今度は私たちが助ける番

~朝鮮戦争を経験した国、韓国の会員がウクライナを支援

※この記事は『Rotary Korea』誌2022年8月号に掲載されたものです。

寄稿者:ユン・ヨンジョン(アンサンOLGロータリークラブ会員、第3750地区パストガバナー)

2022年2月24日、私たちがロータリー創立117周年を祝った翌日、ロシアがウクライナに侵攻しました。それに続く戦闘で1,200万人以上が避難を余儀なくされ、そのうち近隣諸国に逃れた人は500万人以上に上ります。避難民の多くは、人道的支援に頼って生活しています。

キーウはソウルから遠く離れており、韓国がこの戦争の影響を直に受けているわけではありません。しかし、この危機で思い出すのは、1950年代初期の朝鮮戦争です。民間の死者、負傷者、行方不明者の数は300万~400万人に上り、わが国は破壊されました。

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人生の70年をポリオとともに

寄稿者:リ・ジョン-グエン(ウォンジュ・ロータリークラブ会員、第3730地区ポリオプラス委員長)

ポリオ根絶の研修で講師を務めるリさん。

朝鮮戦争の終戦から1年後、私は韓国南部の村に生まれました。医療の状況が思わしくなく、生後9カ月でポリオに感染。高熱が数日間続き、両足がまひして動かなくなりました。両親は教師でしたが、当時はポリオに関する知識がほとんどなく、迷信的な方法や祈祷に頼るばかりでした。2歳になったとき、ようやくポリオと診断されました。

松葉づえなしでは歩けませんでしたが、明るく活発な性格だったので、村の友だちたちと楽しい幼少時代を過ごしました。入学してからは通学時に弟がかばんを持ってくれました。級友たちは、階上の教室に行くときは私をおぶってくれましたし、学校近くの丘の上にあった自宅まで送ってくれました。こうした周囲の温かい支えはありましたが、歩行器のネジがゆるんだり、松葉づえが何かにぶつかったりしたときに、転ぶこともよくありました。

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第15回日韓親善会議を終えて

提供:日韓親善委員会

第15回日韓親善会議 委員長
市川伊三夫(東京銀座ロータリークラブ)

第15回ロータリー日韓親善会議は、先日9月28日東北仙台地区で盛大に行われ、無事すべての日程を終了しました。

開催に先立つ数カ月、私たちはその準備にいつもの数倍の会議をもち、あらゆる可能性について討議を重ねました。日韓両国の関係は、この数十年でも最も良くない状況にあり、私の関与するいくつかの両国の慣例の会議は中止になりました。3002

嬉しいことに、本会議について、日本の中からも、韓国からも、中止を期待する声は全くありませんでした。私たちは客観情勢の如何に関わらず、 続きを読む

元RI会長が語る日韓ロータリーの強いきずな

提供:日韓親善委員会

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李 東建2008-09年度RI会長

【注記:以下は、2019年9月28日に仙台で開催された第15回ロータリー日韓親善会議での、李東建(D.K. Lee)元RI会長による挨拶です】

皆さん、こんにちは!

ここ、うつくしき杜の都で、ロータリアンの皆様にお会いできましたことを心から嬉しく思います。そして、感無量です。

韓国と日本は、一衣帯水ということばでよく言い表されます。一端の水路に向かい合い、隣りあう両国の関係を意味する言葉です。宿世の縁とも言うべき韓国と日本の関係をよく表してくれる言葉であると思います。つまり、ここの土地に人が暮らしはじめた大昔の時から、私達は隣同士だったのです。長い歳月、隣同士として生を営んでまいりました。当然いいこともあれば、困ったことも多くあるのは当たり前の事です。

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