私が寄付する理由

~坂本精志氏(名古屋名東ロータリークラブ会員)へのインタビュー

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坂本精志さん

ウガンダにあるマケレレ大学にアフリカ初となるロータリー平和センターが設立されました。アフリカの人びとが待ち望んだ平和センターの設立。その実現の裏に、一人の日本人ロータリアンからの支援があったことをご存知でしょうか。

その方の名は、ホシザキ株式会社取締役会長の坂本精志さん。マケレレ大学ロータリー平和センター設立のために25万ドルを寄付し、第2760地区(愛知県)からの寄付25万ドルにこれをマッチングすることによって、日本からの50万ドルの支援を実現させました。

今回のブログでは、ロータリー財団やロータリー米山記念奨学会を熱心に支援してきた坂本さんにお話をうかがいました。

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恩返しする心を父親から学ぶ

父は旧制中学を卒業しましたが、実家が農家だったので進学できない状況でした。しかし、ある篤志家が現れ、その人の支援で神戸工業高等学校に進むことができたんです。それが(父が創業した)今のホシザキ株式会社につながっています。

父は社会奉仕に力を入れていました。会社と自分の資産を合わせて、特に地域社会のためにいろいろやっていました。父は公益財団法人ホシザキグリーン財団という環境保全団体を作りましたが、これは島根県で設立した財団です。工場がある島根県では、今も地域に貢献しています。父はその後、故郷に奨学会を作り、延べ120人を支援しました。

そんな父の影響を受けて、今度は私が社会へのお返しをする番だと思い、ロータリーに限らず、いろんなボランティアに関係するようになりました。国内では特に奨学金制度を作り、米山記念奨学会を支援しています。今では寄付を目的とした二つの団体をつくり、年間220人の奨学生をお世話するほどになりました。一つは、私たち夫婦のホシザキ株を全部入れてつくった「坂本ドネイション・ファウンデーション」で、株の4分の1を米山記念奨学会に寄付しました。もう一つは昨年8月に設立した「一般財団法人 ホシザキ新星財団」で、半分は奨学金に、残りの半分はほかの奉仕活動に充てています。

財産は「社会からの借りもの」

私は戦中・戦後を経験した人間なので、金銭面では食べていければ十分、余分なものはいらないと考えています。お金やモノへの執着はありません。でも、会社は世界一にしたい、業界でナンバーワンになりたい、という願望はあります。おかげさまで実際にそうなりつつあります。

ホシザキも発展し、上場もできました。そんな中、昔から「財産は社会からの借りもの」と感じていた私は、子どもや妻には相続させずに、すべて社会にお返しする、という考えでいます。

社会で生かしていただいていることへの感謝として、ポール・ハリス・フェローと米山功労者として、30年連続で支援を続けています。額は多くなくても、これを続けていることは私の誇りです。

支援の機会を与えられて

以前、米山記念奨学会にホシザキ株を寄付しようと思いましたが、現金以外は受け取れないという定款がありました。そこで、5年かけて野村証券の助けを借りて仕組みを考え、一昨年、日本で初めて優先株を寄付する仕組みをつくりました。当時の時価1500億円くらいの株を寄付し、その配当で米山記念奨学金をうるおしていただいています。

なぜこれほど米山記念奨学金を支援するかというと、日本は少子高齢化と借金大国で、今後国としてますます貧しくなると思っており、国際的な力も衰えてくると考えています。そういうときに、日本をよく知っている人、支援してくれる人を育てていかないと、将来日本は国際的にも存在感がなくなると考えているからです。

ロータリー財団はあまり身近に感じていなかったのですが、私の昔からの友人で、心から尊敬、信頼するロータリアンである小澤さんからロータリー財団への寄付を勧められて、1回目の寄付をしました。その時の寄付は、海外での奉仕活動のために使うという条件で行いました。そしてまた昨年、その友人からアフリカでの平和センター設立への支援を勧められたので、喜んで話に乗りました。

マケレレ大学についてよく知っていたわけではありませんし、特にアフリカだから支援した、ということでもありません。良いことをする機会を与えてもらい、ただお役に立てれば幸い、喜んでいただければよいという気持ちしか、正直ありませんでした。アーチ・クランフが作った財団への最初の寄付も、目的は何であれ、「よいことのために」と寄せられたものではなかったでしょうか。

日本の寄付文化を育てたい

日本人は寄付する力があり、寄付する気はあるけれど、目立つことをすると売名行為にとられたり、変な見方をされるのを嫌います。実際に、寄付をした人をそういう目で見る傾向があります。「陰徳」が美徳とされ、私も以前は寄付しても名前は絶対出さないと心がけていました。しかし今は、むしろ堂々と寄付しています。日本でも「寄付する文化」を築きたいという思いで、寄付を売名行為だと言われても気にせずに、名前を出すことに躊躇しなくなったのです。だから、皆さんも恐れずにどんどん寄付しましょう、と仲間には呼びかけています。

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>> ロータリー平和フェローシップについて
>> ロータリー米山記念奨学会について
>> ロータリ財団へのご寄付

(執筆担当:時山)

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