視覚障がい者教育のための教師研修:ブラジルと日本のクラブによる協力活動

読書の補助機器の使い方を学ぶ教師

By Aurea Santos

視覚障がい者の教育を支援するにしても、そのための訓練を受けた教師がいなければ実現は困難です。そこで、ブラジルのロータリー会員は、専門スキルのある教育者を増やすために、教育支援団体 Dorina Nowill 財団とのパートナーシップを結びました。

サンパウロ・リベルダージ・ロータリークラブが、日本の富士宮ロータリークラブの支援を受けて実施したこのプロジェクトでは、2019年4月から5月にかけて、169名の教師が研修を受けました。

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「おしん」は世界中にいる

〜 ロータリーの「女児のエンパワメント」の取り組み 〜

寄稿者:山田 邦子
 女児エンパワメントアンバサダー
 第2840地区パストガバナー

2021-22年度国際ロータリー会長のシェカール・メータ氏は、会長肝いりのイニシアチブとして「女児のエンパワメント(Empowering Girls)を挙げています。その目的は、女児の安全、健康、教育、福祉を向上させることです。

なぜ女児のエンパワメントが重要なのでしょうか。

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Magic of Rotary ~ロータリーの力~

一つの出会い、一つの行為が大きな変化に

寄稿者:河地妙美(日本ロータリーEクラブ2650会員)

パンデミックが世界を席巻する今、私たち社会の危うさが一層あらわになっています。せわしくアップデートされる世の中では、失望や怒りが渦巻き、大切な思いやりや共感、そして対話を忘れてしまったかのような出来事が報道されています。

でも私たちはひとりではありません。人が動けば、水面に石を投げ入れた時のように、その影響は周囲に広がっていきます。私たちには、未来のために良いことを行う力があります。出会いによって別の世界が現れ、ひとつの小さな行為が大きな変化を起こします。

人と人の出会い、そこで生まれるつながり、そのつながりの連鎖が、社会を動かします。ロータリー会員である私は、これを幾度となく体験してきました。私はこれを、「Magic of Rotary」と呼んでいます。

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途上国開発のキャリアをめざす

~ロータリー奨学生からのレポート~

寄稿者:田中佑依(2019-20年度ロータリー財団奨学生)

2019年9月から、ロータリー財団グローバル補助金による奨学金をいただき、イギリスのサセックス大学院で学びました。この1年間の留学は、私の人生でとても意味のある大きな1年でした。

今回、奨学金を探すにあたり、ほかの多くの日本の奨学金制度も検討しましたが、その多くが、申請時に日本に住んでいることを条件としており、当時ミャンマーで開発分野の仕事をしていた私には申し込める奨学金の選択肢があまりありませんでした。そんな中、ロータリーの奨学金は門戸が広く、私のような状況の人にもフレキシブルに対応してくださいました。また、現地で多くのロータリアンや、ロータリー奨学生とつながることができたのも、世界中にネットワークのあるロータリーの素晴らしさだと思いました。

途上国の孤児院の問題を研究

開発分野の中でも子どもの権利や保護に関する分野に興味があっため、卒業論文では、途上国の孤児院に住む子どもの問題について取り上げました。

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日本のロータリーがOne Teamに ~『医療従事者を守ろう』

寄稿者:福田哲三(名古屋和合ロータリークラブ)

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ロータリーからフェイスシールドの寄贈を受けた大同病院(名古屋市)の医療従事者の方々

COVID-19禍の中、我々ロータリアンは活動を阻む難しい現実に直面しました。資金があっても医療機器・資材を購入できない、集まってチームを組めない、困っている人たちに直接会って励ますこともできない等々。海外の仲間たちからも「人工呼吸器を送って欲しい」「医療用マスクが足りない」などの数多くの支援要請が届いたものの、日本でも医療用アイテムは入手できないというもどかしい日々が続いていました。 続きを読む

ラダック成人女性識字プロジェクト

寄稿者:高木直之(かながわ湘南ロータリークラブ)

ラダックは、ヒマラヤ山脈の西の端に位置するインドの自治州で、住民はチベット仏教の敬虔な信者です。国際ロータリー第2780地区とインドのニューデリー・ロータリークラブが、グローバル補助金を得て実施したこのプロジェクトによって、2015年ラダックの州都レーに3つの識字教育センターが開かれ、2017年8月の時点で87名の成人女性が読み書きを身につけました。takagi-blog-1 続きを読む

ミャンマー小学校建設で広がる奉仕の輪

寄稿者:安池 勇人(東京東江戸川ロータリークラブ)

「私の夢は、母国ミャンマーの田舎に小学校を建設することです」

すべては、この一言から始まりました。

2019年7月、私たちはミャンマーに3校目となる小学校を建設しました。

1校目完成式③モーさんの夢を叶える
この事業は2年前から継続する国際奉仕活動ですが、きっかけは2016-17年度に私たちが世話クラブとして出会ったミャンマーからの米山記念奨学生モー・トゥザー・チョウさん(以下、モーさん)でした。

彼女の夢を熱く語る姿、そして、米山奨学生として日本で懸命に学び、クラブの例会や奉仕活動に積極的に参加する姿にクラブ会員の誰もが心を動かされ、その夢を一緒に実現できないかと動き出したのでした。 続きを読む

夢を背負って、未来へ!

~ 思い出のランドセル、金沢からミャンマーへ ~

寄稿者:塩梅 修(2018-19 金沢南ロータリークラブ会長)â`âââCâÅâCüiÆjÄqüjç@

2018-19年度、私たちのクラブは創立50周年を迎えました。

記念例会・式典・講演会、これまでの私たちのクラブの伝統となっている事業のほかに50周年記念事業として自分たちのクラブがあまり得意としていない分野「国際奉仕」の充実をテーマにした事業を行えないか・・・との思いが強くありました。

民主化は進んでいるけれど…

クラブには、ミャンマーで現地企業との合弁で印刷会社を経営している方が近年入会しました。その方から、「ミャンマーは近年、民政化され民主化が進んでいるものの、 続きを読む

台湾での水質改善プロジェクト

3月22日は「世界水の日」です。ロータリーでは、「水と衛生」が重点分野の一つとなっており、世界中のロータリアンが安全な水や衛生設備・教育を提供するなど、水に関わる幅広い活動を実施しています。今回は、日本のクラブがお隣の国、台湾で実施中の水質改善プロジェクトについてご紹介します。

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花蓮県政府の担当者の方と

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安全な出産でホンジュラスの母子を守る

寄稿者:井上 毅(相模原橋本ロータリークラブ)

トロヘスCMIエコー検査_看護師皆さんはホンジュラス共和国をご存知でしょうか?

ホンジュラス共和国は、中央アメリカ中部に位置し、首都はテグシガルパ。日本からの直行便はなく、その距離からも日本とは縁の薄い国と思われるかも知れませんが、1935年2月外交関係樹立から80年以上の友好関係が続いています。民間の国際支援でも多くの日本人がホンジュラスで活躍しています。 続きを読む

タンザニアに「甲子園」球場が落成

寄稿者:吉川 健之(大阪北RC タンザニア野球オリンピックチャレンジ支援特別委員長)

IMG_12252018年10月中頃、日本国外務省「草の根文化無償資金」および当大阪北ロータリークラブの支援により、タンザニアに野球場が完成しました。その名も「タンザニア コウシエン ベースボールスタジアム」。この野球場は、「タンザニア野球オリンピックチャレンジ支援プロジェクト」という3カ年プロジェクトの一環として当クラブが支援し、建設されたものです。このプロジェクトは世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のウェブサイトでも取り上げられました。 続きを読む

技術を伝えるということ~フィリピンでの技術指導を経験して~

寄稿者:竹山廣光 (2013-14年度、2016-17年度第2760地区VTTチームリーダー)

2014年と2016年に、私は国際ロータリー第2760地区(愛知県)の職業研修チーム(VTT)プロジェクトの一員として、フィリピンの医療関係者に腹腔鏡手術の技術指導を行う機会をいただきました。これは、日本からフィリピンに赴いての指導と、フィリピンから日本に受け入れる研修を2度ずつ行う、大変充実したものでした。シンポジウム
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ボリビアでの水頭症プロジェクト

寄稿者:長谷川幸雄(第4690地区[ボリビア]補助金小委員会委員長、チュキアゴマルカ・ロータリークラブ所属)

水頭症」とは、子供の場合は頭の肥大、大人の場合は想像を絶する頭痛を伴う病気です。

Hasegawa Bolivia今から20年ほど前、ボリビアのRTPテレビ局が水頭症患者救済キャンぺーンを大々的に行いましたが、残念ながら、結果は好ましくなく悲惨なものでした。脳内に溜まった水を取除くには特殊なバルブが必要で、当時の価格で300ドル、最低賃金のほぼ10倍で、貧しい家庭にとっては負担できない額だったのです。医者である私の知人は、頭痛薬アスピリンを処方するしかないという状況でした。当然、患者は激痛に耐えながら悲痛にも死に至るという現状でした。 続きを読む

SDGs:「つづく社会」へのキーワード

 SDGs市民社会ネットワーク 稲場氏・新田氏とのインタビュー ~

SDGs goals

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3月24日(土)、パリのユネスコでロータリーデーが開かれます。そのテーマは「SDGs(持続可能な開発目標)」。17の目標から成るSDGsは、今や日本社会でもキーワードとなりつつあります。

今回のブログでは、一般社団法人SDGs市民社会ネットワークの稲場雅紀氏(専務理事・事務局長)と新田英理子氏(地域連携アドバイザー)からSDGsについてお話をうかがいました。 続きを読む

まわりの水環境、どうなってますか?

寄稿者:水と衛生のロータリアン行動グループ
(末部:日本のクラブ活動例をショーケースから転用)

今日、18億人が汚染された水を飲用水としており、コレラ、赤痢、腸チフス、ポリオのリスクに晒されています。20100128_GT_172

国連は2015年に持続可能な開発目標を定め、極度の貧困をなくすカギとして、安全な水へのアクセス確保を目標に定めました。

グローバルに考え、ローカルで動く

水は河川・湖沼からやがては海に流れ、広範囲の環境に影響をおよぼします。 続きを読む

教育支援 — できることから

学校に通っていない子ども、およそ570万人
15歳以上で読み書きできない人の数、およそ7億人(3分の2は女性)。
これらは国連調査で明らかとなった、同じ世界に生きる私たち全員の課題です。Fukui

ロータリー会員は、基本的教育と識字率向上を支え、教育における性差を減らし、成人識字率の向上に努めています。その活動は、教育関連のテクノロジー支援、教師養成、職業訓練、給食プログラム、教科書の配布などのプロジェクトなど多岐に渡ります。日本のクラブでも多くのプロジェクト 続きを読む

創造的な理科教育で教育格差を縮める

寄稿者:ポーリン・リャン(台北北安ロータリークラブ会員・第3520地区パストガバナー)taiwan blog story

4年前の春の雨の日、私は数人の若い教師たちと台湾の教育制度について話していました。国は12歳までの子どもへの無償教育を拡大しようとしており、私は非識字を減らすのにいい政策だと思っていました。

しかし、その教師たちはリソースが少なく競争力を保つのが難しい遠隔地の学校への影響を心配していました。そういった学校の子どもたちは、大学や短大に入るのに必要な課外学習を受けていないのだと言っていました。

2014年1月、児童福利連盟の報告書で、都市部と農村地域の大きな格差が指摘されました。遠隔地のリソース不足が、多くが先住民族である子どもたちの成績不振につながっていたのです。 続きを読む

世界で活動するチャンスを若者に

寄稿者: 地齋 和雄 (足利東ロータリークラブ 2016-17年度国際奉仕委員長)

足利東ロータリークラブがフィリピンで行っている活動をご紹介します。私たちは、奉仕の機会を若者に与えることが、ロータリーにとって重要な使命と考えており、実際に若者の国際理解によい影響を与えています。

第2550地区(栃木)では、1992年より国際理解・世界平和を目的とし、世界社会奉仕活動を実施してきました。2000年に地区の活動が終了後、足利東ロータリークラブが活動を引き継ぎ、 続きを読む

赤ちゃんとお母さんの命、みんなで守る

By 国際ロータリースタッフ

ロータリーの「母子の健康」月間である4月、クラブではどのような活動に取り組んでいますか?20110110_IN_045

世界保健機関(WHO)によると、毎日およそ830人の女性が、妊娠と出産に関連する予防可能な病気で命を落としています。妊産婦死亡の99%が開発途上国で起きており、母親と新生児のおよそ半数が出産時、出産後におけるケアを受けていません。

5歳未満の子どもの死因の上位は、出産時の合併症、肺炎、出生時仮死、下痢、マラリアです。これらはいずれも、医療によって予防できる問題です。 続きを読む

ロータリーの「水と衛生月間」で行動を起こそう!

きれいな水と衛生設備が利用できることは人権の一つですが、その恩恵を受けられない人も大勢います。ロータリー会員は地域社会において、安全な水への持続的なアクセス、衛生設備の改善、衛生管理の研修を提供しています。特に子どもがきれいな水や改善された衛生設備を利用でき、より良い衛生習慣を身につけられるようになれば、その生活はより健康的で実りあるものになります。

ロータリーの「水と衛生月間」である3月には、2030年までにすべての人に安全な水と衛生設備、衛生環境を提供するというロータリーの目標達成に向けた取り組みを呼びかけます。以下の事例は、この目標を目指すクラブの奉仕活動の例です。

  • ネパールのダルバールマルグ・ロータリークラブは、双子クラブやフルバリ・ローターアクトクラブ、エコヒマルネパール・ローターアクトクラブと連携し、公立学校の生徒が安全な飲み水を利用できるようにしました。それまで生徒が飲んでいた水は、水源から直接汲み上げた未処理の汚染水でした。そこでロータリー会員は、強力なフィルター機能を備えた安価な浄水器を14カ所に設置しました。このフィルターは現地で製造されたもので、安全な飲み水を得るための伝統的な手法によるものです。

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海外での奉仕プロジェクトを始めてみませんか

筆:ロータリー奉仕コネクション担当部 アズカ・アシフ

海外での奉仕活動は、世界中に新しい友人を作れるだけでなく、支援を必要としている地域社会に自立への道を開くことができます。これまで海外でのプロジェクトを実施したことがないという場合は、グローバルなインパクトを生む活動を実現するため、ぜひプロジェクトフェアへの参加をご検討ください。

img_2565プロジェクトフェアは、国際奉仕プロジェクトやその協力を目的として、各地域で開催されている行事です。参加者は、開催地について学んだり、新しい友人を作ったりできるほか、奉仕プロジェクトのパートナーとなるクラブを見つけることができます。また、現地のクラブや地区が実施しているプロジェクトが紹介されるため、地元の重要なニーズを把握することもできます。 続きを読む

教師であることは、未来に触れること

執筆:ジュリア・フェルプス

151215_philippine_vtt2013年5月、職業研修チーム(VTT)の一員として、フィリピン人の4人の理科教師が米国にやってきました。一行は30日間、授業や科学博物館の見学、政策責任者との会合、マサチューセッツ州とニューハンプシャー州にあるロータリークラブでのプレゼンテーションといったスケジュールをこなしました。

理科の教授法をはじめ、互いから多くを学んだ私たちにとって、別れは悲しいものがありました。どの国の出身であれ、生徒たちに最高の教育を与えたいというのが、教師である私たちの望みであることを学びました。生徒たちに明るい未来を歩んでもらいたい、子どもたちの人生をよくしてあげたいと、私たち教師は考えています。

ホストとしてできる限りのことをしました。フィリピンの学校に戻った教師たちは、VTT訪問の成果をすぐに実証しました。地域と全国の教師コンテストで優勝しただけでなく、master teacher(上級教師)として昇進し、生徒たちの成績も大きくアップしました。 続きを読む