「多様性・公平さ・インクルージョン」から未来を語る

~小原ブラスさんと一ノ瀬メイさんを迎えたトークイベント

寄稿者:比留間 孝司(東京武蔵村山ロータリークラブ会員、国際ロータリー第2580地区青少年奉仕部門長、地区学友フェローズ委員)

(左から)嶋村文男ガバナー、一ノ瀬メイさん、小原ブラスさん

国際ロータリー第2580地区学友フェローズ委員会は、2023年3月5日(日)東京都江戸川区のタワーホール船堀にて「Rotary Future Festa ~語ろう!私たちの多様性・公平さ・インクルージョン(DEI)~」というイベントを開催しました。これは、ロータリー会員とロータリーファミリーとが交流を深めながら、「多様性・公平さ・インクルージョン(DEI)」をテーマに未来を一緒に考えてみようという企画です。当日は午前・午後の二部構成で進行しました。

自分の内にあるものを深める:小原ブラスさんとのトーク

「『多様性』から未来をひらく」をテーマとする午前のオープンフォーラムでは、ゲストにロシア出身のコラムニスト・テレビコメンテーターとして活躍する小原ブラスさんを迎え、スペシャルトークを行いました。このフォーラムには、地元の高校生たちにも参加してもらいました。

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日米合同プロジェクトで米国高校生に平和教育

寄稿者:関 博子(東京米山友愛ロータリークラブ会員)

「核廃絶と平和構築」をテーマとする模擬国連を開催

10月22日、南カリフォルニアのPalos Verdes Peninsula 高校で開催された「ロータリー模擬国連会議(ROTARY MODEL UN Peace Conference)」 に参加してきました。これは、ロス在住の中曽根牧子ガバナーエレクトの協力で実現した高校生対象のプログラム「南カリフォルニアにおける青少年に対する平和教育活動」の一環であり、ロータリー財団のグローバル補助金を活用しています。同校で日本語を教える岩見幸子先生(元ロータリー財団奨学生)の協力もあり、日米ロータリークラブ、地元高校、Model UN(模擬国連)を推進する団体Best Delegateが連携して開催できました。目的は、高校生に平和について考えてもらいながら、将来のリーダーを養成することです。

南カリフォルニアという土地は、日系人も多く、多様な人種が共存する地域です。いじめ、ヘイトクライム、戦争が起きている状況の中で、子どもたちが命の尊さを学び、生きていく勇気を与えたいという思いもありました。

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アフガニスタン元留学生の命を救え!

寄稿者:勢井由美子(宮崎アカデミーロータリークラブ会員)

日本のアフガニスタン避難民が抱える問題

アフガニスタンの首都カブールが陥落し、タリバンが実権を掌握してからはや1年半。

コロキュームの参加者(命の危険が及ぶため一部の方は顔が見えないよう加工してあります)

元はというと、2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロを契機に始まったアフガニスタン紛争がきっかけとなっており、それが日本を含む西側諸国の「自由と民主主義」という正義を守る闘いへと発展。タリバン政権打倒後にアメリカ・NATO軍が駐留を続けながら、この国を二度とテロリストの温床にしないための国づくりが行われていました。

日本はアフガニスタン復興支援として、祖国の将来を担う若者への教育支援を行い、日本政府国費による留学や国際協力機構(JICA)の協力で数多くのアフガニスタン人が日本の大学で学びました。以来、日本へのアフガニスタン人留学生の数は、20年間で約1400人にのぼります。

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ウクライナから届いた日本への感謝のメッセージ

日本のロータリーが仮設住宅設置プロジェクトを支援

寄稿者:新井和雄(下館ロータリークラブ会員、国際ロータリー第2820地区パストガバナー)

ウクライナから届いた日本のロータリーへの感謝のメッセージ動画

ウクライナからのSOSに日本のロータリーが応える

ウクライナ第2232地区は、2021年9月に第2820地区(茨城)がホストを務めた「地球環境保全グローバルプロジェクト」に参加し、ウクライナ各地で海岸や河川、湖沼、各地の公園の清掃を行ってくれました。その縁もあって、今年2月23日にはオンラインでロータリー117回目の誕生日を一緒に祝い、そこでは国際紛争が始まる気配などまったく感じられませんでした。ところが一夜明けた24日、ウクライナ各地がミサイル攻撃され、多くの市民が被災したと昨年度ガバナー(2021-22年度)のボンダレンコさんから連絡がありました。

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日本各地でのポリオ根絶活動に感謝

ポリオ根絶支援サイトからお寄せいただいたご活動の場所。このほかにも多くの活動が各地で実施されています。

今年も、10月24日の世界ポリオデーに合わせ、日本各地のクラブ・地区によってポリオ根絶活動が実施されました。子どもたちをポリオから守るためのご尽力、ありがとうございます!

10月24日の時点で、日本から40のクラブより活動情報をポリオ根絶支援サイトよりお寄せいただき、世界全体では4,000近くのご活動をご紹介いただきました。当サイトに寄せられたご活動のほかにも、世界・日本の多くのご活動やイベント、また個人によるポリオ根絶の取り組みも多く、その活動内容は多様性を増しています。

ご活動の一部をご紹介いたします。

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One Asia One Rotary-アジアのロータリーを繋ごう

「One Asia One Rotaryキックオフコンサート」~八神純子さんと共に

ウクライナから日本に避難された方々。One Asia One Rotaryでのコンサートでは、ウクライナ避難民の方々も招待されました。

寄稿者:福田哲三
(名古屋和合ロータリークラブ)

名古屋和合ロータリークラブと名古屋東山ロータリークラブは、それぞれ創立50周年と25周年記念の合同事業として『One Asia One Rotary-キックオフコンサート』を4月27日に開催しました。One Asia One Rotaryには、2026年の愛知・名古屋アジア競技大会に向けてアジア各国のロータリアンたちと奉仕事業等を通して交流を深めて行こう、という決意が込められています。

アジア各国のリーダーたちから届いた熱い思い

会場は愛知県芸術劇場の大ホール。地区内ロータリアンを中心に約1,300名が集まりました。第1部では両クラブ会長挨拶のあとタイ(3350地区)、シンガポール(3310地区)、フィリピン(3780地区)、インドネシア(3420地区)のガバナー、ガバナーエレクト、パストガバナーたちから熱いメッセージ動画が寄せられ、さらにウクライナ(2232地区)のRロスタイスラヴ・ルカーチ平和構築委員から被災者支援に対する感謝のメッセージ動画が届きました。

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広島から世界に目を向けて ~ここで自分たちにできることを

マツダ スタジアムで実現した「ロータリー奉仕デー」

寄稿者:田中 朋博(広島西南ロータリークラブ会員国際ロータリー第2710地区公共イメージ委員長)

カープロードなど、7ケ所で募金の呼び掛け

国際ロータリー第2710地区では、広島県と山口県の72のロータリークラブがそれぞれの地域ならではの奉仕活動を行っています。

コロナ禍で迎えた3年目の春、2022年4月28日に、初めての地区内クラブ合同奉仕事業となる『国際ロータリー第2710地区 ロータリー奉仕デー in マツダ スタジアム』を実施。広島東洋カープの主催試合にあわせて、マツダ スタジアム、広島駅とマツダ スタジアムをつなぐカープロードなど計7カ所で募金を呼びかけ、スタジアムの入場ゲートなどで資料配布やロータリークラブの公共イメージ調査を行いました。

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アカ族の人たちにトイレを

寄稿者:松永 雄一(原町中央ロータリークラブ会員)

原田さんとアカ族の方たち

私たち原町中央ロータリークラブ(福島県南相馬市)では、2020年よりタイ北部の少数民族アカ族のためにトイレを設置する活動を行っています。

そもそものお話は、国際ロータリー第2580地区ガバナーエレクトである嶋村文男さんとの交友から始まりました。2019年、嶋村さんが所属する東京東江戸川ロータリークラブがロータリー財団の地区補助金を利用してタイのアカ族に浄水機を寄贈し、その贈呈式にお誘いをいただいたのです。

私のクラブはロータリーの奉仕活動についてはまだまだ開発途上であり、これからの活動のためと、半分は物見遊山のような気持ちで参加を決めました。同じクラブの奉仕活動に熱心な佐々木英夫さん夫妻もお誘いしました。

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「令和の寺子屋」プロジェクト

寄稿者:村田 雅明(京都南ロータリークラブ会員、「令和の寺子屋」プロジェクト担当理事)

「答えのない問題に対して、自分の頭で考え、自ら行動して正解を作り上げていく人材を育成しよう、そのために、各界で活躍する3人のカリスマを集め、子どもたちの人生を変えるようなインパクトのある“授業”を行おう」

私たち京都南ロータリークラブは、「日本の未来を創る」を合言葉に、“令和の寺子屋”プロジェクトを立ち上げました。ユネスコが進める「世界寺子屋運動」に触発された当クラブが、答えのある問題を正確に解ける能力を養う公教育とは別に、子どもたちに刺激を与えることを目的にしたものです。

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デジタル時代とコロナ時代のロータリークラブ

寄稿者:天野志乃布(愛知三州ロータリークラブ会員)

「新しいカタチ」のロータリークラブ

緊急事態宣言下でのガバナー補佐訪問例会(2021年9月09日撮影)

私は祖父と父がロータリアンだったので、「ロータリークラブは平日の昼間に仕事を調整し、例会に参加する団体」だと思っていました。なので、いざ入会を誘われたときには、日中に仕事を抜け出して出かけることに対して、何となくモヤモヤを感じました。

けれども、2017年3月に設立された愛知三州ロータリークラブは、「新しいカタチ」のロータリークラブだと知り、「これならできそう!(=続けられる)」と入会しました。何が新しいのかというと…

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「ロータリー奉仕デー」地球環境保全グローバルプロジェクト

寄稿者:新井和雄(国際ロータリー第2820地区ガバナー)

2021年9月12日、国際ロータリー第2820地区(茨城県)の呼びかけに、世界各地のロータリークラブが呼応し、それぞれの国のそれぞれの地区で市民と共に、海岸や河川や湖沼を綺麗にするプロジェクトを行いました。

第2500地区(北海道)
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コロナ禍の中で第一歩を踏み出したローターアクトクラブ

寄稿者:中川博之(大阪難波ロータリークラブ会員) 

大阪難波ロータリークラブは1976年に設立され、今年で45周年を迎えます。節目を迎えるにあたり、2020−2021年度にはスローガン「世代を紡ぎ、親睦と奉仕を未来へ」を掲げ、その一つのプロジェクトとして18歳〜30歳の若い世代から成るローターアクトクラブの設立を計画しました。

若い人たちが気軽に集まれるイベントを計画

まず、「ローターアクトクラブを知ってもらうにはどうしたらいいか?」と考えました。とりあえず説明会を開催しよう!となったのですが、堅苦しい説明会ではなく、若い人たちがランチを食べながら気軽に楽しめる、そんな時間にしようと考え、当クラブ主催の「ローターアクトのことを知っていただく懇親会」を企画しました。

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子ども食堂とともに歩むロータリークラブ

寄稿者:藤野直子(名古屋名東ロータリークラブ会員)

皆さんは、「子ども食堂」をご存知ですか?

「夏休みに、一日の食事がバナナだけ」というお子さんがいることを知った東京都大田区の八百屋さんが、ご飯を食べさせてあげたことから「子ども食堂」は始まりました。それから9年、今では日本中に、約5000カ所もの「子ども食堂」ができました。地域のボランティアグループなどが運営する子ども食堂では、無料または安い金額で食事を用意しています。本当に空腹なお子さんもいれば、わいわい楽しいから来るお子さんもいます。「こども食堂が、唯一の外食」というシングルマザーの親子も来ます。「一人で食べるご飯はつまらない」と言って、子ども食堂のボランティアをしてくれるおじいちゃんもいます。学校には足が向かない中学生がお子さんの遊び相手になってくれたり、大学生が宿題を教えたり、それぞれの思いやりと優しさが集まって“心休まる居場所”となっているのが「子ども食堂」なのです。

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都市養蜂で「自然+コミュニティ」のスタイルを

京都東みつばちプロジェクト(Kyoto-East NICO² HONEY PROJECT)

寄稿者:仲田吉儀(京都東ロータリークラブ)

平安神宮の大鳥居のすぐ近くで、みつばちの飼育に取りくむ京都東ロータリークラブ会員(写真をクリックすると別のウィンドウで開きます)

平安神宮のすぐ近くで

京都市左京区に位置する岡崎地区は、平安神宮、京都国立近代美術館、京都市動物園、コンサートホールなどが集まる京都の文化ゾーン。私たちは、平安神宮の大鳥居を間近に臨むビルの屋上で、みつばちの飼育を始めました。

きっかけは、かつて35年の歴史ののちに終結したローターアクト復活の呼び水にするという発案で、かねてから都市養蜂に関心があり、都市養蜂家とのネットワークを有する森田会長肝いりのアイデアでした。巣箱を置いている岡崎地区は京都東クラブの所在地で、クラブのバナーには平安神宮の大鳥居の絵柄があしらわれています。まさに京都らしい、最高のロケーションでの試みとなりました。

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トーストマスターズとロータリー:東京で力をつなぐ

寄稿者:ニコラス・ボルツ(東京広尾ロータリークラブ)

皆さんももう何度も耳にし、実際に感じていることと思いますが、2020年は私たちが知っていた生活が一変し、色々な側面で変化(特に悪い面での変化)があった年でした。 

しかし、少なくとも一つは良いことがありました。私のクラブが、東京の中心部にある多くのトーストマスターズクラブの一つとパートナーシップを開始したことです。私たちのクラブ、東京広尾ロータリークラブは多国籍の会員が所属するクラブで、コミュニケーションは主に英語です。この意味でも、東京アメリカンクラブトーストマスターズ(TAC)は、私たちにとって完璧なパートナーです。双方のクラブの会員が以前から知り合いというケースもあり、互いに国際的なコミュニティの中で活動してきました。   

東京広尾ロータリークラブ、TACトーストマスターズ、Canadian International Schoolインターアクトクラブの合同会合
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緑の散歩道プロジェクト

寄稿者:小林・テンピア・ジュリエット(名古屋中央ローターアクトクラブ 2020-21年度会員)

私は小さいころから、環境とまちづくりに強い関心を持ってきました。環境に優しい街、外を歩きたいと思うような街は、自分だけでなく、大事な家族や友人の幸せにつながると思っています。

国際ロータリー第2760地区が「RAC-1グランプリ」プレゼン大会を実施し、優勝したローターアクトクラブに活動支援金30万円を与える、しかもプレゼンのテーマが「環境のためのロータリー・ローターアクト共同事業」だと聞いたとき、すぐに参加したいと強く思いました。ロータリーファミリーが一丸となり、よりよいまちづくりの実現に貢献するという強いミッションを感じました。

優勝を目指してプロジェクトを計画

私はフランスから来日して以来、名古屋の夏は暑く、緑が少ないと感じていました。市内に緑を増やせば、市内の風通りがよくなり、日陰が増えることで気温が低下する、また、交通の騒音や大気汚染の減少といった効果が期待できます。

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日本のロータリー100周年

日本初のロータリークラブの設立は、二人の日本人ビジネスマン、福島喜三次氏と米山梅吉氏のアメリカでの出会いがきっかけでした。この出会いから数年後の1921年4月1日、日本で第一号となる東京ロータリークラブが加盟認証されることになります。

日本へのロータリー拡大

テキサス州ダラスにある日系企業の支店長だった福島喜三次は、ダラス・ロータリークラブの会員でした。一方、三井銀行の常務取締役だった米山梅吉は、1917~1918年、日本政府派遣の財政経済委員の一員として何度か渡米。その時に福島宅で一時を過ごし、福島からロータリーを紹介されました。

1920年代初め、日本に帰国した福島、そして米山は、他22名の創立会員とともに東京ロータリークラブを設立し、福島がクラブの初代幹事、米山が初代会長となりました。

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津波が押し寄せたあの日  

~東日本大震災を振り返る~(第2回)

寄稿者:佐々木一十郎(名取ロータリークラブ会員)     

紙一重だった運命の分かれ道

震災後に自衛隊の指揮官らと捜索活動の協議をする佐々木さん(写真左)。

震災当時、私は名取市長の職にありました。名取市は仙台市の南隣に位置し、仙台空港の所在都市です。

2011年3月11日、名取市の沿岸部は想定を超える9メートルあまりの津波に襲われ、当時の人口73,502人のうち、911人の命が失われました。広大な仙台平野の一部で平坦な地形だったため、津波は海岸から5.5キロメートル入った内陸部まで到達していました。

私自身は、地震発生時に沿岸から6キロメートルほど離れた名取市役所3階の市長公室で会議中でした。震度6強というこれまで経験のないほどの激しい横揺れに耐えたのち、災害対策本部を立ち上げ、対応に追われる日々を過ごしました。

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「あれから10年」

〜東日本大震災を振り返る〜(第1回)

寄稿者:菅原 裕典(仙台泉ロータリークラブ会員)

葬儀屋として大勢の犠牲者を弔う

大規模な遺体安置所となった体育館

東日本大震災の死者は、関連死も含めれば約2万人、いまなお行方不明の方は2千人以上います。現在、私たちを取り巻く新型コロナウィルスによる世界的なパンデミックも未曾有の事態が及ぼす災禍であると言われていますが、10年前に発生した東日本大震災という未曾有の災害で、私は、自分の職業を通じて力を捧げなければならない状況に直面しました。

東日本大震災の発生や被害状況については既知の通りですが、葬儀社を経営している私に求められたのは、多くの犠牲者をどのように弔うかという待ったなしの課題でした。自治体の要請を受けて数千本の棺を調達し、全国の同業者から大きな支援をいただきながらこれを組み立て、県内各地に輸送し、安置所での納棺までを指揮し続けました。

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バーチャル社会見学

コロナ禍から育む奉仕

寄稿者:佐藤弥生(2720 Japan O.K. ロータリーEクラブ、社会奉仕委員長)

プロジェクトのきっかけは、当クラブの社会奉仕委員からのメッセージでした。その方は熊本県芦北町で「あしきた・まちのこども園」を運営しているのですが、7月豪雨の被災で子どもたちの当たり前の生活が困難になった、とのことでした。

メッセージには、「子どもたちに会員の仕事を見せることで、将来の夢や希望につなげてもらいたい」との思いが綴られていました。

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ロータリーと女性 パート5

寄稿者:山田邦子(2020‐21年度第2840地区ガバナー)

地区初の女性ガバナーとして

2003年1月 、私はロータリー第2840地区の前橋ロータリークラブへ101人目の会員として入会しました。創立55年で初めての女性会員でした。街の内科開業医である私が、ロータリークラブについて何の知識もない畑違いの存在であることは、初めての例会ですぐ感じました。襟元に金バッジのダークスーツ、ネクタイをきっちり締め、一部の隙もない紳士達の中に、ベージュの花柄ワンピースの小柄な私に話しかけてくれる人は、「お仕事は?」と、まるで裁判長の問いかけのようでした。しかし私は我慢強く、真面目に、100%出席しました。

ロータリー女性フォーラム 環境保護のメッセージ
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ラブコール〜あのひとに会いたい〜

寄稿者:天野幾雄 (2019-20年度 東京代官山ロータリークラブ会長)

「ラブコール〜あのひとに会いたい〜」 皆さんこのテーマにちょっと心を魅かれませんか?

コシノジュンコさん(ゲスト)と天野幾雄さん(聞き手)

これは東京代官山ロータリークラブ5周年と、当クラブの例会場であるヒルサイドテラス(東京都渋谷区)50周年を記念した、クラブとヒルサイドの共同イベントです。個性的な当クラブのメンバーが『ラブコールしたいあのひと』をお迎えしてのトークセッションで、2019年9月〜2020年8月まで毎月1回、全12回開催予定で始まりました。

当クラブは、初代会長の遠山正道さんが、代官山らしい新しい試みができるクラブにしたい、クリエーターを中心としたユニークなクラブにしたいという思いで結成し、メンバーも通常のロータリークラブから見ればかなり特異です。アートディレクター、グラフィック・プロダクト・インテリア・ファッションなどの各デザイナー、プロデューサー、ミュージシャン、建築家、弁護士、医者‥‥と、一線で活躍する人が多くいます。合言葉は「一生の仲間になろう」です。

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地域の社会起業家を育てる

「愛宕創業支援塾ビジネスプランコンテスト」~優勝特典はクラブメンバーの専門性の無償提供

寄稿者:加藤俊吾(東京愛宕ロータリークラブ会員、愛宕創業支援塾ビジネスプランコンテスト実行委員長)

優勝者、デフサポの牧野友香子さん

東京愛宕ロータリークラブでは創立以来、“地域の社会課題の解決を目標とした起業家”を対象とした、現役の経営者を招いた講演会などの支援プログラムを定期的に開催してきました。

今回は、具体性と行動の伴った社会起業家をサポートしたいとの想いから、もう一歩踏み込んで、愛宕創業支援塾ビジネスプランコンテストを開催しました。

コンテストの応募総数は12社、予選審査を通過したファイナリストは4社。

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ロータリーボイス 2020年閲覧数トップ5

未曽有の事態が世界を襲った2020年も終わろうとしています。コロナウイルスの世界的流行によって私たちの日常がすっかり様変わりをしただけでなく、世界中で多くの方々が命を落としました。この場を借りて、亡くなれた方々やそのご家族に哀悼の意を表します。また、見えない敵と毎日のように闘う医療従事者やエッセンシャルワーカーの方々にも、深くお礼申し上げます。

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共通言語は日本語:多国籍の新世代クラブ

寄稿者:阮 潔(さいたま大空ロータリークラブ会員)

例会がそのまま国際交流に

クラブ会員たち(写真一番右が阮さん)

私たち「さいたま大空ロータリークラブ」は、ロータリー財団の学友と米山記念奨学金の学友から成るクラブです。会員は7つの国と地域の出身で、平均年齢は30代後半、女性が多いのも特徴です。中国に在住し、遠隔で例会に参加している会員もいます。共通言語は日本語です。

一番の醍醐味は、クラブでの例会が、そのまま国際交流であることです。国際色豊かなメンバーと一緒にいる中で、お互いに異国文化や習慣に触れあい、国際理解を深めることができます。

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ロータリー学友参加推進週間に寄せて

寄稿者:吉岡 毅(国際ロータリー第2650地区学友会、ロータリーフェローズ2650)

~ロータリーと再び関わるチャンス

<10月5日からの一週間はロータリーの「学友参加推進週間(Reconnect Week)」です。今回は学友からの寄稿をご紹介します。>

ポリオ根絶を支援する募金活動の様子

15歳からロータリーに参加

私は15歳の時、奈良ロータリークラブが提唱する一条高校インターアクトクラブに友達に誘われて入会しました。このとき初めて「ロータリー」の世界に出会いました。インターアクトクラブでは、学校内の清掃活動や地域で開かれるイベントへの参加を経験しました。

その活動が楽しく、大学の進学とともに、奈良ローターアクトクラブに入会しました。23歳の時にローターアクターとしてロータリー青少年指導者養成プログラム(RYLA)にも参加しました。

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日本のロータリーがOne Teamに ~『医療従事者を守ろう』

寄稿者:福田哲三(名古屋和合ロータリークラブ)

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ロータリーからフェイスシールドの寄贈を受けた大同病院(名古屋市)の医療従事者の方々

COVID-19禍の中、我々ロータリアンは活動を阻む難しい現実に直面しました。資金があっても医療機器・資材を購入できない、集まってチームを組めない、困っている人たちに直接会って励ますこともできない等々。海外の仲間たちからも「人工呼吸器を送って欲しい」「医療用マスクが足りない」などの数多くの支援要請が届いたものの、日本でも医療用アイテムは入手できないというもどかしい日々が続いていました。 続きを読む

ラダック成人女性識字プロジェクト

寄稿者:高木直之(かながわ湘南ロータリークラブ)

ラダックは、ヒマラヤ山脈の西の端に位置するインドの自治州で、住民はチベット仏教の敬虔な信者です。国際ロータリー第2780地区とインドのニューデリー・ロータリークラブが、グローバル補助金を得て実施したこのプロジェクトによって、2015年ラダックの州都レーに3つの識字教育センターが開かれ、2017年8月の時点で87名の成人女性が読み書きを身につけました。takagi-blog-1 続きを読む

ロータリーと女性 パート4

これまでロータリーボイスでシリーズとして掲載してきた「ロータリーと女性」のブログでは、女性会員の視点からロータリーの素晴らしさやクラブの特徴などを紹介してきました。今回は、会員全員が女性のクラブとして設立された相模原かめりあロータリークラブの設立経緯やクラブの会員構成、活動等について4名のロータリアンのお話をご紹介します。

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私は会員増強として最も重要で効果的なのは子クラブをつくる事ではないだろうかと、会員増強のテーマで基調講演を行った際に感じていました。実績として20名余の新会員を増強しましたが、数は力ではあるものの、増加だけではまとまりがなくなるという現実にも直面していました。RI2 続きを読む

新しい平和拠点をつくる

~広島・長崎 爆心地 中間点 上毛町-未来へつなぐ平和の架け橋事業~

寄稿者:錦織 亮雄(広島東南ロータリークラブ、創立60周年記念事業実行委員長)

Three mayors

(左から)松井一實氏(広島市長)、坪根秀介氏(上毛町長)、田上富久氏(長崎市長)

広島東南ロータリークラブは、被爆都市広島の中心部をテリトリーとするクラブとして60年前に創立されて以来、多様な平和推進活動に力を入れてきました。創立5年目には、「知客寮」(チカクリョウ)という原爆孤児の帰郷のための家をつくりました。1982年にはパールハーバー・ロータリークラブ(米国ハワイ州)と姉妹縁組を結び、「ヒロシマ」と「パールハーバー」という戦争体験の恩讐を超えて交流や共同奉仕活動を続けています。最近では、広島の被爆樹木の保護や苗などを各地に配布する平和運動の支援にも力を入れています。

ロータリーでの平和推進活動は、多くの難しい側面をもっています。「平和」という誰もが望む大きく深い命題では、その到達への道筋は多様であり、到達点さえも定かではありません。それゆえに活動は、 続きを読む

2019年の活動を振り返り 2020年の奉仕を発展させる

昨年、数多くのプロジェクトが日本のクラブ・地区によって実施され、その一部が本ブログで紹介されました。いずれも素晴らしい活動ですので、以下にご紹介します(青字のリンクをクリックすると記事に移動します)。2020年も大きな変化を生み出すたくさんのプロジェクトが実施されますように!Untitled design (2)

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私のローターアクトクラブライフ

寄稿者:中尾宏行(甲府南ローターアクトクラブ)

11月9日、兵庫にて開催されたロータリー研究会にて、パネリストとしてローターアクトについて発表をさせていただきました。マーク・ダニエル・マローニーRI会長をはじめとするロータリーを代表する素晴らしい方々の前でこのような機会を得られたことは私の人生において一つ大きなインパクトとなることでしょう。

ローターアクトに入会して3年余り、入会当時の私がここまでのローターアクターとしての飛躍を果たして想像できたでしょうか。1574130453659

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リンゴに込めた END POLIO の願い

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写真提供:国際ロータリー第2530地区 (クリックすると拡大表示されます)

寄稿者:相良元章
(RID2530公共イメージIT委員⻑)

市⺠にもっと知って欲しい

地元市⺠に、もっとロータリーのポリオ根絶活動を知ってもらうにはどうしたら良いのだろう?と⽇々考えている⽅は多いのではないでしょうか。

市⺠の関⼼を引くことは簡単ではありません。ましてやポリオワクチン接種が当たり前になっている⽇本ではなおさらです。

私たちは、福島名産のふじリンゴに 続きを読む

ミャンマー小学校建設で広がる奉仕の輪

寄稿者:安池 勇人(東京東江戸川ロータリークラブ)

「私の夢は、母国ミャンマーの田舎に小学校を建設することです」

すべては、この一言から始まりました。

2019年7月、私たちはミャンマーに3校目となる小学校を建設しました。

1校目完成式③モーさんの夢を叶える
この事業は2年前から継続する国際奉仕活動ですが、きっかけは2016-17年度に私たちが世話クラブとして出会ったミャンマーからの米山記念奨学生モー・トゥザー・チョウさん(以下、モーさん)でした。

彼女の夢を熱く語る姿、そして、米山奨学生として日本で懸命に学び、クラブの例会や奉仕活動に積極的に参加する姿にクラブ会員の誰もが心を動かされ、その夢を一緒に実現できないかと動き出したのでした。 続きを読む

クラブ広報「仕掛け」と「仕組み」

寄稿者:深尾 兼好(第2730地区 鹿児島西ロータリークラブ)

「アーンドメディア(Earned Media)」という言葉が今、我々広告屋の世界では、ちょっと気になる言葉になっています。直訳すると「獲得する」という意味ですが、それはこのメディアが、広告によってではなく、話題の創出によって信頼や評価を獲得しようとするメディアだからです。最近は、売り物がいくら良くても、体験談や評判といった世間での評価をまずSNSで調べてみるのが通例です。Public Relations Word Cloud tag cloud isolated 続きを読む

夢を背負って、未来へ!

~ 思い出のランドセル、金沢からミャンマーへ ~

寄稿者:塩梅 修(2018-19 金沢南ロータリークラブ会長)â`âââCâÅâCüiÆjÄqüjç@

2018-19年度、私たちのクラブは創立50周年を迎えました。

記念例会・式典・講演会、これまでの私たちのクラブの伝統となっている事業のほかに50周年記念事業として自分たちのクラブがあまり得意としていない分野「国際奉仕」の充実をテーマにした事業を行えないか・・・との思いが強くありました。

民主化は進んでいるけれど…

クラブには、ミャンマーで現地企業との合弁で印刷会社を経営している方が近年入会しました。その方から、「ミャンマーは近年、民政化され民主化が進んでいるものの、 続きを読む

東京オリンピックに向けて日本流おもてなし:ブラジルについて学ぼう!

寄稿者:名高祐子(相模原橋本ロータリークラブ、社会奉仕委員長)DSC_0690-2

ポンデケージョ、エスペチーニョ、ムケッカ...皆さんはめしあがったことがありますか?

2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催となり、相模原ではブラジルチーム8競技の事前キャンプが実施されます。そこで当クラブでは4月、『ブラジルってどんな国』と題し、ブラジルについて理解を深めるためのイベントを開催しました。地球のちょうど反対側からお越しの 続きを読む

まちを元気にする若者をつなげ 新たなインスピレーションを与える!

~有田ロータリークラブ創立60周年記念事業として「まちづくりサミット」を開催~

寄稿者:上野山 栄作(2018-19年度有田ロータリークラブ会長)

Machidukuri Arida poster

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私はロータリー活動とは別に、地域のまちづくりにかかわっています。「まちづくり」の定義は難しいですが「住んで楽しいまちになるための行動」と私は考えています。行政ではなく民間が主体となり、いわば「自分たちが楽しくて行なっている」取り組みが、結果的にそこに住む人びとを豊かにしている。それが各所に多数あって連鎖が生まれることが大切だと考えています。

私の場合、5年前より行政に働きかけ、アメリカ・オレゴン州ポートランド市と有田川町をまちづくりのために連携させることから始まり、市民団体を発足しました。以来、多くのことを学び、現在ではポートランドと有田川の民間同士での連携が進み、文化交流や共同事業を行なっています。そのような活動を行なっていると、自ずと仲間が増えてきます。仲間が仲間を生んで相方向へと波及し、少しずつ地域が輝いていくことを実感できるのです。 続きを読む

ロータリーと女性(パート3)

寄稿者:西村明美(神崎ロータリークラブ)

ロータリーに入会して8年目だった昨年度(2018‐19年度)、クラブ会長という役柄をまさしく自分の干支のごとく猪突猛進しながら果たすことができました。

私が所属する神埼ロータリークラブは、生粋の九州男児で成り立つ、いわゆる受けた盃は必ず返す強者ぞろい。そんな中に仕事がらみで入会させていただいたのが運の尽き。いえ、その真逆で運が付き、善きことが雪崩のようにやってきました。 続きを読む

ハイブリッドな新しいロータリークラブ

寄稿者:服部良男(愛知三州ロータリークラブ 新クラブアドバイザー)

Aichi Sanshu District Conference

初めて地区大会に参加した会員たち

2016年規定審議会でロータリークラブの柔軟性と多様性が認められ、日本でも各地でその賛否が論議されました。既存のクラブでは急激な変化や柔軟性への取り組みに対する抵抗も少なくありませんでしたが、当時ガバナーだった私は、ガバナー終了後、地区拡大委員長に就任して新しい試験的クラブの結成に挑むことにしました。

そして生まれたのが、「愛知三州ロータリークラブ」です。創立68年の歴史をもつスポンサークラブから新クラブアドバイザーとしてこのクラブに移籍した私は、一緒に活動しながら、新しいことを発見し、日々、魅力と将来性を感じています。まだ1年目のクラブですが、柔軟性のあるクラブづくりに実際に取り組んだ経験から当クラブについてご紹介したいと思います。 続きを読む

“命のロータリーキッチンカー”で被災地を支援

寄稿者:中川宝星(2720 Japan O.K. ロータリーEクラブ)

2016年4月14~16日に発生した熊本・大分地震では、50名の死者が出たほか、多くの人が被災しました。石垣が崩れた熊本城の姿を記憶している方も多いのではないでしょうか。この際、世界各国ならびに日本全国のロータリークラブから第2720地区に多くの支援金を送っていただきました。まずはこの場を借りて、その際のご支援に心から感謝いたします。DSC_4270 続きを読む

アースデー(4/22)に寄せて:地球を守るクラブの活動紹介

石岡87ロータリークラブ(茨城県)
行橋ロータリークラブ(福岡県)
岡山南ロータリークラブ(岡山県)

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今年もアースデー(4月22日)が近づいてきました。1970年に米国ではじまったこの特別デーは、今日、その名にふさわしく地球規模で各種イベントが開催されています。東京では、20・21日に「アースデー東京2019」のイベントが代々木公園で開催される予定となっており、地球について考える絶好の機会となりそうです。

この日、小さなことでも地球のためになる何かをしてみましょう!

各地のクラブによって、植樹や森林河川の清掃・保全など、地球のためになる活動が数多く実施されています。以下にその数例をご紹介します。 続きを読む

台湾での水質改善プロジェクト

3月22日は「世界水の日」です。ロータリーでは、「水と衛生」が重点分野の一つとなっており、世界中のロータリアンが安全な水や衛生設備・教育を提供するなど、水に関わる幅広い活動を実施しています。今回は、日本のクラブがお隣の国、台湾で実施中の水質改善プロジェクトについてご紹介します。

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花蓮県政府の担当者の方と

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顔を合わせた交流で触れたロータリーの心

By スティーブン・サンドストローム(ロータリー財団 地域別補助金担当オフィサー)

Steven_Japan私は米国イリノイ州エバンストンにあるロータリー世界本部に勤務する補助金担当スタッフで、日本の第2ゾーンと3ゾーンを含む世界のロータリアンをお手伝いしています。エバンストンと日本の間には14ものタイムゾーンがあり、当然、連絡はEメールで行っています。私がこの仕事で初めて日本を訪れたのは、名古屋で開かれたロータリー研究会のときです。そこで、何年もEメールで連絡を取り合っていたロータリアンの方々と初めて会いました。互いに顔を合わせるのは初めてなのに、もう長年の友人のような感覚で「お会いできてうれしいですね!」と挨拶を交わしました。 続きを読む

「つながる」要は 19の同好会。

寄稿者:RI第2650地区
    京都南ロータリークラブ
    小川 秀明

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97歳と39歳をつなぐ

今年度、創立65周年を迎えた京都南ロータリークラブは、最年少会員39歳、最高齢会員97歳の会員数250名のクラブです。250名の会員と三世代が同居しているような年齢構成ですから、例会だけでは、なかなか会員同士の親睦、意思の疎通が図れません。そこで、世代を超えて、より関係を緊密にしてくれているのが、19の同好会です。 続きを読む

ロータリーと女性(パート2)

寄稿者:伊藤千恵(東京恵比寿ロータリークラブ)

「男性も女性も年長者も若い人も外国の人も、さまざまな人が会員として活躍する新しいロータリークラブをつくるんだ」

そう力を込めて語る東京恵比寿ロータリークラブの設立会長にお声がけいただき、入会させていたのは、1995年のことでした。今で言う「ダイバーシティ(Diversity)」のクラブの誕生。男性31名、女性17名でのスタートでした。チャーターナイトまでの準備では、「バナーはクラブ名の恵比寿に因んで、七福神の一神の恵比寿様にしよう」「名札やロースターの色は女性もいるクラブらしくワインレッドにしよう」などなど、女性らしい意見を多く取り入れ、女性が中心となって活躍しました。

東京恵比寿ロータリークラブ歴代女性会長たちとポールハリスの肖像画を囲んで

ポール・ハリスの肖像画を囲んで(右から2番目が筆者)

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平和と紛争予防/紛争解決

Peace国連難民高等弁務官事務所によると、紛争や迫害により家を捨てて逃げなければならない人は、毎日44,400人に上るそうです。

ロータリーでは、平和フェローシップ、奨学金、奉仕プロジェクトを通じて、紛争や対立の原因となる課題(貧困、不平等、民族対立、教育の欠如、リソースの不平等分配など)に取り組んでいます。

以下に、日本と海外のクラブによって実践された関連プロジェクトをご紹介します。 続きを読む

1月「職業奉仕月間」

f5a1c0d587d8d56eed497528e5b96993職業奉仕はロータリーの核心。多くの会員にとって、地域社会で奉仕を行う土台となるものです。ロータリーの職業奉仕では、地域社会のニーズに取り組み、支援を必要とする人たちが自らの力で生活を立てていけるよう支援するため、多彩な職業の知識とスキルを活用することが求められます。

日本や海外のクラブによって実践された職業奉仕プロジェクトをご紹介します。 続きを読む

2018年のブログ閲覧数トップ5

寄稿者:国際ロータリースタッフ

早いもので、2018年も終わろうとしています。今年も「ロータリーボイス」をご愛読いただき、誠にありがとうございました。1年を振り返る意味でも、2018年の年間ブログ閲覧数トップ5に入った記事をご紹介します。1a38474580cdc0d5a1ce7d5e4c821262_s 続きを読む

日本発:世界ポリオデー2018

10月24日の「世界ポリオデー」の前後に世界中でポリオ撲滅のためのイベントが行われ、日本でも数多くのイベントが実施されました。情報が寄せられた世界のイベント数は4,005件、日本からも128件のイベント情報が寄せられました。

ごく一部ですが、日本で行われたイベントをいくつかご紹介します。

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「地球のために、平和のために、未来のために」をテーマに、11月3・4日に神戸メリケンパークにて「ひょうご五国+ワールドフェスタ」を開催。兵庫県から「兵庫県政150周年記念事業」としてご協力いただき、五国からの「ゆるキャラ」20体も大集合。約75,000人が来場しました。END POLIOの募金のほか、インターアクターが奉仕活動紹介やキッズコーナーでの子どもたちの世話をし、ローターアクターが独自の活動を紹介。青少年交換来日学生とVTT研修生、米山学友、財団学友、RYLA学友会も大活躍し、まさにロータリーファミリーが一丸となってイベントを作り上げました。 続きを読む

青少年奉仕部門のクロスプロモーション

寄稿者:第2580地区青少年奉仕委員 茂木正光

国際ロータリー第2580地区は2012‐2013年度より毎年、青少年奉仕部門のクロスプロモーション(セクター間の交流促進と共同活動のきっかけづくり)を目的に、「地区青少年奉仕包括成果発表会」を開催しています。第6回となった本年は4月8日に東京で開催し、130名(ロータリアン61名、青少年63名、米山奨学生・学友6名)が出席しました。地区内のインターアクター、ローターアクター、青少年交換プログラムの来日学生、派遣予定学生、ROTEXが一堂に会し、それぞれのプログラムの活動報告を行うと当時に、アイデアを交換します。また、ゲストとしてお招きした米山奨学生・学友からも興味深いプレゼンテーションが行われました。DSCN1334 続きを読む

ロータリーのストーリーを写真で伝える

~ ロータリー専属カメラマンが写真撮影のヒントを紹介

By アリス・ヘンソン(国際ロータリー専属写真家)

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ナッソーにあるボーンフィッシュポンド国立公園でマングローブの木を植えるロータリアンやローターアクターたち

私は昨年、ナッソー(バハマ)とシアトル(ワシントン州)で行われたクラブのプロジェクトを特集するという取材に携わりました。どちらのプロジェクトも、自分たちの地域社会に存在する問題を解決しようと奮闘するロータリアンたちの行動が印象的でした。このようなプロジェクトは、人びとの視覚に訴えやすい素材と言えるでしょう。

写真撮影で私が常に意識することは、ロータリーブランドとの一貫性です。そのためにも、ロータリーの価値や魅力を正しく映し出す写真を撮るよう心がけています。そうすることで、より大きなストーリーを伝える胸打つような写真、すなわちより良い世界の実現を目指すプロジェクトや人びとを切り取った写真が生まれるのです。 続きを読む

『ワールド・フード+ふれ愛フェスタ』は今年も大盛況

寄稿者:福田哲三(名古屋和合ロータリークラブ)

当地区では毎年名古屋市中心部の公園でファンドレイジングのイベント(ワールド・フード+ふれ愛フェスタ[WFF])を開催しています。第6回を迎えた今回は10月27日と28日に開催されました。2日間とも好天に恵まれ、約7万人の来場者で盛り上がる中、協賛チケット、広告協賛、会場での寄付金などすべて前年度を上回り過去最高を記録しました。収益金は毎回ポリオ撲滅への寄付とアジアの子供たちへの支援事業に使われており、今回はポリオ撲滅基金への寄付に加えパキスタンでの教育支援に使われます。çC Rotarians from D3790 続きを読む

リテラシーの奉仕

秋も半ばを過ぎ、読書に適した季節となりました。a9fc53f02064c0b3ce59cbb77d6bfdf4

ロータリーでは、図書の寄贈や教師研修など、識字力の向上を目的とした多くのプロジェクトが実施されています。

識字とは、文字を読んだり書いたりする能力を意味しますが、最近では「リテラシー」という言葉も頻繁に使用されています。リテラシーとは「読み解く力」であり、文字だけでなく記号や専門用語などの多様な形での表現・情報を理解することも含まれます。学術面ではさらに細分化され、「メディアリテラシー」「ヘルスリテラシー」「環境リテラシー」などさまざまな分類があります。

たとえば、処方箋や診断書の内容を理解する、 続きを読む

なたね油で福島再生の可能性にかける

寄稿者:  早川 敬介(郡山北ロータリークラブ、第2530地区ロータリー財団委員長)
                石井秀樹(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター 特任准教授)

なのはな

一般社団法人 南相馬農地再生協議会の会長 杉内 清繁さん

福島県の浜通り地区は、地震・津波・放射能汚染の複合災害を受けました。地震や津波で全国で2万人以上の尊い命が失われ、住居や農地をはじめ各種インフラが壊滅的被害を受けました。また放射能汚染でピーク時は県外避難者が16万人を超えました(福島県公表)。

今も風評被害で農業経営が立ち行かない農業者も多く、離農・耕作放棄が進んでいます。このような中、郡山北ロータリークラブは福島大学と連携し、離農・耕作放棄が顕在化した福島被災地で、菜の花の栽培と搾油により安全・安心な食用油を生産することで、農業者の営農再開を後押しし、農地の保全・活用を図るプロジェクトに乗り出しました。 続きを読む

世界ポリオデー イベント実施が大切な理由

袋井RC(写真)_210月24日の「世界ポリオデー」まであと2カ月余りとなりました。クラブや地区でのイベントの計画は進んでいますか?「世界ポリオデーとは関係なくても、ポリオ募金は毎年やっている」とか、「なぜわざわざ世界ポリオデーにイベントをするの?」とお考えのクラブもあるでしょう。

世界ポリオデーにちなんでその前後にイベントを行うことは、なぜ重要なのでしょうか。

1.  一斉に推進して認識向上の効果アップ

メディアは「…の日」とか「…デー」の話題を好みます。 続きを読む

革新的クラブの紹介:あすかロータリークラブのチームASUKA

情報提供者:植田俊應
(奈良県、あすかロータリークラブ2017-18年度会長)

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本年度、バリー・ラシン国際ロータリー会長は、地元地域の人びとへのインスピレーションとなり、次世代のために持続可能な活動を行っていこうと呼びかけています。

あすかロータリークラブ(第2650地区)では、この期待に応える革新的な活動を長年にわたって続けてきました。今回、直前クラブ会長の植田俊應さんに、クラブが実践している「チームASUKA」についてお伺いしました。

―― 「チームASUKA」とは? 続きを読む

不登校の難題にクラブ・京都市・専門機関が動く

Kyoto Rakuchu 1寄稿者:鈴木浩幸
(京都洛中ロータリークラブ)

皆さんは「不登校」をご存知ですか?

言葉はお聞きになったことがあっても、詳しくは知らないという方が大多数ではないでしょうか。 続きを読む

地方都市の小規模クラブ活性化

寄稿者:山口 清悦(滝川ロータリークラブ)

私は日本の北に位置する北海道の滝川ロータリークラブの第60代の会長をしています。滝川市は札幌市から電車で50分の場所に位置する人口4万人の小さな地方都市です。古くは公共交通の要所としてまた周辺の石炭産業の中心都市として農業、工業、商業がバランスよく発展してきた街です。名産品は玉葱、そば、米、小麦、合鴨、味付けジンギスカンなどです。観光は夏はグライダー、日本一の面積を誇る菜の花祭り、冬は幻想的な紙袋ランタン祭りなどがあります。É}1 続きを読む

バンクーバーでのRI会長主催平和会議に参加して

寄稿者:中前 緑(東京米山ロータリーEクラブ2750、香港在住)

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分科会の様子

今年2月、私が参加している日米クラブ合同奉仕プロジェクト「Heiwa: Rotary Hiroshima Survivor Trees」チーム関係者が、カナダのバンクーバーで開催されたRI 会長主催平和会議に参加しました。私自身、RI会長主催平和会議には今回で2度目の参加で、バンクーバーは私が20代後半に過ごした懐かしい場所です。

この会議では、松井一實広島市長より川妻二郎パストガバナー(原爆体験者)に託されたビデオメッセージと記念品をお預かりし、広島から平和を願う心をお届けするという大切な役目がありました。会議実行委員会に挨拶に伺ったところ、一同が作業の手をとめ、日本から唯一の講演者である川妻パストガバナーを拍手で迎えていた光景は今でも忘れられません。松井市長はビデオの中で、163カ国7558都市が加盟中の平和首長会議の活動とその意義について語られ、ともに一体となって核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を目指していこうと呼びかけられました。
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安心安全な街づくり ~スマホを活用した徘徊高齢者の捜索

寄稿者:浜本博志(大津中央ロータリークラブ)

Otsu Chuo RC 1「全国で1万5千人を突破」 この数字を見て何の人数だと思われましたか?これは2016年に認知症等による原因で行方不明になった人の全国総数です。警察庁が、認知症が原因と思われる行方不明者の統計を開始した2012年から、毎年その人数は増え続けており(2012年は9,607人、2016年は15,432人)、この5年間で1.6倍に達しました。世界的に見ても稀有である「高齢化社会:日本」を象徴しているともいえます。

私の暮らす滋賀県でも、昨年こんな事がありました。軽度の認知症だった高齢男性が、行き慣れた診療施設に行くといって、自転車で出掛けたまま行方が分からなくなったのです。 続きを読む

END POLIOへの支援とロータリーの公共イメージ向上

寄稿者:野木秀明(国際ロータリー第2620地区 公共イメージ向上委員長)WPD chikuyakuin_Dist2620 (1)

本年度、私たちの地区(静岡・山梨)は重点目標の1つとしてポリオ撲滅を掲げ、世界ポリオデーに向けたキャンペーンとして「撲滅まで『あと少し』@世界ポリオデー」を企画して、各クラブの活動を促進・支援する計画をたてました。

「END POLIO NOW」はロータリーの活動として地域の人々に理解していただきやすく、他の団体との差別化を最も強調できることから、「世界ポリオデー」のキャンペーンを通じてロータリーの認知度アップを図ることも目的の一つでした。 続きを読む

教育支援 — できることから

学校に通っていない子ども、およそ570万人
15歳以上で読み書きできない人の数、およそ7億人(3分の2は女性)。
これらは国連調査で明らかとなった、同じ世界に生きる私たち全員の課題です。Fukui

ロータリー会員は、基本的教育と識字率向上を支え、教育における性差を減らし、成人識字率の向上に努めています。その活動は、教育関連のテクノロジー支援、教師養成、職業訓練、給食プログラム、教科書の配布などのプロジェクトなど多岐に渡ります。日本のクラブでも多くのプロジェクト 続きを読む

平和の心を世界に広げる樹木

寄稿者:関 博子(東京米山友愛ロータリークラブ)

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Storrier Stearns 日本庭園に植えられた被爆樹木二世の椿

国際大会中の6月12日、アトランタにあるカーターセンターで、広島原爆を生き延びた被爆樹木二世のイチョウの正式な植樹が行われました。カーターセンターは、ノーベル平和賞受賞者カーター元米大統領により設立された施設です。

当日はあいにくの大雨で、当初予定していた屋外での植樹はなくなり、室内でのセレモニーとなりました。田中作次元会長も出席され、ジャーム会長やカーターセンターCEOが挨拶されたほか、広島出身の川妻二郎パストガバナーがスピーチされ、被爆樹木の証明書が贈呈されました。セレモニーの後には、雨の中、庭に植えられていた被爆樹木を各自見学しました。一般の方にも見ていただける緑の美しい庭園内にあります。 続きを読む

若者の献血離れに、ローターアクトが動く

寄稿者:春木優杏(2016‐17年度 姫路ローターアクトクラブ会長)

献血、というと皆さんはどういったイメージを抱かれるでしょうか?
「事故や手術で輸血が必要なときに使われている」
「血や注射針が苦手で・・・」
という方が多いのではないでしょうか。私自身もあまり馴染みがなく、ローターアクトクラブに入って献血の活動を知るまでは、同じようなイメージをもっていました。

大阪のとあるローターアクトクラブをお邪魔したときのことです。「献血」を主題とする例会が行われ、私はこのとき初めて、献血の必要性、重要性1に気づかされました。実際はガン治療などに血液の多くが活用されていること。日本では民間のボランティアによって血液供給が支えられていることを知りました。

そして、若い世代の献血ばなれが深刻化しているということ。 続きを読む

クラウドファンディングによる社会奉仕活動

寄稿者:富樫寿彦(中条ロータリークラブ)

中条ロータリークラブは、2016-17年度の社会奉仕活動として、新潟県胎内市の「夏井地区のフラワーブリッジに照明灯を寄贈する」プロジェクトを計画しました。以前から夜間の事故防止と防犯面で危険性を指摘されている場所であり、実現に際しては、クラウドファンディングを通じて、企画意図を説明し、不特定多数の人びとから広く支援を募る形を利用してみよう、と考えたのです。利用したのは、日本初で最大のクラウドファンディングサービスを提供する「READYFOR」です。after 続きを読む

世界で活動するチャンスを若者に

寄稿者: 地齋 和雄 (足利東ロータリークラブ 2016-17年度国際奉仕委員長)

足利東ロータリークラブがフィリピンで行っている活動をご紹介します。私たちは、奉仕の機会を若者に与えることが、ロータリーにとって重要な使命と考えており、実際に若者の国際理解によい影響を与えています。

第2550地区(栃木)では、1992年より国際理解・世界平和を目的とし、世界社会奉仕活動を実施してきました。2000年に地区の活動が終了後、足利東ロータリークラブが活動を引き継ぎ、 続きを読む

ロータリーのお祭り「ワールド・フード+ふれ愛フェスタ」(WFF)

寄稿者:福田哲三(名古屋和合ロータリークラブ)

地元市民の皆さんに愛されているロータリーのお祭り、それが「ワールド・フード+ふれ愛フェスタ(WFF)」です。6万人以上が集まる一大イベントで、今回も去る10月22日(土)、23日(日)の2日間、第4回WFFが開催されました。地区内のすべてのロータリーファミリー(ロータリアン、ローターアクター、インターアクター、ライラリアン、米山奨学生、青少年交換留学生、学友等)が一つにまとまる大イベントです。Fure-i Festival 3 続きを読む

町の将来担う高校生 市政を模擬体験

寄稿者:多久島 隆(佐賀県、伊万里西ロータリークラブ)

70年ぶりに公職選挙法が改正され、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられました。Highschool council Imari-west

そんな中、当クラブでは主権者教育の一助として「若き有権者たちに、市議会という最も身近な政治の現場を体験してもらいたい」という思いから、昨年11月に「高校生市議会」を開催。伊万里市議会の実際の会議場を使って、地元6高校(総勢1122人)からそれぞれ選ばれた男子2人、女子2人の計24人の「議員」が市政を模擬体験しました。 続きを読む

いじめのない社会を目指す『青い鳥』プロジェクト

寄稿者:嶋村 文男(東京東江戸川ロータリークラブ会長)

きっかけは当時中学一年生に入学した長男への「いじめ」でした。残念なことに、「いじめの問題」の記事が新聞に掲載されない日がないほど、日本各地で悲惨な事件が起こり社会問題化しています。

我が子への「いじめ」への対応が終わってからも、「大津いじめ事件」など、2、3カ月に一度くらい、新聞にいじめの報道がされる中、いつかロータリーで「いじめ問題」に取り組みたいと考えていました。anti-bullying forum for youth 1

2年前に会長になる事が決まってからは、クラブメンバーにその心の内を話し、理解を求め、プロジェクトをスタートさせました。地元、江戸川区教育長との面談、区内にある33の中学校校長会との交渉等を、メンバーで手分けして行いました。すべては「生徒が毎日元気で通えるいじめのない学校作り」を合言葉に、地域社会を良くするためのロータリアンによる社会奉仕活動となりました。 続きを読む

高齢者の‟お守り” 「救急リレーバトン」

寄稿者:梅澤 見堂(妹背牛[セモウシ]ロータリークラブ会長)

妹背牛(セモウシ)町は、北海道の中西部に位置し、石狩川がもたらした肥沃な大地が広がり、稲作を基幹産業とする、北海道で面積が3番目に小さな町です。妹背牛ロータリークラブは、1967年に創立し、昨年創立50周年を迎えました。会員数9名と小さなクラブですが、「地域に根差した活動」を合言葉に、和気あいあいと活動しています。
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人口の減少や高齢化が進むなかで、お年寄りが安心して暮らせるために何かできないだろうかと考えたのが、「救急リレーバトン」です。このプロジェクトは、一人暮らしのお年寄りが、自宅で急病や事故が起きたとき、救急隊員や医師に正しい情報を伝え、遠くにいる身内に連絡してもらうことを目的としています。 続きを読む

親子のニーズに応える「子ども食堂」

寄稿者:池田 茂(富山県、新湊中央ロータリークラブ会長)

わがクラブ25周年の記念事業として立ち上げた「いみず子ども食堂」DSC_0222では、毎月第一と第三土曜日に昼食の無料提供をしています。

近年話題になっている格差社会、相対的貧困、貧困の連鎖、等への取り組みを探っていたところ、家で寂しく一人で食事をしている子どもがいることを知りました。そして、そんな子どもたちを応援している「おたや子ども食堂」が高岡にあることも知りました。
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倫理的ジレンマ:あなたならどうする?

あなたはクラブの職業奉仕委員長として、指導やキャリアカウンセリングプロジェクトを通じて社会人になったばかりの若者を支援しています。あなたは、指導する若者たちの多くがキャリアをスタートさせたばかりであるため、より多くのクラブ会員から支援を得たいと考えています。また、若者たちにクラブとその活動を紹介したいと願っています。若者たちにクラブに参加してほしいと思いましたが、彼らはその費用と時間が理由で、クラブ例会に出席できないとのことでした。

若者に参加してもらうために、会合の時間と場所を変更し、参加費用を安くする方法を取り入れるようクラブのリーダーに提案しました。若者たちは地元のバーでよく集まることから、そのバーでクラブ例会を始めることを提案しました。自由に飲み物と食べ物も注文でき、会員候補者に好都合です。しかし、クラブリーダーはこのアイデアに反対しています。このアイデアを採用すると、そのような状況を快く思わない現会員が離れていくと主張します。あなたは、こうした変化により若者をクラブに参加させることができ、会員との関わりも深まると考えています。

あなたならどうしますか?

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倫理的ジレンマの題材を、rotary.service@rotary.orgまでお寄せください。

「あっちのほう」から「ここ」へ — 人びとの生活を変えるトイレ

筆:Clem van den Bersselaar、オルモックベイ・ロータリークラブ会員(フィリピン)

フィリンピンの農村部に暮らす人に「トイレはどこ?」と聞けば、どの方向ともなくあごをしゃくって「あっちのほう」と言うでしょう。これはなぜかというと、村人たちはどこでもひと気がないところで用を足しているのです。女性はたいてい、のぞき見されたり襲われたりしないように遠くまで行かなくてはいけません。実際、地元の医療関係者に屋外で排泄するリスクについて聞くと、寄生虫や細菌への感染リスクだけでなく、女性が嫌がらせをうけたりいたずらされたりするリスクが高いことも教えてくれます。

2013年11月に、フィリピンのレイテ州に未曾有の大型台風「ハイヤン」が上陸しました。被災者2500万人、死亡者6000名近くと、島全体で大きな被害が出ました。 続きを読む

「ソ・ユ・ホ(即、有志で、奉仕)」で広がる触れあい

寄稿者:井上 毅(相模原橋本ロータリークラブ  公共イメージ・記録委員会)

2014年春、地元に2件のうれしいニュースがありました。市内2つのインターチェンジにOLYMPUS DIGITAL CAMERA近い「さがみ縦貫道路(圏央道)」が開通したこと、そして、日本の科学技術と産業のさらなる発展を支えていく「JR東海リニア新幹線の橋本新駅設置」が決まったことです。

相模原橋本ロータリークラブは、この夢と希望の膨らむ時期と時を同じくして発足した創立3年目のとても若いクラブです。私たちは、この抜群の立地条件に恵まれた相模原市(神奈川県)緑区橋本とその周辺地域を主なテリトリーとし、会員相互の親睦と友情を育みつつ、地域社会のさらなる発展を目指して奉仕・貢献活動に邁進しています。

そんな私たちの奉仕活動のひとつに、『ソ・ユ・ホ・・・即(そく)・有志で(ゆうしで)・奉仕(ほうし)』があります。まさに字のごとく、思った時に、参加できるメンバーで行う奉仕活動です。 続きを読む

私の人生を変えたアフリカへの最初の旅

筆:シャプレカ・クラーク
エルーセラ・ローターアクトクラブ(バハマ)

2016年10月19日、 第11回西アフリカプロジェクトフェアに参加するため、バハマから18時間飛行に乗り、ついにナイジェリアのポートハーコートに到着しました。最初にアフリカの大地に降り立った時、私は一生の友に会い、人生を永遠に変える冒険をすることになるとは、思ってもいませんでした。飛行機から降りた時、とても興奮していましたが、少し不安でもありました。

カリフォルニア州のランチョコタティ・ロータリークラブの支援を得て、私は、米国とバハマから 34人のロータリアンとローターアクターの一人として、この旅に参加することができました。ポートハーコートでは、プロジェクトフェアの一環として、地元の学校に医薬品を無料で提供し、また学生にリュックサックを配布しました。歴史的名所も訪問し、さまざまな地元の食べ物も味わいました。 続きを読む

多様性を認識し、尊重する

筆:ロータリー奉仕コネクション担当部 アズカ・アシフ

ロータリーでは、背景・文化・職業の異なる会員が世界中で集まり親睦活動を行っています。お互いの違いを認め、尊重することこそが、ロータリーコミュニティの強みなのです。ロータリアンはお互いの独自な観点や専門知識を生かし、世界で最も切実な人道上の課題の一つ、より平和な世界を実現することに取り組んでいます。

ロータリーファミリーは、時間、エネルギー、そして熱意を持って、地域コミュニティを支援することに尽力しています。奉仕プロジェクト、平和フェローシップ、奨学金、国際交流を通じて、会員は、平和と国際理解を促進するために活動しています。以下にその数例をご紹介します。 続きを読む

ロータリアン行動グループがどのように支援すれば、あなたのプロジェクトはより影響力あるものになるでしょうか?

RAG4Clubfoot、内反足のためのロータリアン行動グループより

世界では3分に1人の割合で、内反足の子どもが生まれています。その数は、毎年約 20 万人にのぼります。そうした子どもたちは、この障害により、運動したり、学校に歩いていったり、友人と一緒に遊んだり、大人になって働くことが制限される生活を余儀なくされています。

RAG4Clubfootのミッションはただ一つです。タイムリーにポンセティ 法治療と適切なケアを内反足で生まれたすべての子どもに提供することです。ポンセティ法は、米国アイオワ大学イグナシオ・ポンセティ氏が開発しました。この治療法は、訓練を受けた医療機関が正しく使用した場合、効果はほぼ100%に達し、内反足の標準治療法と考えられています。 続きを読む

倫理的ジレンマ: あなたならどうする?

新たに引っ越してきたAさんは、地元の新クラブに創立会員として入会しました。クラブが2年目を迎えると、次年度のクラブ会長が配偶者(夫)をよく例会に連れてくるようになりました。この次期会長は、クラブのウェブサイトとメディアを担当する会員に不満を抱いており、自分の夫を名誉会員にして、夫にウェブサイトとメディアを管理してもらうようにする考えをクラブ理事会に持ちかけました。

この次期会長の夫は、ロータリーに入会して正会員となることには関心がないと明言しています。Aさんは、名誉会員という栄誉をこの人に与えることについて、クラブの理事と話をしてみました。この理事によると、次期会長の夫を名誉会員にするのは、ウェブサイトとメディア担当会員にクラブを退会してもらいたいからだというのです。正会員を辞めさせることへのクラブの意図を知ったAさんは、このことにショックを受け、地区ガバナーに知らせました。しかし、ガバナーは驚くこともなく、クラブに決定権があることをAさんに伝えました。

こんなとき、あなたならどうしますか?

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このほかに倫理について意見交換できるトピックをご存知でしたら、Eメール(rotary.service@rotary.org)でご紹介ください。

災害救援の集中コース 体験レポート:奉仕への意欲を新たに

寄稿:ルーク・アディソン、ウィンチェスター・ローターアクトクラブ会員(英国)/RIBIローターアクト多地区連絡担当

私が初めてシェルターボックスについて知ったのは、2013年のことです。ウィンチェスター大学ローターアクトクラブ会長になったばかりだった私luke-addison-sbox-usops-cse-4は、クラブの友人たちと一緒に地元と海外のプロジェクトに参加する計画を立てていました。そんな中、ウィンチェスター・ロータリークラブが私たちの活動を支援してくださり、とてもありがたい思いでした(それは今も同じです)。私たちローターアクトクラブのメンバーもロータリークラブの活動に参加し、とても

強い絆が築かれました。あるとき、一人のロータリアンがシェルターボックスとその活動について説明してくださり、シェルターボックスのための募金をしてはどうかと提案されました。その数日後、私たちは朝7時にウィンチェスター大学のキャンパス内にシェルターボックスのテントをつくり、数時間、その横に立って募金活動をしました。 続きを読む

地元でのパートナーシップを通じてクラブを元気に

筆:クウェンティン・ウォドン

キャピトルヒル・ロータリークラブ(米国ワシントンD.C.)会長

Rotarian Economist Blog」著者

世界銀行主席エコノミスト

ロータリアンのほとんどがさまざまな分野の深い専門知識やスキルを有しているにも関わらず、多くのクラブでは、会員の専門知識を奉仕プロジェクトに生かすシステムがありません。もちろん、ある特定の分野でのグローバル補助金プロジェクトでは、関連知識を持ったロータリアンが熱心に活動する場合もあります。しかし、私の印象では、奉仕活動で素晴らしい取り組みを行っていても、戦略が欠けていたり、ロータリアンが持つ専門知識が十分に生かされなかったりするために、十分なインパクトを与えられないケースが多いと思います。

この問題への解決策として、「Pro Bono Rotarian Teams(無償ロータリアンチーム)」のコンセプトをご紹介します。 続きを読む

地区国際奉仕委員長との協力

寄稿:Kiki Melonides(国際ロータリー、奉仕担当職員)

クラブがグローバル補助金プロジェクトを計画している場合、地区国際奉仕委員長が協力できることをご存知でしたか?

地区ガバナーにより任期3年(推奨)で任命される国際奉仕委員長の責務について、最近変更が加えられました。この変更により、地区国際奉仕委員長は、ロータリーの重点分野と奉仕プロジェクトについて豊かな知識のあるロータリアンと学友からなる地区ネットワークを築き、クラブのプロジェクトを支援します。これにより、ロータリアン行動グループやロータリー財団専門家グループのメンバーとも協力しながら、 続きを読む

持続可能な奉仕プロジェクトでのパートナーとの協力

筆:ロータリー奉仕コネクション担当部

本日は、奉仕プロジェクトの実施におけるパートナーとの協力についてご紹介します。持続可能な成果をもたらし、特定分野の専門家の知識を取り入れ、地元でのネットワークを広げる意味で、パートナーとの協力は、クラブと地区の奉仕プロジェクトの強化につながります。地元、国、国際レベルの組織と協力することで、世界中の地域社会のニーズに取り組む活動が可能となります。

ロータリーの「奉仕パートナー」と「プロジェクトパートナー」は、奉仕部門や重点分野でロータリアンが実施する奉仕プロジェクトを支援します。すべての活動は、地元のクラブや地区が主導して実施されています。地域でのプロジェクトでより大きなインパクトをもたらすことができるよう、以下のロータリーの奉仕パートナーと協力することをご検討ください。

飢餓と栄養失調の緩和:The Global FoodBanking NetworkGFN

食料バンク(フードバンク)は、世界的な飢餓と食料廃棄という2つの大きな問題に対処する解決法として知られています。世界には食料があふれているにも関わらず、その3分の1がゴミとして処理されています。 続きを読む