By Ganesan K(インド、第3230地区職業奉仕委員長)
私は地区職業奉仕委員長として、地区全体で職業奉仕を促すためのイニシアチブに取り組みました。職業奉仕は誠実に働き、専門知識を生かして社会の問題やニーズに取り組むことを全会員に求めています。そこで私は、就職説明会、職業指導セッション、ローターアクターのスキル研修を支援し、職業奉仕の資金を集めるために地元の企業と協力しました。
以下に私の地区における職業奉仕の取り組みをご紹介します。
就職フェア
不況による高い失業率が懸念され、就職説明会の開催が必要となりました。私たちは、就職フェアの運営に精通している地元企業と提携し、地区内すべてのロータリークラブに就職説明会を実施するよう奨励しました。クラブを通じた多数のロータリアンが、この職業奉仕プロジェクトに協力しました。最低でも2,000名の求職者が雇用先とのつながりを築けることを目標としました。その結果、地区全体の努力により、3,270名の求職者がフェアに出席し、1,590件の求人が寄せられました。
高校生は、自分にあった職業スキルを開発していけるよう、さまざまな雇用機会について学ぶ必要がありました。そこで、チェンナイの学校で学ぶ2,000人近くの学生を対象に、大規模な進路指導プログラムを実施しました。NGOや政府機関など、さまざまな業界から専門家を招いて授業を行い、質疑応答セッションも設けました。また、生徒たちが各自で企業側と連絡を継続できるよう、コース内容と連絡先をまとめた冊子を配布しました。
これに加えて、地元の学校、特にインターアクトクラブがある学校での支援をクラブに奨励し、多くのクラブが貧困家庭の生徒たちが通う学校で進路指導を行いました。新世代に適切な職業を選択するための知識を身につけることは、職業奉仕の重要な要素となります。
緊急事態のスキル訓練
スキル開発も職業奉仕となります。私は、すべてのスキルが必ずしも金銭報酬につながる必要はないと思います。例えば緊急医療事態に対応するスキルなど、金銭では測れないインパクトをもたらします。世界最大のローターアクトコミュニティを誇る当地区では、1,000名のローターアクターを訓練することを目標としました。そこで地元NGOと連携し、昨年度に500名のローターアクターのスキル向上を支援できました。
これは次年度も継続します。訓練を受けたローターアクターは、独自のIDカードと救急キットを受け、認定ボランティアとなることができました。ボランティアは、緊急時に携帯アプリを通じてメッセージを送受信できるようにネットワーク化されており、年中無休で24時間電話で対応できます。
多国籍企業であるTechnip India社と協力し、CSR(企業の社会的責任)の枠組みでロータリープロジェクトへの寄付を促進し、企業からの約21,000ドルの資金調達に成功しました。これらの資金は、ロータリークラブの支援プロジェクトから発展したKarna Vidya Technology Centre(KVTC)の支援に充てられました。KVTCでは、視覚障碍者のためのITスキル指導を行っています。
私はまた、第3230地区ガバナー補佐の一人として、視覚障害のある大学生のためのDhrishtiローターアクトクラブ設立を支援しました。KVTCの受益者の多くがこのクラブのメンバーです。KVTCはこれまでに約3500名にスキル指導を行っており、そのうち約200名は就職関連のスキル開発のための特別教育を受けています。すでに約90名が就職しています。
私はこれからも地区やクラブと協力して、職業奉仕を通じて地域社会に奉仕できることを楽しみにしています。
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