ローターアクトとロータリー:今こそ共に奉仕を

2020年、ローターアクトの立場向上委員会でワン・ロータリー・センターを訪れた著者

寄稿者:イグナシオ・ゴンザレス・メンデス(オリエンテ・デ・タルカ・ローターアクトクラブ会員)

実を言うと、ロータリーについて自分から知ろうとしたわけではありませんでした。ロータリーが私を見つけてくれたのです。世界観を変えるような幸運な出来事の連続で、ロータリーにより深く関わるようになりました。

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がん患者とのファッションショーで実感:ローターアクト入会の価値

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寄稿者:マリア・バレンティーナ・マルティネス・ベロ(Ing. Boris Walterローターアクトクラブ会員)

私は、ベネズエラのローターアクトクラブ会員です。この8年間、ローターアクトを通じて、自分自身、そして人びとの生活をより良くするための奉仕プロジェクトを行ってきました。

このプロジェクト(Rotaract Juntos por una VIDA Color de Rosa)では、10月の1カ月間を乳がん患者のための奉仕に捧げ、以下4つの目標に取り組みます。

  1. 講演を通じて認識を高める。
  2. 美容室から髪の寄贈を集める。
  3. バザーを開催し、検査、薬、治療のための資金を集める。
  4. 10月末にファッションショーを開催する(がん患者の方がモデルとなり、地元デザイナーの服を披露します)。

現在、私はこのプロジェクトの指揮を執っているほか、歯科医師としての専門性を生かして、化学療法や放射線療法を受ける人びとのための専門歯科医療ユニットを通じた患者のケアに取り組んでいます。

ローターアクトは自分の才能を人のために生かす機会

私にとって「才能を生かす」とは、心を喜びで満たすこと、そして目的を持って人生を送ることです。私たち一人ひとりの才能が大切なのは、それが唯一無二の、自分だけのものだからです。私は、自分の才能を生かして世界のニーズに取り組めることを、ローターアクトで発見しました。今では、人類への奉仕にベストを尽くすことが私の情熱です。

私は常に、創造性を最大限に発揮してイベントを企画し、人びとに最高の体験を提供することに熱意を傾けてきました。熱い思いがあればこそ才能が開花し、最も高いレベルで躍動できる瞬間が生まれます。そんな瞬間をとらえ、人びとの人生にも変化をもたらせるようになったのが、ローターアクトを通じたプロジェクトでした。

がん患者の方たちとのファッションショーなんて想像もしていませんでしたが、今ではクラブの一大イベントとなり、がんと闘う方たちからも大きな期待が寄せられています。患者が主役となるこのファッションショーでは、1年間を「診断の秋」「治療の冬」「復帰の春」「治癒の夏」と表現した斬新なコンセプトを採用しています。ステージは患者にとっての癒しの空間であり、経験を分かち合う場となります。

また、このプロジェクトはがん患者のエンパワメントにもつながっています。患者の方はモデルとしてのスキルや自信をつけるためのレッスンを通じて、自尊心や自己肯定感を抱くようになります。さらに、患者さん一人ひとりが、がんに苦しむほかの人たちを支えるリーダーへと変わっていき、支援の土台とつながりが形成されます。

ローターアクトは最高の経験が得られる場所

私は、自分の得意なことや好きなことを組み合わせて、クラブの財産とすることに力を入れてきました。そのおかげで、信じられないような特別な経験をし、人として成長することができました。自分の才能を通じてローターアクトとつながり、その絆が断たれることはありませんでした。私のようにローターアクトに留まる人は、自分が探しているもの、つまり人生の目的を見つけることができるから、そうするのだと思います。

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ウクライナへの救援物資を積んで真夜中に走るトラック

寄稿者:セバスチアン・アダミ(クラーゲンフルト-ヴェルターゼー・ローターアクトクラブ[オーストリア]会員)

集めた物資をトラックに積むKlagenfurt-Wörtherseeローターアクトクラブ(オーストリア)のメンバー

3月2日の夕方、私は6カ国のローターアクト会員や仲間とともに、ポーランドとウクライナの国境近くに救援物資を届けるため、トラック5台でオーストリアを出発しました。徹夜で走り続けましたが、トラックを見た沿道の人たちが懐中電灯やそのほかのサインでエールを送ってくれたことに元気づけられました。トラックにつけた国旗から、私たちが救援物資を運んでいることがわかったのです。

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キーウを逃れたウクライナ人会員からのレポート

稿者:イリーナ・ブシュミナ(第 2232地区[ウクライナ]ローターアクト代表)

イリーナ・ブリュミナさん

戦争勃発から数時間以内に、私は姉夫妻と生後3カ月の甥、そして一匹の猫とともに、車でキーウを逃れました。国境に着いたときには既に男性の出国が禁止されていたため、義理の兄を残して国外に脱出しました。5日間の運転を経て、6日目にウィーン(オーストリア)にたどりつきました。 

その途上の3泊は、ホテルではなく、ロータリアンやローターアクターの自宅に泊めていただきました。国際ロータリーが大家族であるとはよく言われますが、この時にそれを実感しました。いつでも支えてくれるのがロータリーファミリーであることを、肌身で感じました。

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クラブを越えたつながりを生み出す

寄稿者:タマラ・ゴイコビッチ(バニャ・ルカ・ローターアクトクラブ[ボスニア・ヘルツェゴヴィナ]会員)

パリでのGlobal Citizen Liveでロータリーのソーシャルメディアを担当したチーム。(左から)Pauline Amielさん、Tamara Gojkovicさん(筆者)、Hanh Minhさん、Mona Mousaさん。

ロータリーに入会前、ロータリーの名前だけは聞いたことがありましたが、それ以外のことは知りませんでした。あるとき、大学の助手をしている方から、地元ローターアクトクラブに入会しないかと誘われました。私が大学や複数の非営利団体で活発に活動していたことから、ローターアクトが私にぴったりだと思ったそうです。もう4年も前のことですが、そのおかげでまったく新しい人生が開けました。ローターアクト入会を誘ってくれたことを、とてもありがたく感じています。

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コロナ禍の中で第一歩を踏み出したローターアクトクラブ

寄稿者:中川博之(大阪難波ロータリークラブ会員) 

大阪難波ロータリークラブは1976年に設立され、今年で45周年を迎えます。節目を迎えるにあたり、2020−2021年度にはスローガン「世代を紡ぎ、親睦と奉仕を未来へ」を掲げ、その一つのプロジェクトとして18歳〜30歳の若い世代から成るローターアクトクラブの設立を計画しました。

若い人たちが気軽に集まれるイベントを計画

まず、「ローターアクトクラブを知ってもらうにはどうしたらいいか?」と考えました。とりあえず説明会を開催しよう!となったのですが、堅苦しい説明会ではなく、若い人たちがランチを食べながら気軽に楽しめる、そんな時間にしようと考え、当クラブ主催の「ローターアクトのことを知っていただく懇親会」を企画しました。

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大きな目標に向けた小さなステップ

寄稿者:ラファル・トンデラ(ワルシャワ・ユゼホフ・ロータリークラブ/ワルシャワ・ローターアクトクラブ会員)

さまざまな方法で水・電気を節約し、プラスチックゴミの無駄を減らしました

豊かな自然はポーランドの誇りです。国際ロータリーが正式に「環境」を重点分野のひとつに決めたとき、当地区(第2231地区)のインターアクトクラブ、ローターアクトクラブ、ロータリークラブは大喜びしました。これを記念してプロジェクトを行うことに決めましたが、その成果は発起人である私たちも驚くほどでした。

「大きな目標に向けた小さなステップ(Small Steps Towards a Bigger Goal)」プロジェクトは、第1920地区(オーストリア)のローターアクターたちによる「エコチャレンジ」からインスピレーションを得たもので、私たち独自の趣向も加えました。ポーランド国内16のローターアクトクラブとロータリークラブが、「水と衛生週間」である3月、ささやかな行為で大きなインパクトをもたらせることを実証したのです。

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緑の散歩道プロジェクト

寄稿者:小林・テンピア・ジュリエット(名古屋中央ローターアクトクラブ 2020-21年度会員)

私は小さいころから、環境とまちづくりに強い関心を持ってきました。環境に優しい街、外を歩きたいと思うような街は、自分だけでなく、大事な家族や友人の幸せにつながると思っています。

国際ロータリー第2760地区が「RAC-1グランプリ」プレゼン大会を実施し、優勝したローターアクトクラブに活動支援金30万円を与える、しかもプレゼンのテーマが「環境のためのロータリー・ローターアクト共同事業」だと聞いたとき、すぐに参加したいと強く思いました。ロータリーファミリーが一丸となり、よりよいまちづくりの実現に貢献するという強いミッションを感じました。

優勝を目指してプロジェクトを計画

私はフランスから来日して以来、名古屋の夏は暑く、緑が少ないと感じていました。市内に緑を増やせば、市内の風通りがよくなり、日陰が増えることで気温が低下する、また、交通の騒音や大気汚染の減少といった効果が期待できます。

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ローターアクターからトーストマスターへ

~フィリピンのローターアクターがトーストマスターズと提携

By パウル・アルメル・エスコバール(Pilipinasローターアクト多地区合同情報組織[MDIO] 研修・開発担当)

成功に必要なパブリックスピーキングのスキル

トーストマスターズインターナショナルの「スピーチクラフト」は、スピーチのスキルを高めながら、コミュニケーションのあらゆるスキル(ボディランゲージ、アクティブリスニング、クリティカルな評価など)を磨くためのパブリックスピーキング講習です。フィリピンでは、50人のローターアクターがこの講習を修了しました。

スピーチするローターアクター、フェイスフル・マリグマットさん。

フィリピンのローターアクト多地区合同情報組織(MDIO)と、トーストマスターズのディストリクト75が手を組み、ローターアクター向けにバーチャルでスピーチクラフトを実施。これは、国際ロータリーとトーストマスターズインターナショナルの学びと協力を促す戦略的アライアンスを土台としています。

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環境を守る鍵はモチベーション

By ドミニク・ハンドルフ(ドイツ、Nürtingenローターアクトクラブ副会長)

私たちのローターアクトクラブでは、世界中のクラブで植樹へのモチベーションを高めてもらいたいという思いから、“Treety of Generations*”というプロジェクトを立ち上げました。
*編集者注記:“Treaty of Generations”(世代の協定)を、木(Tree)のトピックに合わせてもじった表現。

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「多様性・公平さ・インクルージョン(包摂)」をローターアクターが推進

「多様性・公平さ・インクルージョン(DEI)」シリーズ第2回

寄稿者:ジャネル・ブリーン(Cupertinoロータリークラブ、Silicon Valleyローターアクトクラブ会員、Big Westローターアクト多地区合同情報組織 代表)

2019年10月に米国シカゴでロータリー主催により開催された「多様性・公平さ・インクルージョン」に関するパネルディスカッションの出席者たち

ちょっとした連想ゲームをしてみましょう。私はアメリカ人です。そう聞いて、皆さんは私についてどんなことを想定しますか?

私の両親はフィリピンからの移民です。こう聞いて、その想定が変ったでしょうか。

私たちは無意識に、ほとんど知らない人について思い込みをします。誰でも、多少の偏見を持っているものです。そのように社会から教えられているからです。実際、私が住む社会でそうであるように、肌の色が薄いのが普遍的な美であると、どのようにして定義づけられてしまったのでしょうか。しかし、私たちはこれを変えることができます。意識を高めさえすれば、このような考えに立ち向かうことができます。自己防衛に走るのではなく、世界に対する人びとの見方が変わってきていることを認め、この新たな認識を行動に反映させていく必要があります。

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ロータリー学友参加推進週間に寄せて

寄稿者:吉岡 毅(国際ロータリー第2650地区学友会、ロータリーフェローズ2650)

~ロータリーと再び関わるチャンス

<10月5日からの一週間はロータリーの「学友参加推進週間(Reconnect Week)」です。今回は学友からの寄稿をご紹介します。>

ポリオ根絶を支援する募金活動の様子

15歳からロータリーに参加

私は15歳の時、奈良ロータリークラブが提唱する一条高校インターアクトクラブに友達に誘われて入会しました。このとき初めて「ロータリー」の世界に出会いました。インターアクトクラブでは、学校内の清掃活動や地域で開かれるイベントへの参加を経験しました。

その活動が楽しく、大学の進学とともに、奈良ローターアクトクラブに入会しました。23歳の時にローターアクターとしてロータリー青少年指導者養成プログラム(RYLA)にも参加しました。

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バーチャルなRYLAで若者をつなぐ

寄稿者:ジュリアナ・コレドール・ゴンザレス(ラテンアメリカ・ロータリーEクラブ会員)

ラテンアメリカで初となる「E-RYLA」は、100%オンラインで例会を開いているラテンアメリカ・ロータリーEクラブとラテンアメリカEローターアクターにより開始されたイニシアチブです。5月の3回の日曜日に、それぞれ4時間ずつ、Zoomでのセミナー形式で実施されます(※編集者注:このブログは5月19日にRotary Servicein Actionのブログに英語で掲載されたものです)。

このE-RYLAの企画がうまく行ったのは、プロセスの全段階で若い人たちに参加してもらったおかげです。プログラムの企画、パネリスト探し、広報用の画像やコンテンツづくりなど、若い人たちが主体となって、若い人たち向けのイベントを企画したのです。

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できることをできる限りする ~Web例会のススメ~

 

Rotaract of Kumamoto KIta

寄稿者:谷光 純弥(熊本北ローターアクトクラブ)

新型コロナの影響で、皆様におかれましては多大な衝撃があることとお察しいたします。

2720地区(大分・熊本)熊本北ローターアクトクラブでは、3月より例会場での例会を自粛し、Web会議アプリを活用して、各自自宅から参加での例会を行っています。

330日に行なった3月第2例会では、他クラブや他地区のローターアクト会員にも声をかけ、熊本市内、八代市、人吉市、山口県、大阪府と、各地から参加していただき、新型コロナウイルス感染拡大を受けての個人や仕事、周囲の現況共有と「今、自分たちができること、すべきこと」についてのディスカッションを行いました。 続きを読む

私の地区の職業奉仕

By Ganesan K(インド、第3230地区職業奉仕委員長)Ganesan

私は地区職業奉仕委員長として、地区全体で職業奉仕を促すためのイニシアチブに取り組みました。職業奉仕は誠実に働き、専門知識を生かして社会の問題やニーズに取り組むことを全会員に求めています。そこで私は、就職説明会、職業指導セッション、ローターアクターのスキル研修を支援し、職業奉仕の資金を集めるために地元の企業と協力しました。

以下に私の地区における職業奉仕の取り組みをご紹介します。 続きを読む

私のローターアクトクラブライフ

寄稿者:中尾宏行(甲府南ローターアクトクラブ)

11月9日、兵庫にて開催されたロータリー研究会にて、パネリストとしてローターアクトについて発表をさせていただきました。マーク・ダニエル・マローニーRI会長をはじめとするロータリーを代表する素晴らしい方々の前でこのような機会を得られたことは私の人生において一つ大きなインパクトとなることでしょう。

ローターアクトに入会して3年余り、入会当時の私がここまでのローターアクターとしての飛躍を果たして想像できたでしょうか。1574130453659

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「学友参加推進週間」に寄せて ~ブリタニー・アーサーさんとのインタビュー~

10月7~13日はロータリーの「学友参加推進週間」です。世界中のロータリー学友による活動にスポットライトをあてるほか、ロータリークラブが地元の学友とのつながりを深め、一緒に協力する機会をつくるきっかけとする週間でもあります。

学友のひとつであるローターアクターにとって、2019年は重要な年になったと言えるでしょう。4月に行われた規定審議会で、ローターアクトがRIに正式加盟することが認められました。これにより、ローターアクトの立場が向上し、ロータリーからローターアクトへの支援が強化されることとなりました。

今回のブログでは、元ローターアクターで、現在はロータリーで活躍する若きリーダーであり、日本在住のブリタニー・アーサーさんに、これまでの経験や今後ローターアクトに期待することなどを伺いました。IMG_7458 続きを読む

インスピレーションをありがとう

By バリー・ラシン(2018-19年度RI会長)Barry Interact Rotaract Argentina

時間はあっという間に過ぎ去りました。2018-19年度を終えた今、これまで共に達成してきたことを振り返りたいと思います。

会長に就任したとき、私は一連の目標を掲げ、世界中のロータリークラブにご協力いただけることを願いました。そのうちの1つがローターアクターの倍増です。

私自身、お願いするにしてはかなりの内容だと思いましたが、単なる「増強」ではなく「倍増」としたのは、具体的な達成ラインを示したかったからです。ただし、結果的にどのような達成内容になったとしても、それは大きな意義をもつと私は信じていました。

果たして結果はどうなったか。 続きを読む

個人的経験から医療の道を選ぶ

Alexandria blog hero

アレクサンドリア・リッチーさん。2019年6月2日、ハンブルグ(ドイツ)にて

アレクサンドリア・リッチー
バージニア・コモンウェルス大学ローターアクトクラブ会員/ジェームズリバー・ロータリークラブ(米国バージニア州)会員

医者になろうと決めたのは14歳のときです。両親からオリバーのことを聞いたときでした。

オリバーは私の兄です。13トリソミー(パトウ症候群としても知られる)という染色体異常をもって生まれ、1日という短い命で亡くなりました。私は兄に会うことができませんでしたが、両親からその話を聞いた日のことを今も覚えています。私の家族と同じような経験をする家族の悲しみを和らげてあげたい。そんな強い思いを抱きました。 続きを読む

天理こども食堂でのワクワク!教室

寄稿者:吉岡 毅(2018-19年度奈良ローターアクトクラブ会長)

十分においしく食べられるのに、外箱の破損・ラベルの印字ミス・納品期限切れなど品質には問題はないが市場で流通できなくなった食品、家庭や企業で余っている食品の寄付を受け、食べ物に困る人たちに配給する活動、フードバンク。これを支援するため今年度から、奈良ロータリークラブでは社会奉仕活動として食品や寄付金の贈呈をはじめました。私たち奈良ローターアクトクラブフードバンク奈良の会議に参加し、そこで「天理こども食堂」に出会いました。IMG_E5682 続きを読む

ローターアクターとして国際協議会に参加して

バリー・ラシン会長と一緒に

第2700地区ローターアクト代表
福岡南ローターアクトクラブ所属
村上弘晃

2019年1月、アメリカのサンディエゴで開催されたロータリー国際協議会では、史上初めて、ローターアクターが協議会に参加するという新たな試みがありました。これにあたっては、2019‐20年度RI会長となるマーク・ダニエル・マローニーさんの強い想いがあったと聞いています。

そんな記念すべき大会に、私は出席者として選ばれました。世界中から選ばれたローターアクターは60人、その中で日本人は僅か3人。その事実を知ったとき、私はこの協議会へ参加できることへの幸運とともに、強い責任を感じました。協議会が近づくにつれ、徐々に緊張が増していたのを覚えています。

今回の参加を振り返って感じたことを3点、以下に書かせていただきます。 続きを読む

どのようにロータリーで革新性を発揮するか?

By ジョン・ヒューコ(国際ロータリー事務総長、キエフ・ロータリークラブ会員)

革新性と柔軟性 ― この二つの言葉は、急変する環境に適応する組織について話をするとき、よく耳にする言葉です。ではロータリーにとって、これらは何を意味するのでしょうか。

GS2019IAspeechひと言でいえば、革新性と柔軟性は、 続きを読む

国際協議会に参加して

寄稿者:四宮孝郎(第2660地区ガバナーエレクト、大阪西南ロータリークラブ)

2016年11月、ガバナーノミニーデジグネートに指名された時には遥か先のことと思っていた国際協議会。ロータリーでも重要なこの研修行事に、1月13日から1週間参加してきました。

rac参加分科会

ローターアクターも参加した分科会にて

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青少年奉仕部門のクロスプロモーション

寄稿者:第2580地区青少年奉仕委員 茂木正光

国際ロータリー第2580地区は2012‐2013年度より毎年、青少年奉仕部門のクロスプロモーション(セクター間の交流促進と共同活動のきっかけづくり)を目的に、「地区青少年奉仕包括成果発表会」を開催しています。第6回となった本年は4月8日に東京で開催し、130名(ロータリアン61名、青少年63名、米山奨学生・学友6名)が出席しました。地区内のインターアクター、ローターアクター、青少年交換プログラムの来日学生、派遣予定学生、ROTEXが一堂に会し、それぞれのプログラムの活動報告を行うと当時に、アイデアを交換します。また、ゲストとしてお招きした米山奨学生・学友からも興味深いプレゼンテーションが行われました。DSCN1334 続きを読む

キャリアを後押ししてくれたロータリー

By  ジョイシー・ラウ(香港、蘭桂坊ロータリークラブ)

180820-joyce-lau香港中文大学に入学した日、先輩に崇基学院ローターアクトクラブに誘われました。これがきっかけとなって、ローターアクトという素晴らしい世界への扉が開かれ、私はそこでリーダーシップのスキルと組織力を磨きながら、数々の充実した活動に携わりました。SARS(重症急性呼吸器症候群)患者への支援、ロータリー指導者養成プログラム(RYLA合宿の企画、地域社会を基盤とする新ローターアクトクラブの設立などがその例です。

ローターアクトから多くを得た私にとって、ロータリー入会の機会が訪れたとき、当然のごとく入会しました。しかし、ロータリーがキャリアを後押しをしてくれるとは思っていませんでした。 続きを読む

ホームレスへの偏見をなくす

~ロータリーファミリーとして。「行動人」として。

寄稿者:林 怡君(エリーズ・リン、台北錫口ローターアクトクラブ会員)

Food Delivery and Talk 001長年、ロータリーファミリーの一員となってきた私は、地元の社会問題に対して関心をもつようになりました。さまざまな奉仕活動にかかわるうち、地元の町をより良く変えるために何ができるかと考えるようになったのです。

台北に住む人なら、路上生活者たちの複雑な問題を知っています。ただ、ホームレスに対する典型的な偏見のせいで、これら路上生活者たちは仕事がなかなか見つからず、悪循環から抜け出すことができません。この問題を解決し、彼らの基本的なニーズを満たし、この問題に対する人びとの意識を高めてホームレスへの見方を変えるために、私たちは行動を起こすことにしました。 続きを読む

日本でも世界でもローターアクト50周年

Rotaract_50th_logo_CranBox今から50年前の1968年3月13日、米国ノースカロライナ州シャーロットで初のローターアクトクラブが創設されました。日本では同年6月に国際商科大学ローターアクトクラブ(1989年終結)が創設され、日本でも今年は50周年の節目となります。

チームワークで社会に変化をもたらしたい、リーダーシップやキャリアに役立つスキルを磨きたい、18~30歳の人たちとの交流を通じて可能性を広げたい...そんな若者の願いを実現する場として、ローターアクトは独自の発展を遂げてきました。

多くのビジネスリーダーが集まるロータリークラブと比べると、まだまだ 続きを読む

四つのテストと私の仕事

寄稿者:齋藤健晴(喜多方ローターアクトクラブ、医療法人佐原病院)

  1. 真実かどうかDSC_0573
  2. みんなに公平か
  3. 好意と友情を深めるか
  4. みんなのためになるかどうか

佐原病院、スタッフ全員の朝礼で行う四つのテストの唱和。私はこの言葉を毎日声に出して読み上げています。今となってはロータリーの言葉として沁みついていますが、私は入社当時、これらは佐原病院の社訓と勘違いしていました。この言葉がロータリーのものだと知ったのは入社から2年、佐原理事長(喜多方ロータリークラブ会員)より「ローターアクトに入ってみないか?」と言われたときです。いつも言っていた言葉がロータリーのものだと知って驚いたのを覚えています。 続きを読む

全力“Try & Step up”る

寄稿者:吉岡洋平(青森県、第2830地区ローターアクト地区代表)

私たち、青森県のローターアクトは以下の目標を掲げています。

  • 全員で力をあわせる。
  • 全員が能力を高める。
  • ローターアクトの「みんな」が一緒になって楽しく活動する。
  • 自分の考えてることを1つでも行動にうつして皆さんのお役に、また、深いことは考えずにとりあえず行動してみることことかやってみよう!

そして、

  • 向上心を持って一人一人が輝く青森の地区へ!アップする。成長する。上がる。青森のリンゴ、apple!

これには、「青森に向かうには、北へ上がって行く(鍛え上がって行く)」という願いを込めています。2830

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活動の原点 ~みんなの一歩が大きなパワー~

寄稿者:山田弘樹(やまだ こうき)(名古屋熱田ローターアクトクラブ直前会長)

雲ひとつない晴天の初夏、名古屋の金山駅前で私たちは声を張り上げていました。

「日本に滞在する難民の支援のため、ご協力お願いいたします!」1

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若者の献血離れに、ローターアクトが動く

寄稿者:春木優杏(2016‐17年度 姫路ローターアクトクラブ会長)

献血、というと皆さんはどういったイメージを抱かれるでしょうか?
「事故や手術で輸血が必要なときに使われている」
「血や注射針が苦手で・・・」
という方が多いのではないでしょうか。私自身もあまり馴染みがなく、ローターアクトクラブに入って献血の活動を知るまでは、同じようなイメージをもっていました。

大阪のとあるローターアクトクラブをお邪魔したときのことです。「献血」を主題とする例会が行われ、私はこのとき初めて、献血の必要性、重要性1に気づかされました。実際はガン治療などに血液の多くが活用されていること。日本では民間のボランティアによって血液供給が支えられていることを知りました。

そして、若い世代の献血ばなれが深刻化しているということ。 続きを読む

2016年インドポリオ投与活動を振り返って

 

寄稿者: 長尾 衣李子 (第2830地区ローターアクト直前地区代表)

私は昨年2月、インドでのポリオワクチン投与活動(NID)に参加しrotaract-india-2ました。そのときの体験談を紹介いたします。

この活動には、日本から総勢50人のロータリアン、その家族、ROTEX、ローターアクターが参加しました。その目的は、ポリオを世界から撲滅するため、実際にインドの現地に赴いてワクチンを子どもたちに投与することです。夜にデリー空港に着き、翌日活動を始めました。

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