青少年が学び、奉仕する「奉仕学習」

社会奉仕と学習を組み合わせた新たなアプローチ


By ケイトリン・カンジャロッシ(国際ロータリー プログラム・参加促進担当スタッフ)

ロータリーの青少年プログラムに参加する若者の数は、年に35万人以上。しかし、ロータリーでは最近まで、これらの若者による奉仕活動への参加を促す直接的な手段がありませんでした。2019年春に国際ロータリーの青少年プログラム担当部に入局した私は、この事実に驚きました。

ロータリーでは、インターアクター、RYLA参加者、青少年交換学生や、指導する大人たちに対して「奉仕に参加しましょう」と呼びかけながら、奉仕活動を始める方法や、どのようなプロジェクトが実施できるのか、参加をどう促せるのかなど、必要なガイダンスを提供していなかったのです。

そこで私は、青少年による奉仕活動への参加促進や青少年・指導者向けのリソース開発を専門とするNational Youth Leadership Council(NYLC)との新たな協力のチャンスに飛びつきました。

NYLCが持つ豊富なスキルと知識を借りながら、私たちはこの1年、青少年による奉仕参加の画期的なアプローチ、「奉仕学習」を取り入れた新しい資料の作成に取り組んできました。「奉仕学習」とは、社会奉仕と学習を組み合わせることで、若い人たちが地域社会に変化を生み出すことを可能にします。また、学業の成績向上や市民としての責任感の育成に直接結びつくことも実証されています。

私たちはNYLCとともに、青少年と成人アドバイザー向けに、結果重視型のインタラクティブな資料を開発しました。以下は、奉仕学習について知っておくべき3つのポイントです:

  1. 青少年主導型である:成人アドバイザーが指導を行いますが、奉仕体験を主導するのは青少年たちです。青少年たちはそこで、地域社会の調査、行動計画の立案と実施、奉仕プロジェクトのインパクトの評価などを通じて、実社会で役立つリーダーシップスキルを学びます。
  • 青少年のスキルを磨く:奉仕学習を通じて、青少年がライフスキル(日常生活に役立つ技能)を身につけられることも実証されています。こうしたスキルには、批判的に考える力、自己管理能力、率先力などがあります。
  • 地域社会に持続可能なインパクトをもたらす:参加する青少年は、地域社会の真のニーズを調べてそれに取り組み、変化を生み出し、そのインパクトを持続させるための方法を学びます。

クラブや地区で若いリーダーを育てるために、早速「奉仕学習」を始めませんか?まずは、ロータリーのラーニングセンターからオンラインコースとインタラクティブなワークブックをご覧ください。奉仕学習を実施したら、その体験談をyoungleaders@rotary.orgにぜひお寄せください。

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