ローレイン・ヘイマン(Lorraine Hayman)
2019年8月にICUで研究開始
2019年の夏、私は国際基督教大学(ICU)にあるロータリー平和センターに18期生として入学します。
私がICUを選んだ10の理由をご紹介します。
1. 異文化への浸透
ICUは東アジアで唯一、ロータリー平和センターがある教育機関です。ICUの学生として、私はアジアから平和構築の伝統を学び、地球市民としての責任感を養いたいと思います。自分の文化とは対照的な文化を探りながら、つながりを築き、言葉と文化の壁を超えた友情を築きたいです。8月には、地元のロータリアンと会い、ほかの新しいフェローと言語や文化の研修を受けます。
2. 広島へのフィールドトリップ
1945年8月、原子爆弾が広島と長崎に投下され、甚大な数の人が亡くなりました。原爆はその後の世代にも影響を及ぼしています。私はICUの学生として、広島を訪れて生存者とその家族の証言を聞き、この街の悲惨な過去と未来の平和に対する思いを探りたいと思います。現フェローであるリサさんは、広島訪問の経験を振り返り、「人類にできることをはっきりと思い出させるもの」だと述べていました。
3. 日本の大学生活
私は、ほかでは得られないバイリンガルの環境で、多くのグループに接することを楽しみにしています。スポーツ、音楽、芸術のほか、生け花や弓道のような伝統文化のグループもあります。学生たちは世界中からの留学生を歓迎してくれますし、新しい友人をつくり、新しいことを学ぶための素晴らしい方法となるでしょう。
4. 結束されたコミュニティ
ここでは西洋と日本の両方の教育スタイルが融合された学術プログラムを経験できます。少人数のクラスと魅力的な学術環境のおかげで、多くの学生は自分の教授をよく知ることができ、大学院同士で交流する機会も多くあるでしょう。
5. 専門分野の垣根を超えたリベラルアーツ
ICUでの勉強を通じて、文化的・社会的な通念を越えて考えることができるようになります。ICUでは、平和と紛争解決を研究するための学際的なアプローチを奨励しており、平和のための対話を促進する会合への出席や主催をサポートしています。リベラルアーツのカリキュラムは、持続可能な社会構築を支援するための準備を整え、真の世界市民になるのを手助けしてくれるでしょう。
6. キャンパス
現平和フェローのサイアンさんによると、キャンパスは「東京のオアシス」。実際、私が3月に訪れたときは正面入口に満開の桜が並んでいて、その美しさと歴史的な重みに心を打たれました。ICUが創立された1949年、ダグラス・マッカーサーの手配により、中島飛行機研究所の土地62万平方メートルが大学に売却されました。ここで今日、大半の授業が行われており、まさに「戦争の記憶を現代に残し、教育を通じて平和を築くというICUの誓いを示す一例」となっています(Paul Hastings著、“Rethinking Peace”からの引用)。
7. 東京
東京は4000万を超える人びとの生活の舞台。地球上で最も大きな都市の一つです。私はこの活気に満ちた大都市を心ゆくまで楽しむチャンスを得ました。噂に聞く神社へと続く通りを散策したり、世界で最も人通りの激しい交差点がある渋谷のまばゆい光を楽しんだり、代々木公園や皇居外苑を散策したりするのが待ち遠しいです。
8. グローバルなICU
ICUは、国連アカデミック・インパクト(国連と世界中の高等教育機関との連携)のメンバーとなっている大学です。私はGlobal ICUの学習環境で学び、世界人権宣言の原則に沿って行動することを誓います。また、ICUを通じて、東京の中心部にある国連大学で学ぶ機会も得られます。
9. 平和のために書き続ける機会
私は平和について書き続ける意欲があり、ロータリー平和フェローのニュースレターに寄稿することでこれを実践します。また、最近結成された学生グループAd Pacemでも、平和構築の経験や紛争に関する困難なトピックを取り上げる年2回のジャーナルやブログを発行しており、これらを利用することもできるでしょう。
10. 留学生を支えるシステム
東京に到着したら、アパート探しを始めとする実用的なサポートをしてくれる地元のロータリアンの方とお会いします。この方には、日本の大学院生活に慣れるまでの心のサポートもしていただけると思います。実のところ、現平和フェローからサポートや手引きの申し出を受けており、留学に先立つ何カ月も前からサポートが始まっています。現フェローの体験談(英語)からも分かるように、ICU周辺のコミュニティには、ひとを支える文化があるんです。
(注記:英語原文はこちらのページからご覧ください)
>> ICUロータリー平和センターのフェイスブック & ブログ & ニュースレター
最近の記事
>> ハイブリッドな新しいロータリークラブ
>> すべてのウィスキーにはストーリーがある
>> いつまでも教育者として