みんなが安全にプレーできるバリアフリーの野球場

入念な立案とパートナーシップで実現したロータリーのプロジェクト

寄稿者:キース・ブロック(ファーゴ・ムーアヘッドAMロータリークラブ会員、米国ミネソタ州第5580地区パストガバナー)

バリアフリーの「ミラクルフィールド」球場は、障がいのある子どもも安全に野球が楽しめるようにゴム引きされています。

2010年春、ロータリー会員たちから、障がいのある子どもも安全に野球が楽しめるゴム引きのバリアフリー球場「ミラクルフィールド」を作るというアイデアを持ちかけられました。私のクラブを含む近隣5クラブが合同で設立した「ファーゴ・ムーアヘッド・ロータリー財団」(以下「FMR財団」)では、その5年前にも、ロータリー創立100周年記念として、障がいのある子も一緒に遊べるインクルーシブな公園をファーゴ市内に作っていました。このため、「ミラクルフィールド」はFMR財団にふさわしいプロジェクトのように思われました。

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医療業界でバリアフリーの必要性を伝える

~自身の障がいを受容し、チャレンジし続けるロータリー元奨学生

寄稿者:野口万里子(2002~2003年度ロータリー財団奨学生)

不安を抱えながらドイツに留学

「障がい者もおしゃれし、みんなと同じステージで輝く場所があっていい」と思い、ミセスコンテストにチャレンジした野口さん。

私は、ロータリー財団の国際親善奨学生として、ドイツ・フランクフルトへ異文化体験留学をさせていただきました。大学卒業直後で22歳の時でした。

私自身オランダ生まれで2歳で帰国し、幼少時より外国は身近であり、海外で勉強するという夢を抱いていました。多くの国を見て、一人で外国へ行けるようになることを望んでいました。

2002年8月、大阪よりフランクフルト空港に到着。最初はとても大きな不安を抱いていました。本当にフランクフルトで生活できるのだろうか。なぜならば、私は生まれつきの聴覚障がいだからです。胎内時に母が風疹を発病したため、難聴児として出生しました。加えて、重度聴覚障がいにより独特の発音です。

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