最新レポートで見る世界平和の現状

寄稿者:マイケル・コリンズ(Michael Collins、経済平和研究所、アメリカ局長)

画像をクリックするとレポート(英語、PDF)をダウンロードできます

去る6月、経済平和研究所(the Institute for Economics and Peace=IEP)が、今年で15年目となる世界平和度指数を発表しました。この指数は、全世界の平和度を測る主要な基準のひとつです。2017年以来、IEPとロータリーは戦略的パートナーシップを結び、世界各地で平和を効果的に築く新たなツールを会員に提供してきました。私も、世界平和度指数を算出するプロセスに携わりながら、ロータリー会員の皆さんと協力する機会に恵まれたことを嬉しく感じています。

最新のレポートからは、よいニュースと悪いニュースの両方が見えてきます。全体的に、2021年世界平和度指数では、数十年に及ぶ紛争が各地で続いてきた世界情勢が、ようやく落ち着き始めたことがうかがえます。しかし同時に、世界が新型コロナウイルスに対応する中で、暴動や政情不安などの新たな課題も生まれています。世界の平和レベルは低下していますが(12年間で9度目)、指数が示す限り、その程度は最小限に留まっています。

さらにレポートは、平和の構築には時間がかかる一方で、平和の崩壊は速いスピードで起こることも指摘しています。これに落胆する人もいるかもしれませんが、希望はあると私は考えています。このチャレンジに対し、ロータリー会員の皆さんは100年以上にわたって率先して取り組み、平和をロータリーの人道的使命の礎としてきました。

積極的平和と八つの要素についてはこちらの記事でご覧いただけます。

平和とは、「暴力がない状態」以上のことを意味します。ロータリーの積極的平和アカデミー は、平和な社会を支え、維持するために必要な態度、構造、制度づくりに取り組む「積極的平和」のコンセプトを取り入れています。IEPは、そのための概念的な枠組みを考案し、積極的平和を築くための「平和の支柱」(Pillars of Peace)と呼ばれる8つの要素を特定しました(左図)。24,000以上のデータセットの統計的分析に基づくこの「平和の支柱」は、困難や争いを乗り越え、持続可能な平和を築くためのロードマップとなるものです。

このコンセプトを会員がもっと具体的に理解できるように、ロータリーは2020年、積極的平和アクティベータープログラム(Positive Peace Activator Program)を立ち上げました。2024年までには、世界6地域で研修を受けた180人の新しい積極的平和アクティベーターが誕生することになります。アクティベーターたちは、プロジェクトのコンサルタント、研修者、講演者としてクラブや地区とともに活動するために、20時間に及ぶ研修プログラムを修了します。現時点で米国、カナダ、中南米、ヨーロッパにアクティベーター実習生がおり、近い将来にアフリカとアジアにも広げていく予定です。

平和構築には複雑さが伴いますが、そのためのツールや進展を測るための枠組みが数多くあります。持続可能で積極的な平和を世界で築くためのIEPとロータリーとのパートナーシップは、今も発展しつづけています。ぜひ、多くの会員の皆さんにご参加いただきたいと思います。

詳しくはロータリーと経済平和研究所のパートナーシップのページをご参照いただくか、プロジェクト担当スタッフであるSummer Lewisまでお問い合わせください。

(※この記事は2021年7月にRotary Voicesに掲載されたものです。)

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