DEIの文化はロータリーにとってなぜ大切なのか

「多様性・公平さ・インクルージョン(DEI)」シリーズ第5回

ロータリーは2020年9月、組織内における多様性・公平さ・インクルージョン(DEI)の現状を評価し、ロータリー全体でDEIの価値と実践を推進するための包括的な行動計画を作成することを目的に、DEIタスクフォースを設置しました。今後の一連のブログ記事では、タスクフォースの取り組みと「多様性・公平さ・インクルージョン(包摂)」の重要性について、メンバーの方々に伺っていきます。第一弾となる今回は、ケイティ・ハリデーさんにインタビューしました。

問:ロータリーのDEIタスクフォースのメンバーとして、DEIの実践と理解の促進においてロータリーが抱えている課題は何だと思いますか。これらの課題を克服するには、何が必要でしょうか。

ハリデー:ロータリー特有の課題は、組織の巨大さです。世界各国の文化の違いもあります。また、DEIに疎い企業や組織で働く会員のいるクラブは、この取り組みやDEIという点で自分たちに何が求められているのかをよく理解していないことがあります。

ここ数年、大企業や大きな団体はDEIに向けた取り組みを行っており、そこで働く人たちは、DEIに消極的なクラブへの入会をためらう可能性があります。ロータリーは、こうした企業が取り組んでいる社員教育や啓発活動を取り入れることで、このギャップを埋める必要があります。

問:ロータリーが多様性・公平さ・インクルージョンの価値観を実践している団体の模範となるには、ロータリーのどのような特徴、価値観、経験を生かすことができるでしょうか。

ハリデー:DEIへの取り組みにおいてほかの大きな団体(特にグローバルな団体)が何をしているかに目を向けることが重要です。この点で、外部のDEI専門家との協力が貴重となります。ロータリーは時代の先を行っているとは言えず、実際、ロータリーの組織文化には時代から遅れを取っている部分もあります。だからこそ、外部の団体や人びとから学ぶことができます。

問:組織全体でDEIの実践と文化が確立されたら、会員やその他の人たちの経験はどのように変わると思いますか。

ハリデー:ロータリーの文化における多様性・公平さ・インクルージョンの向上に既に取り組んでいる人たちがおり、前向きな変化が起きれば、その人たちの自信とやる気がさらに高まるでしょう。一方で、これに賛同せず、変化を受け入れない人もおり、そのために進展が妨げられないように気をつけなければなりません。ただし、そうした人たちの態度を変えることだけに注力すべきではありません。

多くの人はその中間にあり、考え方を変えることのできる人たちです。私たちは、DEIがなぜ重要なのかについて啓発し、認識を高めることで、それらの人の理解と賛同を得る必要があります。なぜならそれは、単にロータリーの未来のためだけでなく、私たちが住む地域社会にとって正しいことだからです。意識を変えることのできるこれらの「中間層」は、データや事実によって考え方を改め、共感を呼ぶストーリーを見たり読んだりすることでモチベーションを高めることのできる人たちです。いずれは、これらの人が大多数を占め、DEI文化を妨げる要因や態度に立ち向かうために参画してくれるようになるでしょう。

質問:DEIについて実りある対話を始めるために、すべてのクラブが会員に投げかけるべき問いとはどのようなものでしょうか。

ハリデー:まずは、「なぜ」と問うことです。つまり、「多様で、公平で、インクルーシブになることは、ロータリーにとってなぜ重要なのか」という問いから始めましょう。

問:DEIについて、ロータリー会員がどのような視点、優先事項、考え方を理解することが重要だと思いますか。

ハリデー:変化を生むには、個人の特徴に基づいて人びとが抱く無意識のバイアスや思い込みを克服することが重要です。変化はリーダーの力だけで実現することはできないため、すべての人が行動し、変化を生み出せることを認識する必要があります。そのためには、会員に行動と変革の力を与えていくことが重要となります。例えば、バイアスや不適切な言動に気づいたら行動を起こすことを呼びかける、報告のメカニズムを理解してもらう、サポートする、などです。

詳しくは、多様性・公平さ・インクルージョンに対するロータリーの声明タスクフォースメンバーの紹介をご覧ください。

【プロフィール】
ケイティ・ハリデー (Katey Halliday)
2012年に設立されたアデレードシティ・ローターアクトクラブの創立会員/元会長。最近、アデレードライト・ロータリークラブに入会。自らの率先によって地区が地元のプライドマーチ(性的少数者の権利を訴えるマーチ)に初参加したほか、所属ローターアクトクラブのReconciliation Action Plan(RAP)ワーキンググループのメンバーとしてオーストラリア先住民との相互の尊重と機会の創出に取り組む。2019年には、職業をロータリーの奉仕で実践した功績が称えられ、地区からポール・ハリス・フェローの称号を受ける。南オーストラリア警察署の「多様性・インクルージョンプロジェクト」担当者・研修者として、すべての人が安全で、尊重され、サポートされる多様でインクルーシブな組織づくりに取り組んでいる。

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