職業奉仕はロータリーの核心。多くの会員にとって、地域社会で奉仕を行う土台となるものです。ロータリーの職業奉仕では、地域社会のニーズに取り組み、支援を必要とする人たちが自らの力で生活を立てていけるよう支援するため、多彩な職業の知識とスキルを活用することが求められます。
日本や海外のクラブによって実践された職業奉仕プロジェクトをご紹介します。
- 鯖江ロータリークラブ(福井): 鯖江市役所と協力し、地元の高校の就職希望者を支援するプロジェクトを実施しました。会員延べ21名が面接官と
なって模擬面接を開き、社会に旅立つ若者が社会人としての素養を身につけ、試験のための実践的ヒントを学べるようサポートしました。生徒たちは、職業やビジネスのリーダーとして活躍してきた会員から直にアドバイスをもらうことができ、大きな励みとなったことでしょう。
. - 香港アイランド・イースト・ロータリークラブ: School of Opportunity(難民として香港にやってきた未成年のためのサマーキャンプ)と提携し、週に3回、会員自らが講師となって12名の生徒にビジネスとプログラミングを教えました。生徒はナイジェリア、ルワンダ、イスラエル、インドから逃れてきた、わずか11~15歳の子どもたち。授業を通じて、ビジネスにも温かい心が必要であること、そして事業を通じて社会に恩返しできることを学びました。また、低所得家庭で育ったという会員が体験談を紹介し、がんばれば成功できると生徒たちにエールを送りました。
. ランチ・ノース・ロータリークラブ(インド): Kankeという町で、キノコ栽培スキルを学べる3日間の職業研修キャンプを開催しました。周辺の3つの農村から約50名の女性が参加し、栽培スキルのほか、販売を通じて収入を確保し、経済的に独立するための方法を学びました。
.- イーストナッソー・ローターアクトクラブ(バハマ): 100名以上の学生を対象とした職業・キャリアデーを開催し、各種産業、ソーシャルメディア、人材育成など、さまざまな分野について学べる機会を創出しました。参加者は、自らのキャリア志望・能力について紹介し、高潔性やビジネスの諸特徴、またデジタル時代の恩恵と危険性について学びました。また、地元警察からゲストを招き、自制心についての話に聞き入りました。
これらのプロジェクトは、いずれもロータリーショーケースで紹介されたものです。皆さんのクラブで実施された職業奉仕プロジェクトもぜひご紹介ください。また、ご紹介いただける場合は、プロジェクトの様子をとらえた写真のアップロードもよろしくお願いいたします。
クラブや地区の枠組みをこえて自分の職業スキルを生かしたいという方は、ロータリアン行動グループへの参加をご検討ください。ロータリアン行動グループは、特定の専門スキルや関心に基づいて活動する世界的なネットワークです。
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