ロータリー活動のその先に奴隷制の終わりがある

By ミーナ・チャン(元ロータリー奨学生)

私は、自分の人生を変えた奇跡を一生忘れません。私がそれを奇跡と呼ぶのは、その可能性がゼロに等しいものだったからです。

サセックス大学(英国)時代のクラスメイトたち

私は以前、故郷のバガモヨ(タンザニア)にあるカトリック教会で、新しい科学大学の設立を支援していました。大学の隣には小さな博物館があり、この町が昔、奴隷貿易の主要港であったことを物語っていました。

弱者や恵まれない人たちを助けたいという情熱が、常に胸の内にありました。世界有数の国際開発プログラムがある大学院からも修士課程への入学許可を受けていました。しかし、私と家族には、その道に進むためのお金がなかったのです。

そんなとき、1万キロ離れた台湾のロータリアンから、奨学金支援を求めている私のメールに返信がありました。メールは何度も転送されたようで、私の夢に感銘を受けたその方は、奨学金を得るための手助けをしたいと言ってくれました。私は目に涙をためて、彼からのメールを読みました。

それから数週間も経たないうちに、学費だけでなく生活費までカバーするロータリーのグローバル補助金奨学金を受け取りました。このときの感謝の気持ちを言い表すことはできません。これを実現していただいたすべてのロータリアンに感謝し、奇跡を起こしてくれた神に感謝しています。

私は、サセックス大学(英国)の、世界最高の評価を得ている研究所(Institute of Development Studies)で開発研究の修士課程プログラムを開始しました。50カ国以上から集まったクラスメイトとの多様な環境で、常に新しい観点を学び、視野を広げることができます。この経験を通じて私は大きく成長し、世界で通用するスキルを養うことができました。世界をより良い場所にするために、このスキルを生かすことができると確信しています。

学位取得に向けて勉学に励むかたわら、ロータリーについての知識も深めました。派遣クラブや受入クラブでは、優しく、刺激的な人たちと出会いました。クラブの会員は、仕事と家庭生活を両立させながら、人生を精一杯生きています。いくつかの奉仕プロジェクトに参加した際は、地域社会や重要な目的のために活動する会員の姿を目の当たりにし、いつか自分もロータリアンになりたいと思いました。

現代の奴隷制を終わらせる

卒業後は、現代の奴隷制への取り組みを専門とし、国際労働機関(ILO)やSeafood Slavery Risk Toolなどの機関でコンサルタントとしての活動を始めました。奴隷制は残酷な行為です。世界が一丸となって闘う義務がある問題です。しかし残念なことに、必要とされる注意が寄せられていません。人身売買、強制労働、強制結婚などを含めると、現代の奴隷制は4,000万人もの被害者を出しています。私は政府機関、NGO、学界と協力して奴隷制を調査し、政策の導入に力を入れてきました。また、この問題に取り組むため、Humanity Research Consultancyを設立し、発展途上国からのコンサルタント育成に努めています。

このため、奴隷制や人身売買と闘うロータリー行動グループ(Rotary Action Group Against Slavery)とのつながりを築くこととなったのは、私にとっては当然の道筋でした。ロータリーは、奨学金の提供者であるだけでなく、現代の奴隷制と闘う先駆者です。これは驚くべきことだと思います。

2020年、私は上記ロータリー行動グループのコーディネーターと理事を務めることになりました。私と同じように情熱を燃やす素晴らしい人たちと、一緒に立ち向かうことができます。

協力こそが私たちをより強くするものです。ロータリーが力を結集して活動するその先に、奴隷制の終わりがあるのだと私は信じています。

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