貧しくても奉仕:アフリカの人びとから学ぶ

寄稿者:ヘレン・ダドリー(Coconut Groveロータリークラブ[米国フロリダ州]会員)

村の清掃プロジェクトに参加するユンベ・ロータリークラブ(ウガンダ)の会員たち。村の人たちに、手洗い、溜まり水をなくす方法、そのほかの健康・衛生習慣に関する研修も行いました(2022年2月)。

ユンベ(ウガンダ)の仮ロータリークラブのZoom会議に出席したときのこと。クラブ会員たちが話し合うのを聞きながら、私は涙を抑えきれませんでした。まだ国際ロータリーから正式に加盟認証されていないにもかかわらず、近くの村の人たちを助ける奉仕プロジェクトの計画をもう話し合っていたのです。しかも、創立会員である女性たちは、貧困ラインを大きく下回っていました。会議を聞いていたほかの参加者にチャットを送ったところ、その人も涙が出そうだとメッセージが返ってきました。

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地域の社会起業家を育てる

「愛宕創業支援塾ビジネスプランコンテスト」~優勝特典はクラブメンバーの専門性の無償提供

寄稿者:加藤俊吾(東京愛宕ロータリークラブ会員、愛宕創業支援塾ビジネスプランコンテスト実行委員長)

優勝者、デフサポの牧野友香子さん

東京愛宕ロータリークラブでは創立以来、“地域の社会課題の解決を目標とした起業家”を対象とした、現役の経営者を招いた講演会などの支援プログラムを定期的に開催してきました。

今回は、具体性と行動の伴った社会起業家をサポートしたいとの想いから、もう一歩踏み込んで、愛宕創業支援塾ビジネスプランコンテストを開催しました。

コンテストの応募総数は12社、予選審査を通過したファイナリストは4社。

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コロナ禍と闘う力を地域社会に

By ボナベンチャー・ファンドハン(「地域社会の経済発展」重点分野担当マネージャー)

コロナウイルスは全世界、特に発展途上国の労働者階級に深刻な影響を与え、公衆衛生への脅威のみならず、数百万という人びとの生計と福利に長期的なダメージを及ぼしています。最終的にどれほどの影響となるのかは誰にもわかりませんが、新興市場や発展途上経済の大部分が後退を余儀なくされるでしょう。

コロナ禍による労働市場への影響に関する国際労働機関(ILO)の最新データによると、部分的・全面的なロックダウンにより、非公式経済における労働者、世界の数億という企業、接客サービス業に破滅的影響が及んでいることは明らかです。 

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リンゴに込めた END POLIO の願い

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写真提供:国際ロータリー第2530地区 (クリックすると拡大表示されます)

寄稿者:相良元章
(RID2530公共イメージIT委員⻑)

市⺠にもっと知って欲しい

地元市⺠に、もっとロータリーのポリオ根絶活動を知ってもらうにはどうしたら良いのだろう?と⽇々考えている⽅は多いのではないでしょうか。

市⺠の関⼼を引くことは簡単ではありません。ましてやポリオワクチン接種が当たり前になっている⽇本ではなおさらです。

私たちは、福島名産のふじリンゴに 続きを読む

まちを元気にする若者をつなげ 新たなインスピレーションを与える!

~有田ロータリークラブ創立60周年記念事業として「まちづくりサミット」を開催~

寄稿者:上野山 栄作(2018-19年度有田ロータリークラブ会長)

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私はロータリー活動とは別に、地域のまちづくりにかかわっています。「まちづくり」の定義は難しいですが「住んで楽しいまちになるための行動」と私は考えています。行政ではなく民間が主体となり、いわば「自分たちが楽しくて行なっている」取り組みが、結果的にそこに住む人びとを豊かにしている。それが各所に多数あって連鎖が生まれることが大切だと考えています。

私の場合、5年前より行政に働きかけ、アメリカ・オレゴン州ポートランド市と有田川町をまちづくりのために連携させることから始まり、市民団体を発足しました。以来、多くのことを学び、現在ではポートランドと有田川の民間同士での連携が進み、文化交流や共同事業を行なっています。そのような活動を行なっていると、自ずと仲間が増えてきます。仲間が仲間を生んで相方向へと波及し、少しずつ地域が輝いていくことを実感できるのです。 続きを読む

台湾での水質改善プロジェクト

3月22日は「世界水の日」です。ロータリーでは、「水と衛生」が重点分野の一つとなっており、世界中のロータリアンが安全な水や衛生設備・教育を提供するなど、水に関わる幅広い活動を実施しています。今回は、日本のクラブがお隣の国、台湾で実施中の水質改善プロジェクトについてご紹介します。

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花蓮県政府の担当者の方と

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タンザニアに「甲子園」球場が落成

寄稿者:吉川 健之(大阪北RC タンザニア野球オリンピックチャレンジ支援特別委員長)

IMG_12252018年10月中頃、日本国外務省「草の根文化無償資金」および当大阪北ロータリークラブの支援により、タンザニアに野球場が完成しました。その名も「タンザニア コウシエン ベースボールスタジアム」。この野球場は、「タンザニア野球オリンピックチャレンジ支援プロジェクト」という3カ年プロジェクトの一環として当クラブが支援し、建設されたものです。このプロジェクトは世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のウェブサイトでも取り上げられました。 続きを読む

なたね油で福島再生の可能性にかける

寄稿者:  早川 敬介(郡山北ロータリークラブ、第2530地区ロータリー財団委員長)
                石井秀樹(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター 特任准教授)

なのはな

一般社団法人 南相馬農地再生協議会の会長 杉内 清繁さん

福島県の浜通り地区は、地震・津波・放射能汚染の複合災害を受けました。地震や津波で全国で2万人以上の尊い命が失われ、住居や農地をはじめ各種インフラが壊滅的被害を受けました。また放射能汚染でピーク時は県外避難者が16万人を超えました(福島県公表)。

今も風評被害で農業経営が立ち行かない農業者も多く、離農・耕作放棄が進んでいます。このような中、郡山北ロータリークラブは福島大学と連携し、離農・耕作放棄が顕在化した福島被災地で、菜の花の栽培と搾油により安全・安心な食用油を生産することで、農業者の営農再開を後押しし、農地の保全・活用を図るプロジェクトに乗り出しました。 続きを読む

10月は「経済と地域社会の発展月間」

執筆: Azka Asif (ロータリー職員)

10月は、ロータリーの「経済と地域社会の発展月間」です。

国連は、ミレニアム開発目標において、地域社会と経済を発展させるには、貧困問題の解消、女性の地位向上(エンパワメント)、グローバルなパートナーシップ、環境の持続可能性が必要であるとしています。また、2014年国連進捗レポートによると、極度の貧困者数が半減、労働市場における女性の地位が上昇、テクノロジーの使用(インターネット利用者約30億人、携帯電話利用者70億人)が上昇しており、途上国の借款は安定した状態を保っています。

しかし、国連が新たに発表した「持続可能な開発目標」からも分かるとおり、成すべきことは多くあります。「経済と地域社会の発展月間」の今月、各地域社会で引き続き、地域社会と経済の発展を支える活動をご支援いただけますよう、お願い申し上げます。

世界各地の活動紹介:

本ブログには、奉仕プロジェクトを実施するためのアイデアが紹介されてFinancial literacy training projectいます。会員の皆さまにもご紹介いただけますようお願いいたします。また、クラブや地区で実施した奉仕プロジェクトを、

今後ともロータリー奉仕における皆さまのご活躍をお祈りしております。