日本のマイノリティに光をあてる平和フェロー

「多様性・公平さ・開放性(DEI)」シリーズ第4回

寄稿者:ファラ・ハスナイン(国際基督教大学 ロータリー平和フェロー)

「私の目標は、アメリカに対する生徒たちの見方を変えること。日本での英語教員は白人が圧倒的多数ですが、アメリカの真のアイデンティティがいかに多様で多面的であるかを身をもって示したいと思います」

2014年、日本の高校での英語教員としてJETプログラムに参加するため、私は申請書にこう書きました。当時、このことが私の日本生活にどれほどのインパクトを与えるかは想像もしていませんでした。教壇に立ち、居眠りする生徒を起こし、日本のコピー機の使い方に頭を悩ませる毎日を過ごすうち、浜松市(静岡県)の田園風景と工場の煙の中に、もう一つの世界が存在することを少しずつ意識するようになりました。

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共通言語は日本語:多国籍の新世代クラブ

寄稿者:阮 潔(さいたま大空ロータリークラブ会員)

例会がそのまま国際交流に

クラブ会員たち(写真一番右が阮さん)

私たち「さいたま大空ロータリークラブ」は、ロータリー財団の学友と米山記念奨学金の学友から成るクラブです。会員は7つの国と地域の出身で、平均年齢は30代後半、女性が多いのも特徴です。中国に在住し、遠隔で例会に参加している会員もいます。共通言語は日本語です。

一番の醍醐味は、クラブでの例会が、そのまま国際交流であることです。国際色豊かなメンバーと一緒にいる中で、お互いに異国文化や習慣に触れあい、国際理解を深めることができます。

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LGBTQ+の人びとが参加しやすいクラブづくりを

~「多様性・公平さ・開放性(DEI)」シリーズ第3回

寄稿者:グラント・ゴディノ(LGBTと仲間のロータリアン親睦活動グループ会長エレクト、Strathmoreロータリークラブ[オーストラリア]会員)

LGBTQ+(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア、クエスチョニング、ジェンダー多様性)の人たちが参加しやすいロータリーについて私がアイデアや意見や事例を話すと、多くのリーダーがこう言います。「うちのクラブ/地区の会員はいい人ばかりで、悪い人はいない。だから問題ないだろう?」と。また、「なぜロータリーがそんな政治的なことをしているのか」とか「私の地元にはゲイはいない」といった言葉も耳にします。

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「多様性・公平さ・開放性」をローターアクターが推進

「多様性・公平さ・開放性(DEI)」シリーズ第2回

寄稿者:ジャネル・ブリーン(Cupertinoロータリークラブ、Silicon Valleyローターアクトクラブ会員、Big Westローターアクト多地区合同情報組織 代表)

2019年10月に米国シカゴでロータリー主催により開催された「多様性・公平さ・開放性」に関するパネルディスカッションの出席者たち

ちょっとした連想ゲームをしてみましょう。私はアメリカ人です。そう聞いて、皆さんは私についてどんなことを想定しますか?

私の両親はフィリピンからの移民です。こう聞いて、その想定が変ったでしょうか。

私たちは無意識に、ほとんど知らない人について思い込みをします。誰でも、多少の偏見を持っているものです。そのように社会から教えられているからです。実際、私が住む社会でそうであるように、肌の色が薄いのが普遍的な美であると、どのようにして定義づけられてしまったのでしょうか。しかし、私たちはこれを変えることができます。意識を高めさえすれば、このような考えに立ち向かうことができます。自己防衛に走るのではなく、世界に対する人びとの見方が変わってきていることを認め、この新たな認識を行動に反映させていく必要があります。

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中核的価値観としての「多様性」

ホルガー・クナークRI会長とのインタビュー/「多様性・公平さ・開放性(DEI)」シリーズ第1回

By デイブ・キング(RIBI『Rotary』誌編集者)

「もちろん、これからの10年がどうなるかは誰にもわかりませんが、どうなろうと、私たちが果たすべき特別な責任を常に意識しなければなりません。なぜなら、ロータリーで私たちは公平さ、寛容、平和という価値観を信じているからです。今まさに、世界各地で『寛容』の重要性が高まっています。ロータリーとは政治的な団体ではなく、これからもそうあってはなりませんが、明らかに間違ったことがあれば、目を背けることはできません。ロータリアンは沈黙してはなりません。私たちは、ロータリーの価値観と「四つのテスト」を身をもって示します。私たちの真価は、結果だけでなく、態度で試されるのです」 ホルガー・クナーク(2020年1月24日)

2020-21年度RI会長ホルガー・クナーク氏。ドイツ、ラッツェルブルグの自宅前にて。

今年はじめ、サンディエゴ(米国)で開かれた国際協議会の講演で、ロータリー会長エレクトだったホルガー・クナーク氏がこう語ったとき、その3カ月後にこれらの言葉がいかに予言的なものとなるかを知っていた人はいませんでした。

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2019年の活動を振り返り 2020年の奉仕を発展させる

昨年、数多くのプロジェクトが日本のクラブ・地区によって実施され、その一部が本ブログで紹介されました。いずれも素晴らしい活動ですので、以下にご紹介します(青字のリンクをクリックすると記事に移動します)。2020年も大きな変化を生み出すたくさんのプロジェクトが実施されますように!Untitled design (2)

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ロータリーボイス 2019年閲覧数トップ5

2019年も本日で最終日となりましたが、読者の皆さまにとって今年はどのような1年だったでしょうか?今年は大型台風による被害を始め、多くの自然災害がありました。この場を借りて、被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、1日でも早く復興が叶うことを願っております。

明日から始まる2020年を前に、さまざまな希望を胸にされていることと思います。ロータリーボイスは2020年も、皆さまのロータリーライフを潤すような記事を発行してまいりますので、引き続きのご愛読をお願いいたします。そんな今回は、2019年に発行された記事の閲覧数トップ5をまとめてご紹介します。for-blog.png 続きを読む

「学友参加推進週間」に寄せて ~ブリタニー・アーサーさんとのインタビュー~

10月7~13日はロータリーの「学友参加推進週間」です。世界中のロータリー学友による活動にスポットライトをあてるほか、ロータリークラブが地元の学友とのつながりを深め、一緒に協力する機会をつくるきっかけとする週間でもあります。

学友のひとつであるローターアクターにとって、2019年は重要な年になったと言えるでしょう。4月に行われた規定審議会で、ローターアクトがRIに正式加盟することが認められました。これにより、ローターアクトの立場が向上し、ロータリーからローターアクトへの支援が強化されることとなりました。

今回のブログでは、元ローターアクターで、現在はロータリーで活躍する若きリーダーであり、日本在住のブリタニー・アーサーさんに、これまでの経験や今後ローターアクトに期待することなどを伺いました。IMG_7458 続きを読む

より開放的なクラブをつくる3つの方法

寄稿者:ケイティ・ハリデー(アデレードシティ・ローターアクトクラブならびにアデレードライト・ロータリークラブ会員)(オーストラリア)

ロータリーでは最近、「多様性、公平さ、開放性に関する国際ロータリーの方針」が採択されました。これは、ロータリーが開放性を重視しているという力強いメッセージとなっています。世界中にクラブを擁するロータリーでは、さまざな層の人たちにインパクトをもたらす奉仕プロジェクトが実施されています。この意味でロータリーはすでに多様性がありますが、多様性がもたらすメリットを最大のものとするには、「開放性」が重要なカギとなります。inclusion

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東京オリンピックに向けて日本流おもてなし:ブラジルについて学ぼう!

寄稿者:名高祐子(相模原橋本ロータリークラブ、社会奉仕委員長)DSC_0690-2

ポンデケージョ、エスペチーニョ、ムケッカ...皆さんはめしあがったことがありますか?

2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催となり、相模原ではブラジルチーム8競技の事前キャンプが実施されます。そこで当クラブでは4月、『ブラジルってどんな国』と題し、ブラジルについて理解を深めるためのイベントを開催しました。地球のちょうど反対側からお越しの 続きを読む

ロータリーと女性(パート3)

寄稿者:西村明美(神崎ロータリークラブ)

ロータリーに入会して8年目だった昨年度(2018‐19年度)、クラブ会長という役柄をまさしく自分の干支のごとく猪突猛進しながら果たすことができました。

私が所属する神埼ロータリークラブは、生粋の九州男児で成り立つ、いわゆる受けた盃は必ず返す強者ぞろい。そんな中に仕事がらみで入会させていただいたのが運の尽き。いえ、その真逆で運が付き、善きことが雪崩のようにやってきました。 続きを読む

ハリスの肉声:1933年のラジオ放送

~1933年ボストン国際大会で行われたポール・ハリスのラジオ演説から~

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ボストン国際大会でのポール・ハリス(一番右)。コロンビア、キューバ、英国、ドイツ、スペインからの大会出席者たちと。

1933年6月27日、ボストン(米国)で開かれたロータリー国際大会でポール・ハリスが演説し、国際理解と寛容の精神が世界各国のロータリー会員を結びつけていると語りました。

この演説は、ロータリー国際大会の演説としては初めてラジオ放送されました。ハリスは、自宅でラジオを聴くリスナーに向け、ロータリーを通じて文化の壁を超えた友愛を実現できると呼びかけました。「同胞である人間への愛を心に抱いているなら、あなたは潜在的なロータリアンです」

86年前のこの演説には、今も通じるメッセージが含まれています。この演説の録音でハリスの肉声をお聴きください続きを読む

脱北者のロータリークラブ

【クラブ会長とのインタビュー】1042

大半の会員が脱北者であるロータリークラブが韓国にあります。蔚山自由(Ulsan Jayu)ロータリークラブです。韓国には、命を落とすリスクを冒して北から逃れてきても、その後の生活で困難を経験する人びとが大勢います。そのような中、脱北者が安らぎを得て、誇りをもって新天地で活躍できるよう、韓国のロータリークラブが人道的奉仕プロジェクトを実施しています。

この度、同クラブの会長であるソギ・ジュユンさん(Ju-Eun Seok)に、自らの脱北経験と彼女の人生におけるロータリーの意味についてお話しいただきました。

—— 韓国に逃れてくる前に、どのような困難を経験されましたか?

1997年に、高校の友人と一緒に国境の川を渡って北朝鮮から抜け出しました。 続きを読む

ローターアクターとして国際協議会に参加して

バリー・ラシン会長と一緒に

第2700地区ローターアクト代表
福岡南ローターアクトクラブ所属
村上弘晃

2019年1月、アメリカのサンディエゴで開催されたロータリー国際協議会では、史上初めて、ローターアクターが協議会に参加するという新たな試みがありました。これにあたっては、2019‐20年度RI会長となるマーク・ダニエル・マローニーさんの強い想いがあったと聞いています。

そんな記念すべき大会に、私は出席者として選ばれました。世界中から選ばれたローターアクターは60人、その中で日本人は僅か3人。その事実を知ったとき、私はこの協議会へ参加できることへの幸運とともに、強い責任を感じました。協議会が近づくにつれ、徐々に緊張が増していたのを覚えています。

今回の参加を振り返って感じたことを3点、以下に書かせていただきます。 続きを読む

「つながる」要は 19の同好会。

寄稿者:RI第2650地区
    京都南ロータリークラブ
    小川 秀明

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97歳と39歳をつなぐ

今年度、創立65周年を迎えた京都南ロータリークラブは、最年少会員39歳、最高齢会員97歳の会員数250名のクラブです。250名の会員と三世代が同居しているような年齢構成ですから、例会だけでは、なかなか会員同士の親睦、意思の疎通が図れません。そこで、世代を超えて、より関係を緊密にしてくれているのが、19の同好会です。 続きを読む

ロータリーと女性(パート2)

寄稿者:伊藤千恵(東京恵比寿ロータリークラブ)

「男性も女性も年長者も若い人も外国の人も、さまざまな人が会員として活躍する新しいロータリークラブをつくるんだ」

そう力を込めて語る東京恵比寿ロータリークラブの設立会長にお声がけいただき、入会させていたのは、1995年のことでした。今で言う「ダイバーシティ(Diversity)」のクラブの誕生。男性31名、女性17名でのスタートでした。チャーターナイトまでの準備では、「バナーはクラブ名の恵比寿に因んで、七福神の一神の恵比寿様にしよう」「名札やロースターの色は女性もいるクラブらしくワインレッドにしよう」などなど、女性らしい意見を多く取り入れ、女性が中心となって活躍しました。

東京恵比寿ロータリークラブ歴代女性会長たちとポールハリスの肖像画を囲んで

ポール・ハリスの肖像画を囲んで(右から2番目が筆者)

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どのようにロータリーで革新性を発揮するか?

By ジョン・ヒューコ(国際ロータリー事務総長、キエフ・ロータリークラブ会員)

革新性と柔軟性 ― この二つの言葉は、急変する環境に適応する組織について話をするとき、よく耳にする言葉です。ではロータリーにとって、これらは何を意味するのでしょうか。

GS2019IAspeechひと言でいえば、革新性と柔軟性は、 続きを読む

米山奨学生の底知れぬ可能性にふれて

~ ロータリアンとなった元・米山奨学生から奨学生に潜在する力について学ぶ ~

日本のロータリーが世界に誇る米山記念奨学会にとって、2018年は躍進の年となったのではないでしょうか。昨年の財団設立50周年に続き、2月には米山梅吉氏の生誕150周年行事が盛大に開催。ロータリー会員からの支援を受け、これからも米山の歴史は語り継がれ、未来の平和を担う奨学生が育っていくことでしょう。

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ラシタ・エリヤーワさん

本稿では、ひとりの元米山奨学生をご紹介します。スリランカ出身のラシタ・エリヤーワさん(甲府南ロータリークラブ会員)です。人懐こい笑顔ではきはきと話すラシタさんは、米山支援の意義、ロータリーにとっての米山の価値、そして世界平和にとっての重要性を物語る人です。

2001年、スリランカでの内戦で学業が困難となったため来日。山梨学院大学で経営情報学を学んでいたときに米山奨学金について知り、カウンセラー制度に魅力を感じて申請しました。

しかし、あえなく落選。 続きを読む

ゲイ・レズビアン・バイセクシュアル・トランスジェンダー(LGBT)コミュニティの親睦活動グループが結成

By ショーン・オハラ
LGBTと仲間のロータリアン親睦活動グループ(LGBT RAF)委員長

toronto-convention私は2年半前に、新クラブの初代会長としてロータリーに入会しました。しかし当時は、何を求めて入会したのか、自分でもよく分かっていませんでした。高校生のときにインターアクトクラブに所属し、大学でも1年間ローターアクトに入りましたが、「ロータリーでの豊富な経験」と言えるほどではありません。それでもクラブ結成について地元のパストガバナーに話をもちかけると、一も二もなくサポートしてくれました。 続きを読む

米山奨学生の視点から【2】:日本のリハビリ医療をアフリカで生かす

寄稿者: アドゥアヨム・アヘゴ・アクエテビ(米山奨学生、トーゴ出身)

私は、最新の義肢装具と福祉機器を研究するため日本に来ました。2013年に新潟医療福祉大学大学院に入学し、2年目に米山奨学生として研究に打ち込み、現在、博士後期課程で三次元動作解析装置*を用いた研究を進めています。Ahego 1
* 関節の動作を細かく記録する装置

下肢の切断、依存、孤立

研究の一環で、アフリカでの義肢装具に関する現状を調査しました。

サハラ以南のアフリカには7,800万人を超える障がい者がいます。しかし、リハビリ施設が不足しています。義足を買おうにも、高価であるため購入は困難となります。 続きを読む

米山奨学生の視点から【1】:矛盾から希望へ そして更なる光へ

寄稿者: 黄セミ(米山奨学生、韓日同時通訳者)1

「武秀」

これだけでは、韓国名なのか、日本名なのか、それとも中国名なのか区別がつかないでしょう。

父、武秀は日本の植民地時代に生まれ、創氏改名政策によって日本名がつけられました。同年代の多くの人がそうであるように、父は日本に対する反感が強かったのです。若い頃は、会社が呼び寄せた日本人から技術を教えてもらうことに耐えられず、独学で日本語を勉強し、技術で彼らを抜いてしまったそうです。また、テレビで日本の話が出るとチャンネルを変えるくらい、父にとって日本は家族や周りの人たちの苦労を思い出させる痛ましい過去のようでした。

そのような父が、 続きを読む