天理こども食堂でのワクワク!教室

寄稿者:吉岡 毅(2018-19年度奈良ローターアクトクラブ会長)

十分においしく食べられるのに、外箱の破損・ラベルの印字ミス・納品期限切れなど品質には問題はないが市場で流通できなくなった食品、家庭や企業で余っている食品の寄付を受け、食べ物に困る人たちに配給する活動、フードバンク。これを支援するため今年度から、奈良ロータリークラブでは社会奉仕活動として食品や寄付金の贈呈をはじめました。私たち奈良ローターアクトクラブフードバンク奈良の会議に参加し、そこで「天理こども食堂」に出会いました。IMG_E5682

ひとりでご飯を食べる「孤食」。貧困で満足にご飯の食べられない子。そんな子たちが一人でも参加できるのが子ども食堂です。食事をすることを通して、地域での居場所やネットワークの形成を目指して、日本では2010年ごろからマスコミに取り上げられ、活動が活発化してきました。

天理こども食堂を主催するのは、NPO法人地域支援センターという団体です。子ども達に「あたたかい、美味しい食事を楽しく食べて欲しい」「地域の人と交流することで自分の居場所の一つとして感じて欲しい」そんな思いを持った人たちが集まる場所にしたいと願って主催されています。

そこで私たちのローターアクトクラブは、せっかく集まってくる子どもたちに、ただ食事をする機会を提供するだけでなく、なにか楽しい取り組みをと考え、「わくわく!教室」と題したアクティブラーニングの機会を提供しました。

また、12月はクリスマスが近いということで、食事を楽しんでもらおうと地元の農家の方から寄せられた食材を使って飾り巻き寿司を作りました。

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地元紙の調査によると、奈良県では理科への興味・関心が低いということから、私たちは食育の要素も踏まえた理科の実験教室も実施。子どもたちとの食事の時間の後に、ローターアクター一人ひとりが先生になって、化学反応を用いたラムネづくりを行いました。

黒板に書かれた化学式や物質名だけでは理解しにくいことも、実際に目で見て、手で触って実感することで、次はどうなるの?と子どもたちはワクワクしながら化学反応を観察していました。

フードバンクの取り組みとして「食材を無駄にしてはいけない」という心から、作って食べられるラムネを題材にする工夫も取り入れました。帰りには「こんな形のラムネが出来た!」とか「私が作ったのを食べてみて」など嬉しそうな子どもたちの笑顔が会場にあふれました。

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私たち奈良ローターアクトクラブでは5年前からオレンジリボン運動(児童虐待防止)や児童養護施設での活動に取り組みはじめ、地域の子どもたちとのかかわりの機会を持っています。この活動を通して、地域の子ども達を地域で育てていく一端を担えたらと願っています。

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