広島から世界に目を向けて ~ここで自分たちにできることを

マツダ スタジアムで実現した「ロータリー奉仕デー」

寄稿者:田中 朋博(広島西南ロータリークラブ会員国際ロータリー第2710地区公共イメージ委員長)

カープロードなど、7ケ所で募金の呼び掛け

国際ロータリー第2710地区では、広島県と山口県の72のロータリークラブがそれぞれの地域ならではの奉仕活動を行っています。

コロナ禍で迎えた3年目の春、2022年4月28日に、初めての地区内クラブ合同奉仕事業となる『国際ロータリー第2710地区 ロータリー奉仕デー in マツダ スタジアム』を実施。広島東洋カープの主催試合にあわせて、マツダ スタジアム、広島駅とマツダ スタジアムをつなぐカープロードなど計7カ所で募金を呼びかけ、スタジアムの入場ゲートなどで資料配布やロータリークラブの公共イメージ調査を行いました。

今回の事業は、国際ロータリーが長年にわたって続けているポリオ(小児まひ)根絶のための活動(エンドポリオキャンペーン)と、ロシア軍の侵攻を受けるウクライナにおいて被害を受けた方々への支援を目的として行われました。

約50名のインターアクトも参加

「多様性を受け入れ、相互理解を深めよう」という掛け声のもと、ローターアクト(18~30歳の青年男女)やインターアクト(12~18歳の中高生)、米山奨学生(勉学・研究のために日本に在留している外国人留学生)をはじめ、日本青年会議所、広島青年会議所などの他団体とも連携。広島にゆかりのあるウクライナご出身の方々も加わり、総勢323人が活動に参加し、奉仕活動終了後には野球観戦を通して親睦を深めました。

多様性を受け入れ 相互理解が深まる世界に向けて

24,394人の野球ファンがマツダ スタジアムに応援に駆け付けた当日。奉仕活動に参加した323人は、広島東洋カープとコラボした赤いエンドポリオTシャツを着用。ロータリークラブのさまざまな取り組みを1冊にまとめたパンフレットと、表面に広島東洋カープ、裏面にエンドポリオのロゴが入ったオリジナルうちわをマツダ スタジアムの入場者やファンの方々に配布しました。

球場に入るカープファンにパンフレットとうちわを配布

スタジアムバックスクリーンの大型ビジョンでは、当日の奉仕活動についての告知やエンドポリオのCM動画を放映。ロータリークラブの活動をより多くの人に知っていただけるよう、積極的に情報発信を行いました。活動にあたっては、メディア向けにプレスリリースを発信。地元の新聞やラジオ、ニュース番組など10以上のメディアで取り上げていただきました。

国際ロータリー第2710地区2021-22年度ガバナー(代表者)の杉川聡氏は「ロシアによるウクライナ侵攻に強く心を痛めています。ポリオ根絶だけでなく、みんなのために、そして未来のためになにができるのか、平和を願って取り組みたい。多様性を受け入れ、相互理解が深まる世界に向けて、今回のような活動が少しでもきっかけになればという思いです」とメッセージを発信されました。

さらに多くの共感と協力を得るために

世界で30億人以上の子どもたちをポリオウイルスから救ってきたロータリークラブの活動。1988年には125カ国で毎年35万件の症例報告がありましたが、2022年現在、野生型ポリオによる症例はアフガニスタンの1件のみとなっています。

そうした世界的な活動実績を残してきた一方で、今回行った公共イメージ調査では、一般の人々への認知がいまだ浸透していないという現実が浮き彫りになりました。

スタジアム正面ゲート前で公共イメージ調査
画像をクリックすると拡大できます

イメージ調査では、「Q1.ロータリークラブについて知っていますか?」「Q2.ポリオについて知っていますか?」「Q3.ポリオ根絶の活動について知っていますか?」という3つの質問に対し746名の回答が得られ、そのうち「知っている」または「聞いたことがある」と答えたのは、Q1が403名、Q2が540名、Q3が157名という結果に。私たちの活動の意義を伝え、さらに多くの人々の共感と協力を得るためにも、地域を巻き込んだ活動の機会をさらに増やしていきたいと考えています。

調査にご協力いただいた皆様には、ロータリーの活動周知のため、お礼としてウエットティッシュを配布しました。

この活動を、新しい未来へとつなげる一歩に

今回の奉仕活動には、広島出身でカープ女子としても知られるうえむらちかさんや、同じく広島出身でスポーツリポーターやモデルとして活躍されている佐久間むつみさんも参加。

「毎日、目を覆いたくなるような悲惨なニュースが飛び込んでくるなかで、自分もなにかお手伝いできないかという思いで参加しました。カープロードを歩く皆さんから温かい言葉をかけていただき本当に嬉しかったです。こうして普通に野球を観ることができる幸せに感謝しつつ、いま現在も苦しんでいる人たちが世界にはたくさんいるという現実をあらためて胸に刻みながら活動していきたいです」とうえむらさん。

「今日こうしてたくさんの人に声をかけられることをありがたく思っています。1人100円ずつでも募金をしていただければ、祖国のためにできることがあります。この戦争をどう終わらせるか、被災者たちをどうすれば助けられるか、それだけをずっと考えています。ロシア人とウクライナ人は兄弟のような存在。平和の中で支え合って生きていくべきだと信じています」と話してくれました。

ウクライナご出身のエレナさんも募金活動に参加

ウクライナ人の父、ロシア人の母をもち、ウクライナ東部のドニプロという都市で育ったエレナ・ボンダレンコ(平石)さんは、ご主人が国際ロータリー第2710地区の会員。息子さんと共にドイツから広島へ一時帰国しているときに、ウクライナ侵攻が行われました。

今回の募金で集まった519,586円は、国際ロータリーのロータリー財団やウクライナのドニプロ シティロータリークラブを通して、ポリオが根絶できてない国やウクライナの支援のために届けられます。

広島から世界に目を向けて、自分たちだからこそできることを新しい未来へとつなげられるように、国際ロータリー第2710地区はこれからも活動を続けていきます。

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