キャリアデザイン講座でロータリークラブ会員が大学講師に

寄稿者:金岡 保之(宮崎アカデミーロータリークラブ会長、宮崎大学地域資源創成学部准教授)

キャリアデザイン講座のポスター(画像をクリックして拡大)

宮崎アカデミーロータリークラブは、大学を軸にした初のロータリークラブとして2018年3月に設立されました。産学連携などを目的に、理事や教員といった大学関係者や会社経営者、弁護士など地域のリーダーがメンバーとなっています。例会はキャンパス内で行っています。

クラブの社会奉仕活動として、「学生たちに実学を学んでもらい、社会を感じてほしい」との思いから、宮崎大学の「ライフプラン作成のためのキャリアデザイン講座」を後援しています。講師は全員、宮崎アカデミーロータリークラブの会員。会員の職業は、研究者、医師、公務員、写真家、弁護士、放送業、ITなど多岐にわたります。2020年5月から約4カ月間、計13回(1回70分)の講義が行われ、講師となる会員には大学長から委嘱状が送られました。

受講生として登録したのは、医学部や教育学部など全5学部の学生計約30人。受講生には、大学から単位が認定されます。学生たちは、レポートの提出や課題をこなしながら、キャリアとは何か、学生時代からキャリアデザインを考えることがなぜ大切なのかを学び、自身のキャリアプランを思い描きます。目標は、将来のライフプランを作成することです。

さまざま業界や職業で活躍するクラブ会員がキャリアパスを紹介しながら、キャリアに必要な資質や能力、企業戦略、地域への貢献、仕事での苦労、働き方、生きがいなどについて説明しました。『食で世界を考える』と題してフードビジネス業界でのキャリアプランについて講義をした会員は、企業の商売の流れを経済サイクルに例え、損益分岐点から各業界の動向を考察しました。「社会に出ることが“楽しみ”となるような話を今後もしていきたい」と話します。

当初、対面式の講義を予定していましたが、新型コロナウイルス対策からオンラインでの授業となりました。質疑応答はレポート形式で行い、その回答内容を受講者限定でオンライン公開するなど、講義終了後も学生とのやり取りが続きました。

オンラインでの講義に

受講生からは、「さまざまな職種の講師の話を聞くことができ、とても面白かった」、「自分を見つめ直し、どのように物事を考え、進めればよいのかなど、大事なことを学んだ」といった感想が寄せられ、とても好評でした。

来年も同じ授業の開催を予定しており、将来は地域の市民にも公開したいと考えています。

当クラブでは、このほかにも国際奉仕活動として、宮崎県日向市と共同で西アフリカ・トーゴ共和国に安全な水を供給するプロジェクトを行っています。

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1月はロータリーの「職業奉仕月間」です。職業奉仕にまつわるこのほかのストーリーもお読みください。

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