寄稿者:齋藤健晴(喜多方ローターアクトクラブ、医療法人佐原病院)
- 真実かどうか
- みんなに公平か
- 好意と友情を深めるか
- みんなのためになるかどうか
佐原病院、スタッフ全員の朝礼で行う四つのテストの唱和。私はこの言葉を毎日声に出して読み上げています。今となってはロータリーの言葉として沁みついていますが、私は入社当時、これらは佐原病院の社訓と勘違いしていました。この言葉がロータリーのものだと知ったのは入社から2年、佐原理事長(喜多方ロータリークラブ会員)より「ローターアクトに入ってみないか?」と言われたときです。いつも言っていた言葉がロータリーのものだと知って驚いたのを覚えています。
私はあらためて、何気なく言っている「四つのテスト」の意味を考えました。それら一つひとつは「当たり前」のことです。しかし、実際にその通りに仕事を成すのは大変なことです。慣れと共に意識は薄れ、次第に「こんなものでいいか」という気持ちになっていきます。それでは駄目だと分かっていても、いざとなると当たり前のことをするのは難しいのです。
そこで私は、失敗してしまったときや思い悩んだとき、朝礼での「四つのテスト」の唱和でその言葉をひとつひとつ、自分に言い聞かせるようにしています。自分にとって言葉というものは不思議なもので、「見た」だけでは心に響くものがありません。自分の声による「音」となることで私の中に染み込んでいきます。

佐原病院(福島県喜多方)での朝礼風景
真実かどうか。職員一人ひとりのために今やっていることが本当に必要とされるのか、自問自答して思い返しています。
みんなに公平か。これは、300人近い佐原グループ全員に対して、広い目線で平等に接するということ。多くの施設がある佐原グループでは、施設同士の連携がおろそかになりがちです。そのパイプ役として一人一人に平等な対応をします。
好意と友情を深めるか。医療と介護、人と人との仕事である以上、コミュニケーションがすべてうまくいくということはありません。職員同士もです。両者の仲を取りもつというのはなかなか難しいことですが、何かできることをみつけ、やるだけやってみようと自分に言い聞かせています。
みんなのためになるかどうか。四つのテストの最後のこの言葉は上記3つを一言で表しています。「みんな」は「患者様」「利用者様」「職員」「私自身」を含めて「みんな」です。何をどうすればみんなの為になるかどうか、未だ答えはわかりませんが、その為にどうしたらいいか考える・行動する原動力としてこの言葉があると感じています。
私と四つのテストは仕事をするうえで切っても切り離せないものです。これからもこれらの言葉を心に刻み、気持ちを奮い立たせて仕事に打ち込んでいきたいと思います。
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