことができるでしょうか?

ロータリーの「基本的教育と識字率向上月間」:すべての子どもに普通教育を

基本的教育と識字力は、貧困問題や保健上の課題に取り組むために必要となり、地域社会の発展を導き、争いのない世界を実現するには欠かすことのできない要素となります。ロータリーでは、「基本的教育と識字率向上」の重点分野に該当する数多くのプロジェクトが実施され、国連ミレニアム開発目標を力強くサポートしています。識字率は世界全体で向上しており、教育における男女間の格差も縮小してきていますが、今後も状況を改善していくにはさらなる支援が必要となります。

9月はロータリーの「基本的教育と識字率向上月間」。これまでの活動による成果を確認し、さらなる支援の重要性について認識を深めましょう。以下に、世界各地で実施されている取り組みをご紹介します。

  • PhilippinesTagum Northロータリークラブ(フィリピン):政府、自治体、海外のロータリークラブと協力し、台風被害を受けた市民センターの教室を再建しました。
  • 東京府中ロータリークラブ:子どもたちの文章力と思考力を向上するために、1974年から毎年、市と協力して作文コンクールを開催しています。
  • Grigotaロータリークラブ(ボリビア):基本的教育の重要性、とくに就労前の女子教育の重要性に対する認識を高めるために、地域社会の家族を対象とした啓蒙活動を行いました。
  • Baker College Muskegonローターアクトクラブ(米国): 識字プロジェクトの資金を集めるために、クラブメンバーが言葉力を競う大会に出場し、サポーターからの寄付を募りました。このプロジェクトでは、成人を対象とした識字力向上プログラムを実施します。
  • IndonesiaSolo Kartiniロータリークラブ(インドネシア):教育省と周辺ロータリークラブ/ローターアクトクラブからの協力を得て、地元高校生が数百名参加した識字デーのイベントを実施しました。
  • Izmir-Alsancak(トルコ)のロータリーファミリー:インターアクト、ローターアクト、ロータリークラブが合同で、地元自治体と協力し、低所得地域での移動式図書館プログラムを実施しました。

世界には、学校に通っていない児童が5,800万人 [i]、読み書きができない成人が7億8100万人います。低所得国のすべての子どもが基本的な識字力を身につけて学業を終えることができれば、推定1億7100万人が貧困から解放されるとされています(世界の貧困率における12%の減少に相当)[ii]

本ブログには、充実した奉仕プロジェクトを実施するためのヒントやアイデアが紹介されていますので、皆さまのクラブのロータリー会員にも、利用を勧めていただけますようお願いいたします。ブログ記事にはコメントを掲載することもできます。また、クラブや地区で実施した奉仕プロジェクトを、

今後ともロータリーの奉仕活動をご支援いただけますようお願い申し上げます。

[i] The Millennium Development Goals Report 2014
[ii] UNESCO Global Monitoring Report 2013/14

本年度、どうやって「世界へのプレゼント」になりますか?

執筆:Ellina Kushnir(RIプログラム担当職員)

T1516_JA2015-16年度のRIテーマは、「世界へのプレゼントになろう」。K.R. ラビンドランRI会長は、一人ひとりがその才能、知識、スキルを奉仕活動と親睦活動に生かして、真の変化を生み出すようロータリー会員に呼びかけています。会員の専門知識やスキルを通じて国内外の地域社会を改善するため、以下のオンラインリソースをぜひご活用ください。

ロータリーショーケースは、クラブの活動を世界中に紹介できるツールです。以下に、ロータリーショーケースに掲載された奉仕活動をご紹介します。ぜひ、皆さまのクラブの活動もご掲載ください!

ロータリーのアイデア応援サイトでは、クラブで計画中の奉仕活動を掲載し、リソース(寄付、ボランティア、など)を募ることができます。

ロータリーのウェブサイト(Rotary.org)では、クラブや地区の奉仕活動をサポートする多くのリソースが紹介されています。2015-16年度会長賞の受賞資格には、ほかのクラブと協力し、より大規模で注目を集めるプロジェクトを実施するという項目も含まれているため、ぜひ他クラブとの協力による活動をご計画ください。

>> 効果的な奉仕活動を実現するためのプロジェクトの流れ(ライフサイクルル)
>> 2015-16年度テーマ「世界へのプレゼントになろう」パンフレット

倫理的ジレンマ:あなたならどうする?

あなたのクラブは、地元の高校生1名が海外で青少年交換に1年間参加するための往復航空券を提供すると約束しました。会員は3つのグループに別れ、各グループがカンパを募る行事を行って航空券の購入に必要な資金を集めることになりました。最初の2グループは行事を成功させてそれぞれの目標額を集めました。3回目最後の行事は、学生が航空券を購入する締切日の1週間前に予定されていましたが、悪天候のため行事はやむなくキャンセルされ、募金を集めることができませんでした。3回目の行事を担当していたグループは、不足分を会員全員で割って負担できないかと持ちかけてきました。あなたやほか一部の会員は、この提案を不満に感じています。

こんなとき、どうしますか?

ロータリー親睦活動月間

筆:ズハール・シャープ(RI職員)

06_01_Rotary Fellowships Monthクラブに入会し、活動を続ける主な理由の一つが「親睦」。生涯にわたる友情を築く機会の一つとして、ロータリー親睦活動グループがあります。これは、共通の趣味や職業を持つ全世界のロータリアン、配偶者、ローターアクターが集まり、親睦を深めるグループです。分野は多岐にわたり、テニス、ワイン、マラソン、料理、スクーバダイビング、自動車、ジャズ、コンピューターなど、計64のグループがあります。行事、コンテスト、会合を通じて、クラブや地区、さらには国境を越えた交流を楽しめるだけでなく、毎年、ほぼ半数のグループがロータリー国際大会に参加し、友愛の家で展示を行ったり、非公式関連行事を開いてともに活動したり、仲間との親睦を深めています。

中には、趣味や職業を生かして奉仕活動を行っている例もあり、ポルトガルのフードバンクに冷蔵輸送用のトラックを寄贈したグループ、ロータリークラブと協力してタンザニアの恵まれない地域のための奉仕プロジェクトを実施したグループもありました。このほかにも、毎年恒例の競技会や晩餐会でポリオプラスのために募金を集めるグループもあります。

6月のロータリー親睦活動月間には、さまざまな親睦活動グループの活動例をご紹介します。グループの活動からアイデアを得て、皆さまの地域でも親睦活動月間にちなんだ活動を行ってみませんか。

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災害時におけるシェルターボックスとの協力について

Picture1これまでロータリーは、災害時にパートナー組織であるシェルターボックスと密接に協力し、迅速な救援活動を可能にしてきました。シェルターボックスが救援物資を被災地に届ける上で、被害状況やニーズを調べ、救援ボランティアの宿泊手配や救援活動の調整を手伝う現地のロータリアンの存在が欠かせないものとなっています。過去12年間、ロータリアン、ローターアクター、インターアクターはシェルターボックスと協力して、誰よりも早く被災地の切実なニーズに応えてきました。以下にその例をいくつかご紹介します。

  • 4月にネパールをマグニチュード8の地震が襲ったとき、ローターアクターとロータリアンが直ちにシェルターボックスと協力し、被災状況を調べて緊急救援チームを動員しました。ネパールと世界中のロータリーファミリーが、シェルターボックスと輸送手段の手配、救援チームの宿泊、シェルター用テントと救援物資の調達を援助しました。
  • 昨年12月にマレーシアが大洪水に見舞われたとき、マレーシアのシェルターボックスのメンバーであるローターアクター、ジェームズ・オングさんがシェルターボックスに支援を要請し、救援チームが現地に赴きました。空港での救援チームの出迎えから移動手段の手配まで、救援活動においてもオングさんが重要な役割を果たしました。さらにオングさんは、マレー語から英語への翻訳と通訳を手伝い、パハン州へのボックス輸送を支援しました。また、仲間のローターアクターおよびパストガバナーであるコー・ブー・ケアンさんとともに、第3300地区のロータリアンとローターアクターによる1カ月におよぶ合同活動を導きました。
  • 昨年5月、セルビアとボスニア・ヘルツェゴビナが洪水と地滑りに見舞われたとき、シェルターボックスの救援チームとロータリアンおよび現地団体が、被災地で必要とされている救援物資を届けました
  • 2013年11月、フィリピンの大雨によって地滑りが起きた際、地元ロータリークラブ会員が迅速に被害状況を調べたおかげで、被害発生後48時間以内に救援物資を携えたシェルターボックスのチームが現地に赴くことができました。セブ市(フィリピン)のロータリアン、スティーブン・カスティロさんが、シェルターボックスの保管倉庫の管理と諸手配に尽力しました。

ShelterBox

ShelterBox

シェルターボックスは、テントや救援物資に加え、町の再建中も子どもたちへの教育が途絶えないよう、学用品の入った「スクールボックス」を提供しています。さらに、医療、食料援助、定住のための住居など、被災地におけるより幅広いニーズに応えるために他の救援団体と協力しています。

  • 4年前にシリアで紛争が勃発したとき、1,000万人以上が避難を余儀なくされ、うち400万人が難民として他国に逃れました。シェルターボックスは、「Hand in Hand for Syria」をはじめとするパートナー団体と協力して、生活必需品、テント、蚊帳、水フィルタ、水容器、毛布、地面に敷くシート、スクールボックス、太陽光利用ランプなどを配りました。

シェルターボックスとの協力に関する詳細は、「シェルターボックスと国際ロータリー」概要資料をご参照いただくか、世界各地のシェルター支部までお問い合わせください。

BillDecker

RCCとともに地元のニーズに取り組む

筆:ズハール・シャープ(RI職員)

ロータリー地域社会共同隊(RCC)は、ロータリークラブ会員以外の人びとが、ロータリーの取り組みに賛同し、地域社会のためにボランティア活動をするグループです。RCCメンバーは、ロータリークラブと協力して、地元のニーズに取り組みます。ロータリークラブによるスポンサー(提唱)があれば、先進国、途上国、都市部、農村部など、どこででもRCCを結成することができます。また1回限りのプロジェクトのために結成されたり、継続的に問題に取り組むために結成されるRCCもあります。

ロータリーでは毎年、ロータリー地域社会共同隊(RCC)の提唱クラブを対象にアンケート調査を行っています。この調査からは、RCCのメンバーや活動について、またロータリークラブとの協力状況について貴重な情報が得られます。

2013年と2014年に実施されたアンケート調査の結果(ハイライト)を以下にご紹介いたします。新しいRCCの結成を検討する際にご参考となれば幸いです。

  • RCCは、ロータリーの6つの重点分野すべてに関連するプロジェクトを実施しており、中でも、「経済と地域社会の発展」「基本的教育と識字率向上」に関するプロジェクトが多い。
  •  RCCメンバーの90%近くは、18~44歳。その32%は、18~34歳。
  • 男性メンバーの方が多いRCCは全体の45%、女性メンバーの方が多いRRCは39%、男女同数のRCCは16%。
  • 80%のRCCは月に1度会合を開いている。
  • ロータリークラブが募金活動を担当してRCCプロジェクト資金を寄付することが多い一方、RCCメンバーは寄付より自分の時間を捧げてボランティアすることが多い。
  • 提唱ロータリークラブのほとんどは、会員の知り合い(最も多いケース)、ニュースレター/ウェブサイト、地元メディアを通じてRCCを推進している。
  • 76%の提唱クラブ会長は、RIがRCC会長やほかのRCCメンバーと直接コミュニケーションを取るべきと回答。
  • 75%の提唱クラブ会長は、RIがRCCの成功例を紹介することで、提唱クラブを支援できると回答。
  •  86%の提唱クラブ会長は、RCCのための資金集めや募金活動に関するアイデアを求めている。
  • 提唱クラブ会長の多くが、素晴しい活動を行っているRCCをRIまたは地区が表彰すべきと回答。

各年のアンケート調査結果は、。また、RCCの提唱方法については、ロータリーのウェブサイトをご参照ください。

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「ロータリーデー」で地域社会に輝きを

筆:エリーナ・クシュニール(RI職員)

RotaryDays_JA2014年7月1日以来、ゲイリー C. K. ホァン会長の「ロータリーに輝きを」という呼びかけに応え、多くのロータリー会員が「ロータリーデー」を開催してきました。家族向けのお祭り、食糧バンクでの奉仕プロジェクト、環境保全プロジェクト、ペットも参加できるイベントなど、幅広い活動が行われています。

日本と台湾で行われたロータリーデー(#RotaryDays)のビデオを以下にご紹介します。

ロータリーデーのアイデアをお探しなら、次のリソースをご利用ください。

クラブや地区のロータリーデーを紹介するビデオがある場合は、YouTube(ユーチューブ)にアップロードした上で、リンクと概要をrotary.service@rotary.orgまでお送りください。

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ネパールでの救援・復興活動

4月25日、ネパールでマグニチュード7.8の大地震が発生し、800万人が壊滅的な被害を受けました。この大地震により亡くなられた方々のご遺族に衷心よりお悔やみ申し上げるとともに、被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。

現地には国際機関が救援に駆けつけており、ロータリーも被災者の今後の長期的な復興と再建に向け支援にあたっております。

支援方法:

  • 第3292地区(ネパール)は、被災地に必要な物資を届けるため災害救援基金を設立しました。基金の詳細は、地区ガバナーのKumar Piyaさんへお問い合わせください
  • ロータリーのパートナー団体シェルターボックスは、ネパールのロータリアンと協力して救援活動にあたっています。4月27日(月)と29日(水)に、現地のロータリアンがシェルターボックス救援チームを受け入れました。ロータリアンの指導の下、既に1,000のテントと1,000のシェルターキットが被災地で配布されました。これからさらに2組の救援チームが現地入りする予定です。また被災地の状況を調べた上で追加のシェルターキットも送付されます。シェルターボックスを通じた支援については、こちらをご覧ください
  • ほかの災害時と同様、長期的な復興支援を目的にグローバル補助金を申請することができます。被災地での緊急のニーズが満たされた後、ネパール現地のロータリアンならびに協力団体と手を組み、ロータリーの重点分野における復興支援活動をご計画ください。

最新情報は、My ROTARYのお知らせ欄に随時掲載される予定です。ご質問がありましたら、relief@rotary.org までEメールでご連絡ください。

ネパールの被災者に重ねてお見舞い申し上げるとともに、慈愛と献身の心をもって「ロータリーに輝きを」もたらす活動にあたる皆さまに感謝申し上げます。

心を込めて

2014-15年度国際ロータリー会長
ゲイリー C.K. ホァン

ロータリアン行動グループと協力しよう!

執筆: RIプログラム担当職員、ズハール・シャープ

職業や関心別の専門的な知識を生かして奉仕プロジェクトの立案と実施をサポートする「ロータリアン行動グループ(RAG)」は、ロータリークラブや地区にとっての心強い味方です。しかし、RAGプログラムは約10年も前に開始されたにもかかわらず、依然としてロータリー内での認知は高くありません。以下にRAGの関連情報をご紹介しますので、ぜひRAGとの協力をクラブでご検討ください。

クラブは、奉仕プロジェクトにおいてRAGの専門知識やスキル提供を受けられるほか、RAGと他団体によるパートナーシップを活用することもできます。例えば、水と衛生に関する行動グループは昨年、ONE DROP基金と提携して800万ドルの水プロジェクトを実施し、ロータリークラブやローターアクトクラブも参加してマリ共和国の20万人の生活に変化をもたらすことができました。同プロジェクトをさらに拡大するために、さらに多くのクラブが加わっています。

また、クラブがグローバル補助金プロジェクトのパートナーを探す場合も、RAGからサポートが得られます(グローバル補助金では、拠出金総額のうち少なくとも30%が、プロジェクト実施国・実施地区以外から寄せられたものである必要があります)。RAGにはロータリー重点分野の専門知識に長けたメンバーが多いため、補助金の申請書作成においてもRAGは頼もしいリソースとなるでしょう。

さらにRAGは、クラブや地区への支援に加えて、自らが中心となってプロジェクトを実施することもあります。例えば、保健とAIDS予防に関する行動グループは毎年、「ロータリー家族保健デー」を開催しています。アフリカ大陸を活動拠点としており、昨年は、民間企業、NGO、医療機関や保健ボランティアの力も借りて35万人に医療を施すことができました。また、人口と開発に関する行動グループは、認識向上の取り組み、政府や企業への支援の呼びかけ、保健従事者への研修、医療品の提供、外科サポートといった多角的アプローチを通じて、ナイジェリアにおける母子の死亡率低下に取り組んでいます。支援先の病院では、母親の死亡率が60%、新生児の死亡率が15%低下しています。

>> ロータリアン行動グループのリスト
>> ロータリアン行動グループの2014年年次報告
>> 各行動グループの連絡先

エチオピアで新生児の命を救う

執筆:カリン・デイビス医師(米国カリフォルニア州、デルマー・ロータリークラブ)

•カリン・デイビス医師(左から二番目)とブロムバーガー医師(右から二番目)。研修の参加者とともに。

• カリン・デイビス医師(左から二番目)とブロムバーガー医師(右から二番目)。研修の参加者とともに。

私は、今は退職した小児科医です。幼い頃に過ごしたエチオピアを最近訪れ、この美しい国、素晴しい人びとと強いつながりを感じました。エチオピアは新生児の死亡率が高い国です。私はここで、自分のスキルを活かした社会貢献ができないかと考えました。

そこで思いついたアイデアが、職業研修チーム(VTT)を派遣し、現地の大学に新生児医療の教育プログラムを作るというものです。このプロジェクトには、発展途上国で新生児蘇生法を教えた経験のあるパット・ブラムバーガー医師、エチオピアのゴンダール大学に勤務するゼメネ・ティガブ医師(ロータリアン)とその同僚が参加しました。

ブラムバーガー医師を含む計5名のVTTチームが米国から派遣され、私がそのチームリーダーを務めました。ほかのメンバーは、新生児ICU専門の看護師、エリサ・イモンテさん、呼吸療法士のエミリー・ジーンさん、看護師でロータリアンのファリー・モイニさんです。

新たに研修を受けた医療従事者

新たに研修を受けた医療従事者

2週間のエチオピア滞在中、ゴンダール大学医学部で、医療従事者17人(小児科医、産科医、内科医、助産師、看護師を含む)に新生児蘇生法の研修をしました。研修の実施にあたっては、デルマー・ロータリークラブをはじめとする複数のクラブ、地区、そしてロータリー財団からの支援がありました。

「本当にうまくいく!」そう叫んだのは、産科研修生3年目のコージィさんです。逆子出産で生まれてきた赤ちゃんが呼吸しておらず、研修で学んだ蘇生法を試してようやく息を吹き返したときのことでした。数分もすると赤ちゃんは元気よく泣き声を上げました。私たちが教えた技術で、子どもの命が救われたのです。職業研修によって、医療が改善され、命が救われるのを実際に目にした瞬間でした。

研修中のカリン・デイビス医師

研修中のカリン・デイビス医師

研修は、4人一組のグループから始めました。研修を受けた人は、ほかの医療従事者に研修を行います。さらに、新生児医療に携わる67人が研修を受け、最終的に84人が蘇生法を学びました(小児科医16人、内科医3人、産科医23人、助産師20人、看護師23人)。

研修を提供する側も、受ける側も、今回の研修に非常に熱心でした。その評判は人づてに広まり、研修最終日には、駆け込みで追加10名の参加がありました。エチオピアでは、医療教育の多くがレクチャー形式です。ですから現地の医療従事者は理論はよく理解しています。しかし、機器を手にした実践的なスキル研修があまりありません。私たちは参加型の練習を重視し、受講者には実践に向けた自信をつけてもらうようにしました。

看護師に蘇生法を教えるブロムバーガー医師

看護師に蘇生法を教えるブロムバーガー医師

ロータリー財団の補助金と、ロータリークラブや地区の支援のおかげで、ゴンダールの医学部には機器と教材が備えられ、医療従事者と学生が貴重な研修を受けられるようになっています。私たちの目標は、新生児蘇生法の研修プログラムを医学部に設置し、今後も継続して運営できるようにすることでした。私たちが研修した人たちは今では「エキスパート」になっています。

2015年10月に2度目のVTTとしてエチオピアに戻り、新生児の蘇生後のケアについて現地の医師や看護師に研修を行う予定です。

スライドショーには JavaScript が必要です。

倫理的ジレンマ:あなたならどうする?

同じクラブのある会員は、地元でよく知られた事業主です。この会員はこれまでクラブの奉仕活動で大きな貢献をしてくれましたが、最近、事業が難局に入ったために思い切った財務決定を行い、多くの顧客に損害が及びました。地元の人はこの会員の事業主としての倫理性を問い、地域社会をより良くしようという意志が本当にあるのかと疑っています。また、この会員のマイナスイメージが、クラブの評判にも影響し始めました。こんな状況に対し、あなたならどうしますか?

3月は識字率向上月間: すべての子どもに質の高い教育を

日頃よりロータリーをご支援いただき、誠にありがとうございます。

ロータリーは、国連ミレニアム開発目標が2000年に設定されて以来、2015年までの目標達成をめざして、極度の貧困を減らすための世界的取り組みに貢献してきました。これまでに、普通初等教育で顕著な進展があったものの、過去8年間の前進は緩慢となっています。現在、世界には、学校教育を受けていない就学年齢の子ども5,800万人に加えて、基本的な読み書きができない7億8,100万人の成人と1億2,600万人の青少年がいます(これらのうち60%以上は女性)。*

そのほかのミレニアム開発目標を達成するには、普通初等教育を普及させ、教育における男女格差に取り組むことが重要なカギとなります。教育のレベルを向上できれば、貧困や疾病への取り組みを改善し、より長く、健康的な生活を送るための土台を培うことも可能となります。*

日本のロータリークラブは、発展途上国の小学校への図書寄贈、留学生を対象とした日本語スピーチ・作文コンクール、被災地の学校支援などを通じて、識字率を向上し、教育の質を高める数多くの活動を実施しています。

以下に、皆さんの地域社会で応用できる、海外のプロジェクト成功例をご紹介します。

  • feedingマカティーノース・ロータリークラブ(フィリピン): 地元で活動するロータリー地域社会共同隊と協力し、栄養不足の児童100名に、22週間にわかって栄養バランスの取れた食事を提供しました。これにより、児童が罹患率や欠席率を下げることができました。詳しくはこちら
  • タイペイ・ツインズ・ロータリークラブ(台湾): パートナー団体と協力して、ミャンマーの生徒2,000名の自宅に太陽光電気とLEDライトを設置し、地元の学校に発電機と充電装置を提供しました。これにより、生徒の授業出席率が向上しましlightた。詳しくはこちら
  • トリプレスウォール・ロータリークラブ(ネパール): 地元中学校の教室設備を改善し、貧困家庭の生徒に教材を提供しました。また、早期教育センターへの支援も行い、制服や教材を寄贈し、机やいすを提供したほか、教師向けの研修を実施ました。詳しくはこちら
  • マレーシアとインドのロータリークラブ: チェンナイ市(インド)の公立学校に、女子用と男子用に別れたトイレを設置しました。これによって、特に女子生徒のあいだで授業出席率が向上しました。詳しくはこちら

プロジェクトのヒント:

  • 地域特有の教育ニーズを調査する。
  • 教育に対する保護者の理解と関心を高めるために、家族全員で参加できるイベントや、保護者自身が教育を受けるプログラムを実施する。
  • ロータリーのアイデア応援サイトに、実施中または計画中の教育支援プロジェクトを掲載し、パートナーや支援を募る

本ブログでは、奉仕プロジェクトのためのヒント、成功談、リソースを定期的に紹介しておりますので、クラブや地区による識字率向上プロジェクトの立案に、ぜひご活用ください。また、皆さまのクラブや地区で実施されたプロジェクトを、ロータリーショーケースでご紹介いただけますよう、お願い申し上げます。

* Millennium Development Goals Indictors(ミレニアム開発目標達成指標): 国連統計部

地元ボランティアと協力しているEクラブ

投稿:ズハール・シャープ(ロータリープログラム担当職員)

地域の人びとが自力でニーズを調べ、それに取り組めるよう支援することによって、最も持続可能な成果を挙げることができます。従来型のロータリークラブが地域の人びとと協力して活動する例がよく聞かれる一方で、参加型プロジェクトで地元の人びとと手を組んで素晴らしい活動を実施しているEクラブもあります。Eクラブがネットワークを広げ、地域社会での奉仕活動を充実させるための方法の一つが、ロータリー地域社会共同隊(RCC)です。

RCCは、ロータリーの奉仕の精神を共有する、ロータリー会員以外の地域ボランティアの集まりです。先進国・発展途上国に関わらず、ロータリーが存在している地域であればどこでも結成できるRCCは、提唱ロータリークラブ(従来型クラブまたはEクラブ)と協力し、地域社会の特定のニーズに取り組む活動を実施しています。RCCの中には、特定のプロジェクトのために一定期間だけ結成されるグループもあれば、地域が抱える問題に対して継続的に活動しているグループもあります。
Eクラブの数が増加しつつある現在、EクラブとRCCのパートナーシップも増えてきています。現在、4つの大陸でEクラブがRCCを提唱し、協力して実施して素晴らしい活動成果をあげています。以下にその例をご紹介します。

  • RCC-Foodbank-Roof第1100地区Eクラブ(英国)は現在、2つのRCCを提唱しており、各RCCが特定の問題に取り組む活動を実施しています。Malmesbury RCCは洪水対策の取り組みと食糧バンクの設立、Let’s Loop Swindon RCCは耳の不自由な人のために補聴器の質を改善する活動に取り組んでいます。
  • Lake Atitlán-Panajachel Eクラブ(グアテマラ)は、Peña Blanca 1 RCCと手を組み、適切な環境管理と地域住民への教育を通じて、湖水盆地の自然を保護する活動を推進しています。

RCCに関する詳細はこちらをご覧ください。また、RCCの活動の成功例をロータリーショーケースでぜひご紹介ください。

倫理的ジレンマ:あなたならどうする?

あなたのクラブは、ある協力団体と口頭で、奉仕プロジェクトでの協力に同意しました。その同意とは、相手団体が無料でニーズ調査を行い、その結果に基づいてクラブがプロジェクトの計画、推進、実施を担うというもの。また、プロジェクト実施後、相手団体が、プロジェクト目標の達成度を測るためのフォローアップ調査を実施します。ところが、1年間にわたるフォローアップ調査の終了後、相手団体から調査に伴うサービス使用料の請求書が届きました。こんなとき、あなたならどうしますか?

ロータリー奉仕コネクション担当部より年末のご挨拶

師走の候、皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度は、皆さまによる地域社会でのご活動にあらためて感謝申し上げるとともに、世界各地での活動例をご紹介するため、ご連絡させていただきました。地域社会の草の根となって活動するクラブ、地区、ロータリー地域社会共同隊は、限られたリソースを賢明に活用して大きな変化を生み出しています。また、通年で行われる奉仕プロジェクトがある一方で、年末に合わせた特別行事も実施されており、これらの取り組みによって多くの人びとが明るい新年を迎えることができるでしょう。以下に各地のクラブによるご活動をご紹介します。

  • LunarNewYearTachia South ロータリークラブ(台湾): 毎年の旧正月に、クラブが準備した500個のちょうちんが街を明るく照らします。ちょうちんには、若者によって各自の経験を表現した絵が描かれ、地元文化を推進する「Light-Up Expo」で展示されます。
  • Amman-Petra ロータリークラブ(ヨルダン): 食糧バンクなどの地元団体と協力し、低所得層の家庭に食料パッケージを提供しました。これにより、食料を受けた家庭は、ラマダーンの断食に備えるための適切な栄養補給が可能となります。
  • ChristmasRosario National High School インターアクトクラブ(フィリピン): 地元の支援団体と協力して幼い子どもたちのためのクリスマスパーティーを開き、プレゼントを贈りました。
  • Khopoli ロータリークラブ(インド): ヒンズー教の新年に合わせて、電気を利用できない部族社会に太陽光ランプとお菓子が入った多くの箱を贈りました。

皆さまのクラブでも、ロータリーのプロジェクト支援情報ツール、Rotary Ideasで支援できるプロジェクトを探してみてはいかがでしょうか。このオンラインツールでは、支援を必要としているクラブを探し、また自らのプロジェクトを紹介することで、世界各地のクラブとパートナーシップを築くことができます。当サイトへの掲載プロジェクトの一部を以下にご紹介します。

国内外の地域社会における皆さまのご活動に、心より感謝申し上げます。末筆となりますが、健やかであたたかな新年を迎えられますことを心よりお祈り申し上げます。

ロータリー奉仕コネクション担当部

Kristin Brown, Mohamed Shedou, Adelita Hernandez, Azka Asif, Zuhal Sharp, Ellina Kushnir, Jesse Allerton

Kristin Brown, Mohamed Shedou, Adelita Hernandez, Azka Asif, Zuhal Sharp, Ellina Kushnir, Jesse Allerton

トルコのロータリーデー:人びとに健康な生活を

執筆:Sedef AcarIstanbul-Yenikoyロータリークラブ創立会長、2014年ロータリーデー・イスタンブール委員会委員)

ロータリー110周年を祝って、去る10月19日にロータリー第2420地区が「ロータリーデー・イスタンブール」を開催しました。このイベントに集まったロータリー関係者や地元の人びとは、世界各地で実施されるロータリーの支援活動について学びながら、スポーツ、コンサート、ゲーム、食事などの催しを楽しみました。

イベントのモットーは「Light Up with Health」(保健分野に輝きを)。健康的なライフスタイルや習慣を日頃から心がけるよう呼びかけました。イベントの幕開けとなったのは、ゲイリー C.K. ホァン会長が号砲を鳴らした5キロマラソン/ウォーキング大会です。参加者はこのほかにも、クロスフィット、ズンバ、ヨガ、ダンスなどを体験。子どもたちを対象とした工作コーナーや、年齢を問わず楽しめるコンサートもありました。参加者にはさらに、地元病院で乳がん/前立腺がんの検診を無料で受けられる特典もありました。

このロータリーデー・イベントを通じてポリオプラスへの寄付9,000米ドルが集まり、またトルコ国内の図書館に寄贈するための図書100,000冊を集めることにも成功しました。ロータリーが人類に輝きをもたらすさまざまな支援活動を行っていることを地元の人に知ってもらえただけでなく、ホァン会長の参加によってさらに特別なイベントとなりました。私たちのイベントの様子を、フォトギャラリーでぜひご覧ください。

奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル):第5回ウェビナーのまとめ

奉仕プロジェクトのモニタリング・評価・広報に役立つ10のヒント

webinar5_JA作成:国際ロータリー ロータリー戦略部 調査・評価担当  ヒラリー・リーブ

「奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)第5回」のウェビナーでは、プロジェクトのモニタリング・評価・広報に焦点をあてました。以下に、そのヒントをご紹介します。ウェビナーの録音はこちらからご覧ください。

  1. 評価は批判や非難をすることではないと認識する:プロジェクトの評価とは、関係者がプロジェクトを予定通りに実施し、必要であれば計画に変更を加え、期待される成果を修正し、リソースの再選定などを手助けするための方法です。
  2. 綿密なコミュニケーションを心がける:プロジェクトの受益者のグループと綿密なコミュニケーションを取ることは、モニタリングと評価の成功にも大きく影響を与えます。
  3. モニタリングと評価の計画はプロジェクトの立案時に決定する:ニーズ調査を実施する際に、成果の測定基準についても検討しましょう。これは、何をもって成功とするかを明確にする上で重要なプロセスです。このプロセスを経ることによって、プロジェクトの立案をより正確に行うことができ、進捗を測り、必要であれば修正を加えることが可能となります。
  4. モニタリングと評価の方法はシンプルに:これは特に、初めてプロジェクトのモニタリングと評価を実施する場合に重要な点です。モニタリングとは、プロジェクトの進行を確認していく作業で、予定に沿って目的が満たされているかを調査することです。一方、評価とは、プロジェクトの目標と実際に達成された成果とを比較することです。直接的な受益者数、研修を受けた教師の数、掘った井戸の数など、なるべくシンプルなデータを収集するよう心がけます。このようなデータは、プロジェクトの成果を客観的に物語るものです。同じデータを2度収集しないように気をつけましょう。
  5. プロジェクトの主な目的を測る測定基準を設ける:モニタリングと評価を成功させるには、すべての要素を測定するのではなく、プロジェクトの主要な要素における成果を測るようにし、的を絞るとよいでしょう。
  6. 測定基準はプロジェクトで期待される成果に直結させる(二次的な成果の測定は不要):例えば、小学校教師を対象としたワークショップの実施と新しい教材の寄贈というプロジェクトを実施したとします。その際、このプロジェクトを実施したおかげで生徒の登校率が上がったというデータを取るのは興味深いことかもしれません。しかし、プロジェクトの目的が教師への研修と教材の提供であるのなら、生徒の登校率まで測定する必要はありません。
  7. プロジェクトの質を測る測定基準も検討する:プロジェクトの参加者数や行った活動数などの量的な測定はもちろん重要ですが、それだけでは必ずしもプロジェクトの質を測定できるとは限りません。例えば、受益者の知識の向上、仕事の能力や収入の向上、水を介した病気の発症数の減少などは、プロジェクトの質を測るよい例です。モニタリングと評価の計画に必要な経費を予め含めておくとよいでしょう。また、ロータリアンが皆、プロジェクトに関連する専門家であるわけではないので、専門家にモニタリングと評価をお願いするのも一案です(そのための予算を含める)。こうすることによって、プロジェクトの目的がしっかりと達成されたかどうかを知ることができます。
  8. 地元の専門家を見つける:モニタリングと評価に必要なデータ収集をお願いするため、地元の専門家を見つけましょう。プロジェクトでパートナーとなっている協力団体がこの候補者となります。この際に重要なことは、ロータリアンがすべての情報にアクセスできるようにし、モニタリングと評価の計画段階にしっかりと加わることです。
  9. プロジェクトの成功を広報する:「ロータリーショーケース」、地元メディア、ブログ、ウェブサイトやその他のソーシャルメディアを利用して、プロジェクトの成功を広く紹介しましょう。
  10. プロジェクト成功のストーリーを次の奉仕プロジェクトの推進につなげる:実施したプロジェクトの成果をストーリーとして効果的に伝えることができれば、次に実施する奉仕プロジェクトにはより多くのサポートが集まる可能性があります。その際に利用する画像や説明文は、クラブの特色を明確に示すようなものとしましょう。


プロジェクトの流れ(ライフサイクル)の各段階で利用できるリソースについては、こちらをご覧ください。

奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル):第4回ウェビナーのまとめ

プロジェクトの実施

Webinar4_JA作成:国際ロータリー 研修・開発部 キャサリン・ニコルズ

「奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)第4回」のウェビナーでは、プロジェクトの実施と管理に焦点をあてました。以下に、そのヒントをご紹介します。ウェビナーの録音はこちらからご覧ください。

  1. 役割分担を明確に:プロジェクトチームの役割分担を明確にし、プロジェクト全体を監督するプロジェクトマネジャーを任命する。
  2. 協力を促す:プロジェクトの開始時に、チーム間での協力について一定の認識を築いておく。これは、まとまりのあるチームを築く上で重要な要素です。
  3. コミュニケーション計画を立て、それに従う:関係者全員に情報を提供し、関係者が意見を述べられる場をつくるといった、プロジェクトのコミュニケーション計画を立てる。特にパートナーと協力する場合は、定期的にお互いの活動について報告する場を設けることが重要です。海外のパートナーと協力する場合は、電話会議などの方法で情報交換を行いましょう。
  4. 収入は少なめ、支出は高めに予算を立てる:プロジェクト中に予期せぬかたちで経費がかかる場合に備え、収入は少なめに、支出は高めに計画する。
  5. パートナーと協力する:強固なチームを作り、画期的なアイデアを募るためにも、違ったスキルを持ったパートナーと協力し、それぞれが強みとする分野を担当してもらう。
  6. 詳細な記録をつける: プロジェクトの経費と成果に関し、細かく記録をつける。特に、グローバル補助金を利用し、多年度にわたって実施するプロジェクトの場合に記録管理が重要です。ボランティアの関与、財務、プロジェクトの進展などについて、詳細な記録が残せるようなシステムを確立するとよいでしょう。
  7. ボランティアの積極的な参加を促す:新会員または入会見込者に奉仕プロジェクトに参加してもらい、例会以外のロータリーの側面を紹介して、意義ある活動を実際に経験してもらう。
  8. 基準データを定め、成果を測定する:プロジェクトの進捗やその成果を総合的に測れるよう、評価基準値を定める。
  9. 関係者全員にプロジェクトを報告する: プロジェクトのパートナーや受益者など、関係者全員にプロジェクトの報告を行う(四半期または年に2回のペース)。
  10. 臨機応変に対応を:プロジェクトは計画通りにスムーズに進むとは限りません。常にユーモアを持って、問題が発生したときにも柔軟に対応できる心もちでいることが大切です。

プロジェクトの流れ(ライフサイクル)の各段階で利用できるリソースについては、こちらをご覧ください。

 

奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル):第3回ウェビナーのまとめ

奉仕プロジェクトのリソースを収集するための10のヒント

serviceproject_webinargraphic_JA-03作成:国際ロータリー プログラム部 エリーナ・クシュニール

クラブで奉仕プロジェクトのために地域社会のニーズ調査を行い、具体的なプロジェクト計画を立てたら、資金調達、グローバル補助金のパートナー探し、ボランティア集め、プロジェクトの内容に詳しい専門家探しなどの準備(リソース収集)が待っています。

「奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)第3回」のウェビナーでは、持続可能な成果をもたらすプロジェクトのためのリソース収集に焦点をあてました。以下に、その10のヒントをご紹介します。ウェビナーの録画はこちらからご覧ください。

  1. まずは地元に目を向ける:リソース収集のはじめのステップは、地元に目を向けることです。活動資金、経験豊かなボランティア、現物寄贈、パートナーシップなどのリソースを地元の地域社会がすでに保持している場合があります。地元の地域社会がこれらのリソースをプロジェクトに投資することによって、プロジェクトが完了したあとも、成果を長続きさせることが可能となります。
  2. ロータリー補助金を利用する:プロジェクトの実施にあたっては、ロータリーの補助金(地区補助金またはグローバル補助金)を利用できます。
  3. ロータリーのクラウドソーシングツールのアイデア応援サイトを利用する: ロータリーの新しいクラウドソーシング(不特定多数の人にオンラインを通じて支援を呼びかける)のウェブサイトであるアイデア応援サイトでは、クラブや地区が支援を必要とするプロジェクトの概要を掲載し、ロータリアンをはじめ一般の人からも寄付や現物寄贈を募ることができます。また、ソーシャルメディアのページ、ブログ、ウェブサイトと連動させて情報を紹介することも可能です。
  4. ロータリー地域社会共同隊RCCを提唱する:このグループは、ロータリアン以外の人たちの集まりで、提唱したロータリークラブと親密に協力して、プロジェクトをサポートします。共同隊は、地域社会の人びとの参加を促し、プロジェクトにおいて文化や慣習が考慮されているかをチェックしたり、地元のニーズが本当に満たされているかについてアドバイスを提供します。
  5. ロータリアン行動グループと協力する:ロータリーファミリーで構成されているこのグループは、特定の重点分野における奉仕プロジェクトに対し、専門知識や技術的スキルを提供します。現在、18の行動グループが活動しており、クラブや地区による地域ニーズ調査の実施や資金集め、プロジェクトのモニタリングと評価などの分野でサポートを提供しています。
  6. 「パートナーシップ」を構築・利用する:地元の団体とパートナーシップを組むことで、地元の文化や価値観を理解する手助けをしてもらったり、その団体が持つ専門知識やスキルを提供してもらえるほか、研修などを行う場合に利用できる地元のリソースを紹介してくれます。これらの団体と時間をかけてパートナーシップを構築し、リソース、持続可能性、技術的スキルを得られれば、プロジェクトで末永い成果をあげることができるでしょう。
  7. 奉仕委員会の活用:毎年、地区ガバナーは、奉仕委員会を先導する地区リーダーを任命します。クラブと地区による人道的プロジェクトを支える同委員会の委員長と常に連携することが重要です。
  8. ロータリー行事を利用する:プロジェクトに必要なパートナーシップはときに、ロータリーの行事で生まれることがあります。毎年開かれる国際大会、国際協議会、地域別のプロジェクトフェア、ゾーンや地区の行事、ほかのクラブへの訪問などがその一例です。これらの機会を最大限に生かしましょう
  9. 若い人と若い職業人の協力を得る:若い人々の力を借りれば、プロジェクトに活気をもたらせるだけでなく、継続性も生まれます。若い職業人はプロジェクトに必要なリソースの確保やプロジェクトの実施において、画期的なアイデアを持っている場合が多いものです。
  10. 綿密なコミュニケーションを心がける:透明性と一貫性のあるコミュニケーションは、パートナーとの関係を築いたり、リソースの収集においても大変重要です。プロジェクトの責任者となる人は常に、関係者に最新情報を提供するだけでなく、プロジェクトにおける活動の重複や見過ごしている分野がないかどうかを確認することが求められます。

プロジェクトの流れ(ライフサイクル)の各段階で利用できるリソースについては、こちらをご覧ください。

倫理的なジレンマ

あなたならどうする?

あなたのクラブは、人道的プロジェクトのための募金集めに関するスキルに焦点を当てた研修会合のため、4名の会員を地区外に派遣することを決めました。3日間のこの研修会合に必要な4名分の経費は、クラブ会員が資金を持ち寄って都合しました。クラブ会計のあなたは、この4名が戻ってきた後、航空券、宿泊費、登録費、食費にかかった経費を精査しました。 そこで、4名のうち2名が、無駄のある経費の使い方(公共交通機関の代わりにタクシーを利用、高級レストランでの食事、不必要なホテルのルームサービスを注文など)をしていることに気づきました。あなたはこの状況に、どのように対応しますか。

エボラ出血熱から子どもたちの命を救い、教育するボランティア

寄稿者:サミュエル・エンダース
(ヨンカーズイースト・ヨンカーズ・ロータリークラブ、米国ニューヨーク州)

ADAの子どもたちとサム・エンダースさん

ADAの子どもたちとサム・エンダースさん

西アフリカの貧困国、リベリアで育った私は、質の高い教育がいかに子どもたちに力を与えるかをよく知っています。9人兄弟の末っ子として生まれ、生後2カ月で父を無くし、ただ生き残るための食べ物を探すため、ゴミ箱をあさる生活を送っていました。医療や教育はおろか、服などの必需品もなかなか手に入りませんでした。15歳の時点で受けることができた教育は、小学校3年生程度のものだったのです。 多くの血が流れた内戦で、経済やインフラが大きなダメージを受けただけでなく、国民も深い痛手を負い、私もそんな不遇に耐えなければなりませんでした。不幸なことに、今日のアフリカの子どもたちも依然として同じ境遇に置かれています。

強い決心と神のお導きによって、私は組織的リーダーシップの学士号、神学と教育の修士号を取得することができました。現在はニューヨークに住み、MBAの取得を目指しています。そして今、教育を通じてリベリアの子どもたちを貧困から救うという活動に強い情熱を捧げています。

そこで私は2005年に、教育プログラム「African Dream Academy(ADA)」を開始、2011年までに、6,000人のリベリア人の子どもたちに、2週間単位の研修を年に数回提供しました。このプログラムの目的は、自分の夢を追いかける意欲を高めてもらうことと、生きていくために必要なスキルを学んでもらうことです。2012年には正規の学校となり、現在、幼稚園から4年生までの子どもたち、140名が学んでいます。

私の夢はリベリアの貧しい子どもたちに教育を提供することですが、この夢が、子どもたちを「死なせないようにする」ことに変わりました。これは、エボラ出血熱が蔓延しているためです。すでに貧困で苦しむリベリアは、エボラ出血熱の流行によって悲惨な状況になっています。ボランティアとして活動していた米国人が出国を余儀なくされる中、私は自分の安全を省みず、347人のボランティアを組織して、各地域に派遣し、エボラ予防に関する教育を行い、手洗いのための塩素水を配るという活動を始めました。

地元の人はこの病気について知識がないばかりか、そもそも手洗いできるほどの水もありません。 エボラの流行が抑えられるまでは学校も再開しないため、ADAは教師らと協力し、各地域で子どもたちに勉強を指導していくという計画を進めています。政府が学校の再開を宣言するまで、この活動を続けていく予定です。

リベリア中から私のところにかかってくる電話の内容は、エボラについての知識を深めたい、安全な暮らしのために、手洗いに必要な物資などを手に入れたい、という要請です。現在まで、私たちは20地域の1万世帯を訪れ、必要物資を提供したり、安全な水と衛生に関する研修を実施しました。また、ADAの子どもたちや教師、エボラ出血熱に関する知識がない地域社会の人びとに、食糧や医療物資を届けました。さらに、ELWA病院という、唯一のエボラ専門病院(ADAの学校から約2キロのところに位置)に救急車を寄贈しました。この病院にはそれまで救急車がなかったため、エボラと闘うための活動に支障をきたしていたのです。

このように私は、ロータリアンとして、一人のリベリア人として、また一人の人間として、行動を起こしました。もちろんこの活動は、簡単なものではなく、大変な作業を伴います。ですから、世界中のロータリアンや一般の方々にお願いしたいのは、私たちチームに希望とサポートを提供していただきたいということです。この活動に賛同していただける場合は、こちらからご支援をお願いいたします。

最後に、ADAの詳細はウェブサイトから、エボラ対策活動の写真は、私のフェイスブックページからご覧ください。

エボラ出血熱の流行による緊急支援のお願い

寄稿者: Monique Cooper-Liverpool (リベリア、モンロビア・ロータリークラブ)

訳者注): この記事は8月29日に寄せられたものです。9月18日現在、リベリアの死亡者は1,400人以上となっています。エボラ出血熱に関する情報は厚生労働省のサイトをご覧ください。

Ebola1リベリアでエボラ出血熱の感染が確認されてから5カ月以上が経過しました。政府による非常事態宣言に続き、特定時間の外出禁止令も出されました。国際線の航空会社9社がリベリアへの渡航をキャンセルまたは保留とし、運行を続けている2社についても航空券の取得が困難で、価格も高騰しています。

エボラ出血熱により、リベリア国内で613人の死者が出ており、病院、診療所、保健センターの機能低下、また、感染を恐れて活動できない保健従事者もいるため、さらに多くの死者が出ると予想されています。

リベリアは、過去3年にわたって国家予算の不足、貿易収入減、高いインフレ率、為替の高騰に苛まれており、今回のエボラ出血熱の流行がさらに追い討ちをかけました。

Ebola2そこで、モンロビア・ロータリークラブは7月の新年度開始に合わせて支援キャンペーンを開始。1,000米ドルを集め、保健員用の手袋10,000組を保健省に寄贈しました。

しかし、7月以降も感染数は増加し、私たちはさらなるリソース投入と緊急支援を行っています。保健省と国内有数の医療機関であるジョン F. ケネディ・メディカルセンターに勤務するクラブ会員を通じて、国の対策チームと連携し、最優先ニーズに関する正確な情報収集に努めています。

その後、各種団体、企業、個人から21,000米ドルの支援が寄せられ、クラブは現在、病院、保健施設、保健省に不足している医療品を届けるために奔走しています。当クラブは、これまでに次の物資を提供しました。

  • 医療用手袋10,000組
  • 手術用の殺菌加工の手袋3,000組
  • 婦人科専用の手袋1200組
  • 手洗い用の給水バケツ100個
  • ポリ塩化ビニルで表面処理された患者用マットレス80個
  • 保健員用のゴム長靴120組
  • 医療専用車へのガソリン券、石鹸、シーツ、マットレス用のカバー、臨時病院の待合室を設置するための防水シート、さまざまな医薬品、患者のための食料

保健省、および支援を寄せてくださっている企業は、これまでの当クラブの支援活動を高く評価しており、メディアからの関心も寄せられています。しかし、支援が増えている一方で、ニーズもさらに拡大しています。エボラ出血熱への緊急支援を続けていくために、当クラブは、10万ドルの募金目標を掲げています

世界中の皆さまからのご支援をどうかよろしくお願いいたします。

Monrovia_Ebola

エボラ出血熱: 現在、有効な治療法は確立されていない。感染者には支持療法が必要とされ、致死率は60~90%と極めて高い。感染者の体液や血液に触れることで感染する。症状は、高熱、発汗、下痢、嘔吐、出血、臓器不全など。

>> 厚生労働省:エボラ出血熱について

>> リベリア保健・社会福祉省ウェブサイト

>> 世界保健機関(WHO)のエボラ関連情報

奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル):第2回ウェビナーのまとめ

地域社会のニーズを知る

serviceproject_webinargraphic_JA-02作成:重点分野マネージャー、メアリー・ジョー・ジャン・フランソワ

プロジェクトを開始する前に重要なのは、活動場所となる地域社会について詳しく知ることです。地域社会のニーズ調査を実施する際に、地元の人にも参加してもらうことで、本当に必要とされていることは何かを知り、より高い成果をもたらすプロジェクトを実施できるでしょう。さらに、このような活動は、プロジェクトに関わるクラブや地区の会員にとっても報いのある活動となります。

奉仕プロジェクトの流れウェビナー第2回では、地域社会のニーズ調査について、実際のロータリアンによる事例を交えて紹介しました。以下に、ニーズ調査を行う際に重要なポイントをご紹介します。ウェビナーの録画をこちらをご覧ください。

  1. クラブ目標を設定する: クラブにとって重要な活動は何かをはっきりとさせることで、クラブの奉仕活動に方向性を持たせることができます。また、クラブの目標と地域社会で取り組むべき活動が一致しているほど、プロジェクトの成果を高めることができます。これを達成するため、あるクラブでは、5カ年のクラブ目標設定を行い、「青少年の支援」と「地域社会が本当に必要としていること行う」の2点をクラブ目標としました。このクラブは、子どもたちのための公園をつくるプロジェクトを行い、地域社会の人びとも積極的に参加しました。
  1. 「地域社会のために」という気持ちを忘れない:プロジェクトを実施する際、さまざまな理由から、地域社会の人びとに「部外者」とみなされてしまう可能性があります。プロジェクトは地域社会の人びとのために実施するという気持ちを忘れずに、本当に必要なことは何かを見極める必要があります。グローバル補助金の援助国側提唱者となる場合は、ニーズ調査の実施において、実施地のロータリークラブと協力しましょう。
  1. ニーズ調査を実施する前に、地域社会全体について知る:プロジェクトを実施する地域社会の人びとが意見を述べる場としてどのような形式(小規模グループ、タウンホール形式の大規模な会合、中規模な集まりなど)が適しているか判断する必要があります。それを見極めたら、実際に会合を実施して、地域の人びとが自由に意見を述べられる場を提供します。その後、公式/非公式なニーズ調査を実施しますが、その方法も、地域社会の人びとに適した方法を選択するべきです。
  1. 地域社会の人びとに耳を傾ける:地域社会の人びとに、その地域の強みや、地域として達成したいと思っていることなどを尋ねます。彼らの話に耳を傾け、この段階でいかなる約束もしないように気をつけます。得られた情報が大変有益であることを相手に伝えることも忘れないようにします。また、このような聞き取り調査を実施する間に、プロジェクトのリーダーとなれるような人を見つけておくことが重要です。ニーズ調査の詳細は、「地域調査の方法」の資料をご参照ください。
  1. (プロジェクトに関わる)地域社会の人びと全員が意見を述べられるようにする:ニーズ調査を実施するときは、調査中に出会った人々と、どのように協力できるかを考えながら実施する必要があります。地域によっては、地元の人びとが、読み書きができない場合もあります。さらに、女性が、男性の前で意見を述べることを躊躇する地域もあるでしょう。子ども達は、往々にして正直に意見を述べてくれるため、ニーズ調査において信頼できる情報源となります。できる限り多くの人びとと話をし、彼らの意見が重要であることを伝えるようにします。
  1. 地域社会の能力を高めることに焦点を当てる:「何が必要ですか」と聞いただけでは、物資を提供するプロジェクトで終わってしまう可能性があります。地域社会の人びとのスキルを向上させるような職業訓練や新しいプログラムの実施を検討するとよいでしょう。
  1. 地域社会が現在持つ強みを生かす:ニーズ調査を行うのと同時に、地域社会がすでに現在持っている強み(リソースや資産など)を、問題の解決にどのように生かせるかを検討することも重要です。ここで言う強みとは、人材、場所、物資、団体、ネットワークなどさまざまな事柄を指します。ときには、地域社会が自分たちの力だけでニーズに取り組むことができる場合があります。そのような場合の皆さんの役割は、地域の人びとの間での話し合いを調整したり、活動に参加できる人を増やす手助けをすることと言えるでしょう。
  2. パートナーとなり得る団体を特定する:ニーズ調査の際は、現在すでに協同して活動している団体があるかどうかを地域の人びとに聞くことが重要です。これらの団体がすでに高い成果をあげている場合は、その活動分野と重複しないよう 気をつけましょう。
  1. 持続可能性の要素を取り入れることを忘れない:プロジェクトの計画段階から、持続可能性を念頭に置くことが大変重要です。そうすることによって、地域社会に長期的な成果をもたらすことができます。持続可能性を確保する最初のステップは、地域の人びとにプロジェクトの重要性を理解してもらうことです。あるプロジェクトでは、地元の学校の教師から直接、生徒のニーズと目標を聞き出したことで、プロジェクトの開始前から地域の人びとの期待を高めることができました。
  2. 活動成果の測定と評価の計画を立てる:プロジェクトを計画する際、目標設定と同時に、成果の測定方法についても明確にする必要があります。成果の測定を初めて行う場合、測定方法をシンプルに(数量・人数などを把握するなど)することをお勧めします。測定と評価から分かった情報(成功点や課題)を基に、次のプロジェクトをどう改善できるか検討しましょう。

プロジェクトの流れ(ライフサイクル)の各段階で利用できるリソースについては、こちらをご覧ください。

奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)ウェビナー第1回:まとめ

奉仕プロジェクトを成功させるための10のヒント

Webinar1_JA作成:ロータリー会員増強担当部 シーナ・リリー

ロータリーでは2013-14年度、持続可能な成果をもたらす奉仕プロジェクトの実施に焦点をあてたウェビナーシリーズ「奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)」を実施しました。実際にプロジェクトを実施したロータリアンの事例紹介も交えたこのウェビナーには、35名のロータリアンにご協力いただいた上、合計2,400名もの方々にご参加いただきました。 今回は、このウェビナーシリーズの各回のまとめとなる資料をお送りいたしますのでご参照ください。

第1回は、「概要」と題し、このウェビナーシリーズのコンセプトと奉仕プロジェクトの成功に必要な以下の要素を紹介しました。ウェビナーの録画はこちらからご覧ください。

  1. 奉仕プロジェクトの流れにおける4つの段階
    • 計画と準備:プロジェクトを実施する地域社会のニーズを見つける
    • リソースの収集:活動資金、ボランティア、専門家、現物寄贈など、プロジェクトに必要なリソースを集める
    • プロジェクトの実施:計画とリソースを利用してプロジェクトを実施する。地元メディアやソーシャルメディアを通じてプロジェクトを広める
    • 活動成果の評価:プロジェクトが完了したら、成果の評価を行い、うまくいったところと課題、学んだことについて振り返る
  1. 経験豊かなリーダーに参加してもらう:第1回の英語ウェビナーに参加したマリオン・スペンスさんは、プロジェクトの実施で学んだ重要な要素は、「ロータリーで経験豊かなリーダーの力を建設的に活用すること」であると話しました。
  2. プロジェクトの計画時には綿密なリサーチを:第1回目のウェビナーに参加した方々は、奉仕プロジェクトの計画の際に最も役立った資料として、「重点分野ガイド」を挙げました。このガイドやほかの資料は、ウェブサイトのこちらのページからご覧ください。
  1. 持続可能な成果をもたらせるよう計画する:プロジェクトの成果を長続きさせるためには、計画の段階から持続可能性の要素を含めることが非常に重要です。持続可能性とは、ロータリーによる活動が終了した後にも、地元地域の人びとが率先して活動を継続できるような、末永い解決策をもたらすことを意味します。持続可能性を確かなものとするには、地元地域の人びとの能力を高めるような研修を、プロジェクト中に提供するとよいでしょう。
  1. 目標を設定し、達成への進捗を記録する:ロータリークラブ・セントラルで設定した奉仕プロジェクトの目標を見直し、実際にプロジェクトで利用したリソースや資金と、当初の目標を比較して、今後のプロジェクトの計画に役立てましょう。また、プロジェクトに参加したグループにベストプラクティスを紹介しましょう。
  1. パートナーと協力する:ロータリーのパートナーと協力するか、地元の団体や政府機関と独自のパートナーシップを築きましょう。
  1. クラウドソーシングで幅広くサポートを募る: プロジェクトのための資金は、ロータリーの地区補助金やグローバル補助金を利用するか、ロータリーの新しいクラウドソーシング(オンラインで不特定多数の人に支援をよびかけること)のウェブサイト「ロータリー アイデア応援サイト」にプロジェクトの概要を掲載して、必要なリソースを募ることができます。
  1. 物資やサービスを購入する場合は、契約書を作る:プロジェクトの中で何らかの物資やサービスを購入する際には、すべての合意を文書にしておくことをお勧めします。
  1. プロジェクトのパートナーとの連絡を密に: 可能な限り、プロジェクト実施国のパートナークラブを訪れ、実際にプロジェクトに関わっている人たちと会うこと、また、プロジェクトの各段階で現地を訪れるのが理想的です。
  2. プロジェクトへのサポートを募るために、ストーリーを伝える:プロジェクトへの資金的サポートを募る場合、集まった資金が受益者の生活をどのように改善させるのかといった切り口でストーリーを伝えることが効果的です。また、このようなストーリーを一貫して伝えていくことで、ファンドレイジングに参加するボランティアが方向性を失うことなく活動でき、さらに寄付見込者にもより説得力のあるかたちでアピールできます。

プロジェクトの流れ(ライフサイクル)の各段階で利用できるリソースについては、こちらをご覧ください。

「ロータリーに輝きを」もたらすために

執筆:ロータリープログラム担当職員、ジェシー・アラートン

 

LightUpRotary_JA本年度、ゲイリー・ホァン会長は、「ロータリーの奉仕を人びとと分かちあい、クラブをより強力なものとし、地域社会でロータリーの存在感を高めることで『ロータリーに輝きを』もたらす」よう呼びかけています。

 

このテーマを実践するのに素晴しい方法の一つが「ロータリーデー」を開催することです。ロータリーデーは、形式ばらない楽しいイベントを地元で開催してロータリーを一般の人びとに紹介し、入会や参加の関心を高めようというもの。詳しい実施方法やイベントの広報については、ロータリーデーのパンフレットをご参照ください。またニュースレター「Rotary Leader」7月号のこちらの記事にも開催のアイデアが掲載されています。

 

イベントの実施後には、写真、動画、ストーリーをロータリー内外にぜひご紹介ください。また、イベントの成果を広く知らせるには、以下の方法も効果的です。

 

  • ソーシャルメディア「インスタグラム(Instagram)」で、ハッシュタグ「#RotaryDay」を付けて、イベントの写真をアップロードする
  • ソーシャルメディア「ツイッター」で、ハッシュタグ「#RotaryDay」を付けて、イベント情報を発信する
  • 動画サイト「ユーチューブ」にイベントの様子を写した動画をアップロードする。アップロードした後は、Eメール(service@rotary.org)でその動画のリンクをお知らせください。ロータリーのメディアでも紹介させていただく可能性があるほか、最優秀作に選ばれた動画には会長からの特別な表彰楯が贈られます。
  • イベントに関するストーリーをservice@rotary.orgまでお知らせください。ロータリーのブログ、ニュースレター、ザ・ロータリアン誌などでご紹介させていただく場合があります。
  • 会長のウェブページには、ロータリーデーの開催予定が掲載されますので、併せてご参照ください。

 

「ロータリーに輝きを」もたらすために

ロータリーデーに限らず、識字率向上プロジェクト、浄水フィルターの設置、職業研修プログラムなど、世界のさまざまな地域でロータリアンが実施する奉仕活動も、「ロータリーに輝きを」もたらす取り組みです。

 

本年度、「ロータリーに輝きを」もたらすために、どのような活動を計画していますか?下のコメント欄でぜひ皆さまのアイデアをご紹介ください。

 

倫理について考える

次の状況に置かれたとき、あなたならどうしますか?

「親しい友人と、新しい会社を立ち上げました。2人で同額を出資し、責務も均等に分け、収益も平等に分けていました。この友人の紹介で新しい顧客層が広がり、ビジネスも上々です。しかし最近は、顧客を集める以外に、分担した責務を十分こなしてくれません。Eメールに返信せず、事務所にもほとんど顔を出さず、役割をきちんと担っていないにもかかわらず、収益の半分を取り続けています」

奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)(第5回):活動成果の評価と広報

webinar5_JA国際ロータリーでは、持続可能な成果をもたらす奉仕プロジェクトを立案・実施する方法を紹介した、「奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)」と題する5回シリーズのウェビナーを開催します。

このウェビナーでは、プロジェクトの計画方法やベストプラクティスに加え、クラブや地区が奉仕プロジェクトを成功させるために利用できるロータリーのリソースについても紹介していきます。また、奉仕プロジェクトを実際に行ったロータリアンがその体験談を紹介します。

第5回のウェビナーは、以下を目的としています。

  • プロジェクトの初期目標と実際の成果を比較することの重要性と、プロジェクトから学んだ教訓をどのように生かすかについて学ぶ。
  • プロジェクト成果の評価方法、および成果をできるだけ持続可能なものとする方法を学ぶ。
  • 奉仕プロジェクトの成果を世界に紹介するのに役立つロータリーのリソースについて知る。

本ウェビナーの参加者の定員は500名となっておりますので、早めにご登録ください。また、表示されている時間はすべて、米国中部標準時間(シカゴ時間)となっておりますのでご注意ください。日本時間の何時になるかを調べるには、こちらのウェブサイトをご利用ください。以下の青色のリンクから、参加されたいウェビナーにご登録いただけます。

本ウェビナーへの参加に関心があると思われるロータリアンに、ぜひこのメッセージをご転送ください。

日本語:2014年6月23日(月)19:00~20:00(日本時間の24日午前9時~)

究極の選択、あなたならどうする?

次の状況に置かれたとき、あなたならどうしますか?

あなたのクラブは、長年にわたり貧困地域の支援に当たってきました。現在、安全な水をもたらす浄水フィルターを貧困家庭に設置することが最大のニーズとなっています。このクラブには、水道設備会社を経営している会員がおり、コストを抑えることで100の家庭に浄水フィルターを設置することができます。しかし、地域社会側から別の提案が出てきました。それは、地元の業者に頼めば、それだけ雇用を促進して地域発展を見込めるというもの。ただし、この業者に頼んだらコストが2倍になり、50の家庭にしか浄水フィルターを設置できません。

奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)(第4回):プロジェクトの実施

Webinar4_JA国際ロータリーでは、持続可能な成果をもたらす奉仕プロジェクトを立案・実施する方法を紹介した、「奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)」と題する5回シリーズのウェビナーを開催します。

このウェビナーでは、プロジェクトの計画方法やベストプラクティスに加え、クラブや地区が奉仕プロジェクトを成功させるために利用できるロータリーのリソースについても紹介していきます。また、奉仕プロジェクトを実際に行ったロータリアンがその体験談を紹介します。

第4回のウェビナーは、以下を目的としています。

  • プロジェクトの実施やボランティアの指導に関するベストプラクティスを学ぶ。
  • プロジェクト参加者の役割分担や責務の調整について理解する。
  • 奉仕プロジェクトの予算の管理方法について学ぶ。

本ウェビナーの参加者の定員は500名となっておりますので、早めにご登録ください。また、表示されている時間はすべて、米国中部標準時間(シカゴ時間)となっておりますのでご注意ください。日本時間の何時になるかを調べるには、こちらのウェブサイトをご利用ください。以下の青色のリンクから、参加されたいウェビナーにご登録いただけます。

日本語:2014年4月21日午後7
(日本時間:2014年4月22日午前9時)

ロータリー奉仕コネクション:識字率向上月間に教育と識字の支援を

世界の識字率は、全体的に上昇しています。しかし、読み書きのできない人は今でも8億9,700万人に上り*、小学校に行っていない児童は、5,700万人いると言われています。ロータリーは、地元や海外の地域社会で、基本的教育と識字のニーズに応えると約束しました。3月はロータリー識字率向上月間。これを機会に私たちの熱意を新たにしましょう。

以下に、ロータリアンが世界で教育の改善に取り組んでいる例をご紹介します。

  • bookdistrib台湾のTachia Centennial ロータリークラブでは、学ぶこと、本を読むことの喜びを子供たちに知ってもらおうと、新生児から5歳までの子供用の本を寄贈しています。「Bookstart」と名付けられたこのプロジェクトでは、台中市教育局が推奨した本が、既に130世帯を超える家庭の子供たちに寄贈されました。
  • バハマ諸島にあるNassau Sunrise ロータリークラブでは、地元の幼稚園で毎readingtime週、読書の時間を設け、クラブ会員が子供たちに本を読んで聞かせることで、読解力を磨き、本の大切さを知ってもらう取り組みを行っています。

このほかにも、世界の識字率を向上するためにできることは多くあります。例えば、次のような識字プロジェクトを支援することができます。

  • mobilelibカンボジアのプノンペン・ロータリークラブは、この国の僻村で活躍する移動図書館に対する資金援助を求めています。移動図書館は、司書がボランティアアシスタントとともに運営し、一台につき週に約10町村を訪れます。既に毎月1,000人の利用者が、本を借りるだけでなく、司書が主導して行う読書や物語などの活動に参加しています。
  • life.jpgケイマン諸島のCayman-Sunriseロータリークラブは、地元で行う識字教育支援プログラム「LIFE」の支援者を求めています。このプログラムでは、小学校の生徒が18週間にわたり、毎週4~5日、放課後に読解力向上のための特別教習を受けます。

ロータリー奉仕の最新情報」ブログページでは、識字プロジェクトを成功させるためのヒント、リソースや、プロジェクトの成功例が紹介されていますので、ぜひ、地区のロータリアンに利用を奨励してください。また、このブログにぜひご意見をお寄せいただき、ロータリーショーケースではクラブで行った基本的教育支援プロジェクトや識字率向上プロジェクトをご紹介ください。

*国連教育科学文化機関(UNESCO)、2013年6月統計

国際協力と末永い友情を育むプロジェクトフェア

ハンニバル・ロータリークラブ(米国ミズーリ州)の会長、ジュリー・リベレンツさんは、2013年10月、アフリカのトーゴで開催された西アフリカ地域のプロジェクトフェアに参加しました。アフリカ支援委員会のサポートを受けて、西アフリカ諸国のロータリアンが開催したこのイベントは、3つのことを目的としていました。それらは、国際協力のきっかけをつくること、支援を必要としているアフリカの奉仕プロジェクトを紹介すること、世界各地のロータリーファミリーの末永い友情を育むことです。参加者は、協力関係を築き、ワークショップやパネル討論に出席したほか、地元のポリオ予防接種活動にボランティアとして参加しました。

倫理的問題とロータリーの基本理念

あなたが大学教授だったと想像してみてください。やる気のある非常に優秀な学生がいますが、アルバイトをしなければ学費が払えません。最近、アルバイトが忙しくなり、成績が徐々に下がってきました。宿題を提出しないことが多くなり、このままでは落第しそうです。落第した場合、この学生は奨学金を失ってしまうため、中退を余儀なくされてしまいます。あなたはどうしますか。

あなたならどうするか、国際ロータリーの公式リンクトイングループにコメントを掲載してください。

ロータリー奉仕の最新情報(年末特別号) 2013年12月

年末年始は、家族や友人と過ごす時間を楽しむ時期であると同時に、恵まれない境遇にある人びとを思いやり、援助の手を差し伸べるよい機会でもあります。
ロータリーファミリーは、この時期に人びとの暮らしを少しでも明るいものにしようと、特別な活動を実施しています。以下にその例をいくつかご紹介します。
  • DiwaliフィリピンのMetro Roxasロータリークラブでは、2007年以来、地元の非営利団体と協力し、病院、学校、ショッピングセンター、公共行事の会場などを訪れ、経済的に困っている人々に、本、おもちゃ、文房具を配っています(詳細)。
  • SantaPhilippinesヨルダンのAmman Petra ロータリークラブと、Anman East ローターアクトクラブは、ムスリム教徒が一カ月間、日の出から日没まで断食を行う「ラマダーン」(2013年は7~8月)の期間中、低所得世帯に360箱の食料品を配布しました(詳細)。
皆さまのクラブでも、ロータリーのプロジェクト支援情報ツール、ideas.rotary.orgで支援できるプロジェクトを探してみてはいかがでしょうか。このウェブサイトには現在、支援を必要としている35を超えるプロジェクトの情報が掲載されています。この中から2つご紹介します。
  • インドネシアのBali Lovina ロータリークラブは、これまで数年間、借りたスペースで運営されてきた幼稚園の本校舎を建てるため募金を集めています(詳細)。
  • 南アフリカのJohannesburg New Dawn とMorningside 二つのロータリークラブは、2014年4月、ロータリーによる人道的奉仕活動に対する人びとの認識を高め、南アフリカ各地の学校に多目的運動場をつくるため、恒例の9日間自転車レースを実施します。

世界各地の地域社会を支援する皆さまからのご寄付に深く感謝するとともに、皆さまのご健康とご成功を願っております。

母子の健康のために医療技術を教え伝える 職業研修チーム(VTT)

Image国際ロータリー
プログラム担当部職員
Ellina Kushnir

2013年4月、英国の産婦人科医6名から成る職業研修チーム(VTT)がインドを訪れ、妊娠に伴う合併症を減らすための職業研修を行いました。第1120地区(英国)と第3240地区(インド北東部の一部)の協力により実現したこの職業研修では、妊婦や新生児の緊急医療について医療関係者の研修を行うことを目的に、独自に作成したカリキュラムや資料を活用して、出産時のシュミレーションを行いました。ここで研修を受けたスタッフはその後、ほかの地域の医療関係者にも技術を教え伝えます。この取り組みを通じて、妊娠中、出産時、出産直後の合併症によるリスクを減らすことができます。詳細はこちら(英文)

プロジェクトフェアで国際開発を支援しよう

ProjectFairs国際ロータリー
プログラム担当部職員
Ellina Kushnir

プロジェクトフェアは、地域社会で最も切実なニーズを学んだり、国際奉仕活動のパートナーを探す機会となります。

来る1月30日から2月1日まで、グアテマラのアンティグアにて「The 21st Central America Project Fair」 が開催されます。グアテマラを中心とする地域の取り組みについて学べるほか、ロータリアン同士の交流を深める場ともなります。パンフレット(英語)はこちらからご覧いただけますご登録はオンラインにて