日本のロータリーがOne Teamに ~『医療従事者を守ろう』

寄稿者:福田哲三(名古屋和合ロータリークラブ)

Faceshield_Japan_2.HEIC

ロータリーからフェイスシールドの寄贈を受けた大同病院(名古屋市)の医療従事者の方々

COVID-19禍の中、我々ロータリアンは活動を阻む難しい現実に直面しました。資金があっても医療機器・資材を購入できない、集まってチームを組めない、困っている人たちに直接会って励ますこともできない等々。海外の仲間たちからも「人工呼吸器を送って欲しい」「医療用マスクが足りない」などの数多くの支援要請が届いたものの、日本でも医療用アイテムは入手できないというもどかしい日々が続いていました。

そして届いたブラジルの友人の動画…「自分たちでフェースシールドを作ったよ」。そうか、購入できなければ自ら作れば良い、と思い立ったのが3月下旬でした。友人と『300個くらい作ろうかな』で始まった取組みは、その後図らずも地元の資材メーカーや加工会社約10社の協力を得ることとなり、大量生産が可能になりました。そして4月中旬には2760地区の伊藤靖祐(やすすけ)ガバナーの呼びかけで国内全34地区のガバナーたちがOne Teamとなって取り組むという大事業となりました。34人のガバナーの熱意とパワーが大きな原動力となり、『医療従事者を守ろう』という号令のもと、全国に寄贈されたフェースシールドの数は5月下旬までに100万個を超えました。

IMG_9422また、4月下旬になると海外からフェースシールドを送って欲しいとの依頼が届くようになりました。SNS等で日本でのフェースシールド事業を知ったようです。そこで再び全地区に打診した結果、23地区が参加してブラジル、ペルー、フィリピン、マレーシアに合計約55万個を送ることになりました。現在、ロータリー財団本部にグローバル補助金の申請をしているところです。各国政府(保健省)の協力のもと輸入関税を免除してもらい、現地ロータリアンの手によって医療現場に届ける計画です。

また、バングラデシュやインド、パキスタン、インドネシアなどからもフェースシールドの支援依頼が来ています。今後の日本の第2波、第3波の状況と合わせて、引き続きロータリーの力を結集して新型コロナウイルス感染症に対峙していきたいと思います。

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