夢を背負って、未来へ!

~ 思い出のランドセル、金沢からミャンマーへ ~

寄稿者:塩梅 修(2018-19 金沢南ロータリークラブ会長)â`âââCâÅâCüiÆjÄqüjç@

2018-19年度、私たちのクラブは創立50周年を迎えました。

記念例会・式典・講演会、これまでの私たちのクラブの伝統となっている事業のほかに50周年記念事業として自分たちのクラブがあまり得意としていない分野「国際奉仕」の充実をテーマにした事業を行えないか・・・との思いが強くありました。

民主化は進んでいるけれど…

クラブには、ミャンマーで現地企業との合弁で印刷会社を経営している方が近年入会しました。その方から、「ミャンマーは近年、民政化され民主化が進んでいるものの、貧困家庭も多く、そのような家庭の子供たちには十分な学用品も行き届いていない」、「篤志家や外国方の寄付に多くを依存している」といった現状を聞くことができました。

そこで私たちは、日本の小学生が6年間愛用し、まだまだ使える状態なのにタンスのこやしになってしまっているランドセルに着目。「ミャンマーの子供たちに届けたい!少しでも学用品の心配なく学業に励めるように応援したい!」 このような思いを胸に、2016年11月、6名の視察メンバーがミャンマー・ヤンゴン国際空港に降り立ちました。クラブメンバーと長年親交のあるミャンマーの方のお世話で、ミャンマー政府の紹介により、社会福祉省管轄の児童養護寄宿施設を訪問することとなりました。2016öN11îÄâäâôâSâôÆjÄqè±Åhâgâîü[âjâôâOâXâNü[âï

ミャンマーの子供たちに「ランドセル」を喜んで使ってもらえると確信したのはこの時です。翌年、ランドセルの寄贈先の確定と準備のため再度ミャンマーを訪問し、男女2つの児童養護寄宿施設にランドセル100個と文房具を寄贈することを決めました。

日本の子供にとっては、6年間の思い出が詰まったランドセルです。小学校を卒業し、必要がなくなったからといって十分使うことができる立派なものを捨ててしまうのではなく、ミャンマーの子供たちに再び活用してもらうことは、受け取る側にはもちろん、送り手の子供たちやその父兄にも夢を与えることができます。

この思いから、事業のテーマを「夢を背負って、未来へ!」と定めました。

寄贈の日を2018年11月と決め、いよいよランドセルを集める活動を本格化しました。

思い出のつまったランドセルを回収

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まず、2017年3月に卒業する小学生60数名に、卒業式当日にランドセルを持ってきて来てもらうようお願いしました。パートナーとしてお願いしたのは金沢市立浅野川小学校。前年にクラブの社会奉仕事業で金沢駅周辺の清掃事業を一緒に行ったご縁により声を掛けたところ、ランドセル24個をもらうことができました。目標の100個まで残り76個!もう一度、ランドセル集めです。

卒業する子供たちにとって、卒業式当日にはまだランドセルへの愛着が強くて、手放したくない思いも強いかもしれ2018c3b6n11c3aec3843c3b4c2b7c3b6c2a1c3a6c3b95-e1564670334713.jpgない・・・。そこで今度は中学校。金沢市立北鳴中学校にPTAを通じてお願いしたところ、目標を超える82個のランドセルを持ち寄ってもらえました。

ここで、驚いたことが一つ! 持ち寄っていただいたランドセルはどれも綺麗なんです。

6年間使ったとは信じられないくらいに、たぶんミャンマーの子供たちに届ける前に子供たちと父兄の皆さんがきれいに磨いてくれたのでしょう。

100個そろったランドセルを学校から受け取り、保管中にカビが生えないように防虫剤を入れ、クラブメンバーがランドセルを少しでもより美しくするために保管中のほこりを拭いて磨き上げ、段ボールに梱包して船便でミャンマーに発送しました。2018öN11îÄ3ô·ö¡æù3

喜ぶ子どもたちとの寄贈式

2018年11月23日、メンバーとその家族18名、ミャンマー側からも寄宿学校の生徒たち、学校長ら学校関係者、政府の役人、この事業のお世話を頂いたミャンマーの方々が出席し、寄贈式が行われました。ミャンマーの子供たちもランドセルについての説明を食い入るように熱心に聞いていました。その翌日、ヤンゴン近郊の男児(チャイワイ)・女児(マリカ)の2つの児童養護寄宿施設の子供たちの手元へと、金沢の子供たちの夢の詰まったランドセルを届けることができました。â`âââCâÅâCüiÆjÄqüjçA

ランドセルを手に取って担いだり、抱えたりして喜んでいる子供たちの笑顔を見て、私たちもロータリアンとしての奉仕の原点を改めて自覚することができました。また、ミャンマーの子供たちが、このランドセルや文房具を使って一生懸命に勉強し、ミャンマーの発展のためだけではなく、世界の人々の友情と平和のために働く大人になれるように期待したいと思います。

現在、この事業を一度きりにしないために、クラブが20年以上続けている小学生サッカー大会のクラブチームにもランドセルの寄贈をお願いしています。

>> 金沢南ロータリークラブ公式サイト

2018öN11îÄè±æíÄ«ç@最近の記事:
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夢を背負って、未来へ!」への3件のフィードバック

  1. 金沢南RC幹事の星山と申します。お申し出頂きありがとうございます。
    金沢南RC事務局まで送って頂ければ、現在集まっているランドセルと一緒にミャンマーの子供たちに渡したいと思います。
    よろしくお願い致します。

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