第15回日韓親善会議を終えて

提供:日韓親善委員会

第15回日韓親善会議 委員長
市川伊三夫(東京銀座ロータリークラブ)

第15回ロータリー日韓親善会議は、先日9月28日東北仙台地区で盛大に行われ、無事すべての日程を終了しました。

開催に先立つ数カ月、私たちはその準備にいつもの数倍の会議をもち、あらゆる可能性について討議を重ねました。日韓両国の関係は、この数十年でも最も良くない状況にあり、私の関与するいくつかの両国の慣例の会議は中止になりました。3002

嬉しいことに、本会議について、日本の中からも、韓国からも、中止を期待する声は全くありませんでした。私たちは客観情勢の如何に関わらず、粛々と、かつ堂々と準備を進めました。

永年、日韓親善の先頭に立って努力された、菅野多利雄先生がこの会に先立つ本年6月、100歳で亡くなられました。残念なことでありましたが、亡き先生のご遺志を継ぐためにも、そして先生の故郷で開くことを一つの縁として考え、関係者の意志はさらに固まりました。

去る8年7カ月前、東日本大震災に見舞われ、東北地区は最もひどい被害を受けました。その時、韓国ロータリアンは友好クラブ、友好地区、両国親善会議のベースのみで6100万円の熱い支援金をくださいました。日本側はその後、今日までそのお返しをしていません。韓国は災害が少なく、日本側がお返しをするチャンスがなかったからです。

しかし、それでよいのでしょうか。私たち日本側としては、あの苦しい時頂いた熱いご好意を忘れてはなりません。「頂いた多額の支援金はこんなに立派に活用され、復興は逞しく進んでいます」と今の姿を見て頂き、韓国側への感謝を新たにし、共に楽しい一刻を持ちたい。この考えを進める私達の前に、日韓の政治的厳しさなど眼中にありませんでした。

人として、受けた恩は決して忘れません。そしてロータリアンとして、平和の推進に勇気を持ちます。この二つについて、韓国ロータリアンからも熱烈な賛意を頂き、激励されました。私たちは感激し、大いに勇気づけられました。

大会の前日9月27日、私たちは第2520地区の数十人のロータリアンと共に早くから仙台空港で韓国ロータリアンをお待ちしました。事故があってはならぬ、遠来の客に些かも厭な思いをさせてはならぬ、との日本側の万全の配慮でした。第2520地区の皆様のかくれたご協力には感謝の他はありません。

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空港での韓国からの訪問者の出迎え

飛行機が着き、禹委員長ご夫妻、蔡前委員長ご夫妻を始め、数十名の参加者は全員笑顔でいつも通りの好意に満ちた振舞で私たちを安心させてくれました。そして、すべての人々が通関を経て出てくるまでの数十分、すばらしい私達の交流が空港で繰り広げられました。韓国からも笑顔、日本からも笑顔。過去と些かも変わらぬ美しい友情がそこにはありました。すばらしい情景でした。待合の広場はロータリー一色になりました。

ロータリーに国境無し、国際平和に国境無し。桑原日本側実行委員長を始めとする数十人の日本側ロータリアンの安堵の表情を私は忘れることが出来ません。韓国側の皆さんの喜びの表情も私たちにはとてもうれしいことでした。私はこの大会は必ずすばらしい大会になる、してみせる、と確信をもち桑原実行委員長と固い握手をしました。

大会は予定通り行われました。安西慶應義塾大学元塾長の講演は、日本のAIの先駆者として、易しく分かりやすく説明して頂き、評判が上々でした。

菅野潤様(多利雄先生のご令息)のピアノ演奏が始まった時は、その音色の聞いたことがない美しさに私たちは酔いました。またとない経験を私達はすることが出来ました。そして晩餐会は両国の輩出した李・田中両元RI会長のご挨拶に始まり、次第に多くの人が席を立って交流する楽しい会になっていきました。「まぐろ解体」を始め、地方色豊かな劇・踊りも好評でした。

韓国から来られた皆様全員が充分楽しまれたことを嬉しく思います。しかしこの大会が近づくにつれ、韓国・日本双方の参加者が増加し、会場の関係で参加された方々に変更のご迷惑をお掛けした点については、申し訳ない思いでした。関係者としては、最後までキリキリ舞いさせられましたが、嬉しい悲鳴でもありました。

そして、すべては終わりました。何の事故もなく、すべて順調、歴史に残る大会といってよいと自負しています。

その理由の第一は、韓国ロータリーの皆さんのサポート、そして日本のロータリーの皆さんの友好的支持につきます。多くのご出席まことに有り難うございました。さらにホストして下さった第2520地区を中心とするロータリアンの皆さんの献身的ご努力に対し、厚く御礼申し上げます。私達は時勢に影響されることなく、ロータリーの崇高な精勤を我が物として、立派に勇気ある行動をしたことに、高い誇りを持ちましょう。ともかく、ロータリーはすばらしい。

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