ロータリーと女性 パート5

寄稿者:山田邦子(2020‐21年度第2840地区ガバナー)

地区初の女性ガバナーとして

2003年1月 、私はロータリー第2840地区の前橋ロータリークラブへ101人目の会員として入会しました。創立55年で初めての女性会員でした。街の内科開業医である私が、ロータリークラブについて何の知識もない畑違いの存在であることは、初めての例会ですぐ感じました。襟元に金バッジのダークスーツ、ネクタイをきっちり締め、一部の隙もない紳士達の中に、ベージュの花柄ワンピースの小柄な私に話しかけてくれる人は、「お仕事は?」と、まるで裁判長の問いかけのようでした。しかし私は我慢強く、真面目に、100%出席しました。

ロータリー女性フォーラム 環境保護のメッセージ

10年目にはクラブ初の女性会長に推薦されました。未来の夢計画の始まった年です。スタッフや米山学友と協力してモンゴルでの理学療法器具機材支援のグローバル補助金事業を行いました。その2年後にはモンゴルから要請があり、聾学校教師を職業研修チーム(VTT)で日本に招聘して、群馬大学聴覚教育講座を受けていただき、モンゴル語聾教育教科書の作成へと導きました。

グローバル補助金事業:モンゴル理学療法学科支援

これまで想像もしていなかった国際奉仕事業ができたのです。ロータリーの楽しさが味わえました。

モンゴル語の聾教育教科書

そしてロータリー入会17年後にはなんと、地区ガバナーに推薦されたのです。

2020-2021年度、女性ガバナーは3人います。日本では10~12人目になります。2020年1月、サンディエゴの国際協議会では世界各国の女性ガバナーと名刺交換をし、そのパワフルな存在感に圧倒されました。そして大きな勇気をいただいたものです。

ロータリーの中核的価値観を体現し、ピンチをチャンスに!

2020年度の始まりは、新型コロナ感染症に悩まされました。PETSや地区協議会など、会員の集まる会合が開けません。すべてビデオメッセージか、電話です。

7月のガバナー年度始まりには、行政の要請に沿ったクラブ例会が開催されるようになり、ガバナー公式クラブ訪問を慎重に行いましたが、やはり会員との会話は力になります。ガバナーとしてこの1年を運営していく原動力になりました。

この時期でも、この時期だからこそできる活動があります。

先日、地区女性会員のフォーラムがありました。毎年楽しい催しを計画していましたが、今年は会員のソプラノコンサートでも全員マスク着用、会話なしです。そして、ガバナーメッセージでは、今年7月に7番目の重点分野となる環境についてお話させていただきました。

「流行のファッションを追いかけて無駄をしていないか、リユース、リサイクルを考えよう。いずれゴミによる大気汚染を減らそう。携帯水筒を持参してペットボトルロスを実践しよう。地域のリーダーである会員一人ひとりが小さな運動から始めよう。」

ロータリアンは、地域のリーダーです。自らお手本になりましょう。

ロータリアンは、4つのテストを実践しています。そんな会員を見て仲間が増えていくのです。

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ロータリーと女性 パート5」への8件のフィードバック

  1. 山田ガバナーの強い信念と優しさは、弱者の方にごく自然に寄り添う謙虚なお姿に秘められた美しい魅力です。コロナ禍でますますお忙しい中、国内だろうと海外だろうと奉仕活動を積極的に推進しようという山田ガバナーのパワーは私たちに刺激を与えてくれます。頑張って下さい❗️

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  2. 元米山奨学金生の私が大尊敬するロタリアンのおひとりです。ロータリーの奉仕の精神、他の人への思いやりのこころの大切さを教えて頂きました。本当に色々と大変お世話になっております。くれぐれもお体にお気を付けながらご活躍していただきたい。

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    • 見ていただいて感謝です。
      モンゴル支援は、私のロータリーモメントです。ロータリーの力強さを教えて貰いました。

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  3. 2019-20年度に貴地区RLI セミナーでお邪魔した時に「新潟への帰り道に食べて」と雨やお菓子をポケットいっぱいに頂いたのが忘れられません。ガバナーエレクトであられる事は、存じ上げていましたので、きっとこんな優しさを持って地区運営なされるんだろうなと感じていました。山田DGから施されたような優しさをもって、私も新潟の女性会員や新会員に接したいと思います。きっとそれが山田DGへの恩返しになりますよね。応援しています。

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  4. 山田ガバナー様
    「2840地区女性初のガバナー」という呼称も終盤に近付いています。
    同時にクラブ会長の任を頂いた私の年度も同様です。
    コロナ禍の様々な障害による未達事項はありますが、こんな環境だから、こんな風にできた事業もあると感じています。
    すべてが計画通り行かないことが私たちの事業活動であり、ロータリー活動なのかと改めて感じています。
    25日の地区大会は当初の予定と変更点は多々ありますが、だからこそできるチャレンジにより
    Zoom、YouTubeを多用したイベントとして開会できると思います。
    その一員としての活動が出来ることを誇りに思い、ロータリー活動をしたいと思います。
    ご指導宜しくお願いします。

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    • コロナ禍のロータリーリーダーシップは、100年に一度のビッグチャンスでした。この機会の扉を開けたことは、素晴らしいモーメントとして残ることと信じております。世の中の変化に適応することの重要さを身に沁みて体現できました。これからも、何があっても驚かない、恐れないで活動したいと思います。

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