
By シェカール・メータ(2021-22年度国際ロータリー会長)
成長とは、あらゆるものに起こる自然現象であり、生きていることの唯一の証でもあります。アメリカのビジネスマンで、ファイアストンタイヤ・アンド・ラバー社の創業者であるハーベイ・ファイアストーンは、かつてこう言いました。「成長と人材育成こそ、リーダーの最も重要な使命である」
これはロータリーにも当てはまります。過去20年間、会員数は120万人にとどまっており、今こそ会員を増やして成長を遂げるときであると私は考えます。12カ月間で130万人へと成長するのは大胆な目標だと思われるかもしれませんが、「Each One, Bring One」(みんなが一人を入会させよう)に取り組めば十分に可能なことです。
ロータリーへの入会は「最高の贈り物」
私にとって、ロータリーに入会できたことは人生を変えるほどの最高の贈り物であり、私を推薦してくれたチタランジャン・チョードリーさんにとても感謝しています。ロータリーに入会したことで、無数の機会への扉が開かれました。友人をつくる機会、リーダーシップを発揮する機会、奉仕する機会、寄付する機会。これらは私の人生に大きく影響し、私にとって奉仕が生き方となりました。私は、「奉仕とは、自分がこの地球上に借りている場所に対して支払う地代」という信条を持ち続けています。
この贈り物がいかに貴重なものであるかを実感した私は、ロータリアンとしての36年間、この贈り物をほかの人たちとシェアしたいと願い、複数のクラブに50名以上の入会者を紹介してきました。その多くがロータリーのシニアリーダーとなり、「みんなの人生を豊かにするため」に奉仕しています。
多様性、公平さ、インクルージョン
新会員を募る際には、ロータリーの中核的価値観の一つが「多様性」であることを忘れてはなりません。事実、ロータリーの多様な会員基盤に目を向けると、肌の色、宗教、性的指向など、多種多様な会員がいることがわかります。ロータリアンである私たちは、この多様性を受け入れてきました。入会への関心を高めるには、公平さを確保する必要があります。つまり、すべての人を公平に扱い、平等を尊重し、多様性とインクルージョン(包摂)を重視していく必要があります。
このアプローチにより、誰もが所属感を抱き、すべての人が平等であるとみなされ、かつ平等な機会が与えられる環境がつくられます。また、多様性を支えるために必要なインクルーシブ(包摂的)な文化が生まれます。インクルージョンとは、開放的となり、誰もが大切にされ、歓迎され、機会が与えられる環境を築くことを意味します。
ロータリー奉仕デー
私は、世界でロータリーの奉仕プロジェクト数が最も多い地域の出身です。そこには数多くのニーズが存在し、ロータリアンがこれらのニーズに取り組む機会も多くあります。こうした活動を人びとに紹介すると、地域社会のニーズを解決するために行動したいと望む人たちからのロータリー入会への問い合わせが増えます。
私のクラブで「Little Heart Surgery」(小さな心臓の手術)という活動を実施したとき、これに多くの人が感動し、3人から入会の問い合わせがあり、そのうち2人が入会しました。
「ロータリー奉仕デー」の実施は、ロータリ―クラブが地域社会の人びとに活動を見ていただく素晴らしいチャンスとなります。地元や海外での奉仕活動を紹介するイベントでもよいですし、バーチャルな方法を駆使することもできます。奉仕活動に関するセミナーや認識向上キャンペーンもよいでしょう。
表彰/認証
ロータリアンの活動を表彰することは、モチベーションを維持するための効果的な方法です。ロータリー財団への寄付に対しては、既に素晴らしい認証プログラムが存在します。これを踏まえ、会員基盤の成長に尽力したロータリアンを表彰するために、新会員推薦者を対象とするメンバーシップ・ソサエティを導入しました。バーチャルのプラットフォームを採用し、ロータリーに25名以上の新会員を推薦した世界中のロータリアンのお名前を紹介しています。いくつかの認証レベルがあり、詳しくはMy ROTARYからご覧いただけます。
会長のフェイスブックとツイッター 、ならびにMy ROTARYの会長のページもぜひご覧ください。
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