日本のロータリー100周年

日本初のロータリークラブの設立は、二人の日本人ビジネスマン、福島喜三次氏と米山梅吉氏のアメリカでの出会いがきっかけでした。この出会いから数年後の1921年4月1日、日本で第一号となる東京ロータリークラブが加盟認証されることになります。

日本へのロータリー拡大

テキサス州ダラスにある日系企業の支店長だった福島喜三次は、ダラス・ロータリークラブの会員でした。一方、三井銀行の常務取締役だった米山梅吉は、1917~1918年、日本政府派遣の財政経済委員の一員として何度か渡米。その時に福島宅で一時を過ごし、福島からロータリーを紹介されました。

1920年代初め、日本に帰国した福島、そして米山は、他22名の創立会員とともに東京ロータリークラブを設立し、福島がクラブの初代幹事、米山が初代会長となりました。

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中核的価値観としての「多様性」

ホルガー・クナークRI会長とのインタビュー/「多様性・公平さ・開放性(DEI)」シリーズ第1回

By デイブ・キング(RIBI『Rotary』誌編集者)

「もちろん、これからの10年がどうなるかは誰にもわかりませんが、どうなろうと、私たちが果たすべき特別な責任を常に意識しなければなりません。なぜなら、ロータリーで私たちは公平さ、寛容、平和という価値観を信じているからです。今まさに、世界各地で『寛容』の重要性が高まっています。ロータリーとは政治的な団体ではなく、これからもそうあってはなりませんが、明らかに間違ったことがあれば、目を背けることはできません。ロータリアンは沈黙してはなりません。私たちは、ロータリーの価値観と「四つのテスト」を身をもって示します。私たちの真価は、結果だけでなく、態度で試されるのです」 ホルガー・クナーク(2020年1月24日)

2020-21年度RI会長ホルガー・クナーク氏。ドイツ、ラッツェルブルグの自宅前にて。

今年はじめ、サンディエゴ(米国)で開かれた国際協議会の講演で、ロータリー会長エレクトだったホルガー・クナーク氏がこう語ったとき、その3カ月後にこれらの言葉がいかに予言的なものとなるかを知っていた人はいませんでした。

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元RI会長が語る日韓ロータリーの強いきずな

提供:日韓親善委員会

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李 東建2008-09年度RI会長

【注記:以下は、2019年9月28日に仙台で開催された第15回ロータリー日韓親善会議での、李東建(D.K. Lee)元RI会長による挨拶です】

皆さん、こんにちは!

ここ、うつくしき杜の都で、ロータリアンの皆様にお会いできましたことを心から嬉しく思います。そして、感無量です。

韓国と日本は、一衣帯水ということばでよく言い表されます。一端の水路に向かい合い、隣りあう両国の関係を意味する言葉です。宿世の縁とも言うべき韓国と日本の関係をよく表してくれる言葉であると思います。つまり、ここの土地に人が暮らしはじめた大昔の時から、私達は隣同士だったのです。長い歳月、隣同士として生を営んでまいりました。当然いいこともあれば、困ったことも多くあるのは当たり前の事です。

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ハリスの肉声:1933年のラジオ放送

~1933年ボストン国際大会で行われたポール・ハリスのラジオ演説から~

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ボストン国際大会でのポール・ハリス(一番右)。コロンビア、キューバ、英国、ドイツ、スペインからの大会出席者たちと。

1933年6月27日、ボストン(米国)で開かれたロータリー国際大会でポール・ハリスが演説し、国際理解と寛容の精神が世界各国のロータリー会員を結びつけていると語りました。

この演説は、ロータリー国際大会の演説としては初めてラジオ放送されました。ハリスは、自宅でラジオを聴くリスナーに向け、ロータリーを通じて文化の壁を超えた友愛を実現できると呼びかけました。「同胞である人間への愛を心に抱いているなら、あなたは潜在的なロータリアンです」

86年前のこの演説には、今も通じるメッセージが含まれています。この演説の録音でハリスの肉声をお聴きください続きを読む

国連誕生にかかわったロータリアンたち

~サンフランシスコでの熱き議論から見える平和への切望

peace blog NY photo世界平和を推進する国際機関の代表ともいえる国連ですが、その創設にロータリーがかかわっていることをご存知でしょうか?その経緯はこちらの記事から詳しくお読みいただけますが、今回は『The Rotarian』誌(1945年7月号)に掲載された「Report from San Francisco」(サンフランシスコからの報告)という記事をご紹介します。この記事は、同誌編集者リーランド・ケースが書いたサンフランシスコ会議(*下記注)の報告記事に対し、ロータリー代表として同会議に出席した数人のロータリアンがコメントを寄せるという興味深い形式をとっています。 続きを読む

歴代会長のテーマから見るロータリー

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ロータリー世界本部に展示されている歴代会長の肖像写真

毎年サンディエゴで開催される国際協議会でロータリー次期会長が発表するのが、次年度の「テーマ」。先日開催された2019年国際協議会では、マローニー会長エレクトが「ロータリーは世界をつなぐ」という2019-2020年度テーマを発表しました。今ではSNSで瞬時にニュースが拡散しますが、かつては、テーマ発表の日にガバナーエレクトからの一報を深夜まで電話の前で待つこともあったそうです。 続きを読む

写真で見る国際大会の歴史

あと2日でいよいよトロント国際大会が開幕となります。既にトロント入りした方もおられるでしょう。参加する方は、存分にロータリーの国際性と多様性をお楽しみください。

ところで、皆さんはロータリー年次大会が今年で何回目かご存知ですか?

今年のトロント大会は、実に109回目。今回は、そんな国際大会の歴史を写真でご覧いただきます。

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1910年のシカゴ大会(米国イリノイ州): 代議員を送迎する「オフィシャルカー」なるものがあったようですね。

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広島への旅:「記憶」について考える

寄稿者:ロレーナ・ロドリゲス(ロータリー平和フェロー、国際基督教大学) 

Lorena Hiroshima 2去る3月、国際基督教大学のロータリー平和フェローである私たちは、広島を訪れる機会に恵まれました。東京のホスト地区と広島ロータリークラブによる計らいのおかげで、1945年に投下された原爆を生き延びた方と会ったり、広島平和記念公園と資料館を訪れることができました。広島では、数多くのストーリーが、写真、絵画、慰霊碑、詩、そして被爆した人間以外の生物たち(例えば被爆樹木)など、さまざまな形で語られています。これらのストーリーは、「記憶」と「平和」という私の主なテーマについて、これまでとは違う視点で考えるきっかけを与えてくれました。

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ハリスが語る「100年後のロータリー」

「私たちの有用性が増すとともにもっと幸せがもたらされますように。ロータリーの100年後は誰一人として想像できません」

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シカゴで法律事務所を開いて間もない頃のポール・ハリス(1896年)

『The Rotarian』誌に頻繁に寄稿をしたロータリー創始者ポール・ハリス。ロータリー創立記念日のある2月によくメッセージを寄せたハリスは、1915年にこうつづっています。「ロータリーは10年の節目を迎えました。私たちの有用性が増すとともにもっと幸せがもたらされますように。ロータリーの100年後は誰一人として想像できません。今やロータリーにとって不可能なことはないのです」 続きを読む

ロータリー創立記念日:現代の「711号室」はどこに?

今(2018年)から113年前、1905年2月23日にロータリーは誕生しました。20170206_US_001場所は、シカゴのダウンタウンにあったビル内の一室。それは、4人のロータリー先駆者の一人、ガスターバス・ローアの事務所でした。

このビルはすでに取り壊され、「711号室」として知られるこの歴史的部屋もなくなりました。高層ビルが立ち並ぶ今日のシカゴ・ダウンタウン。ビルがあったディアボーン通りを歩いても、またはシカゴ川の 続きを読む

ロータリー創立112年に創立者を想う 

harrisBy 国際ロータリースタッフ

2月23日に創立112周年を迎えるロータリー。今や世界200以上の国と地域に120万人の会員を有するこの国際組織のはじまりは、シカゴに住む一人の弁護士、ポール・ハリスの夢とビジョンでした。ロータリーの生みの親、ハリスとはどんな人だったのでしょうか。

写真で見るハリスは、育ちのよい真面目な紳士といった風格ですが、その生い立ちは決して恵まれていたわけではなく、優等生というよりはやんちゃな学生でした。 続きを読む