青少年奉仕部門のクロスプロモーション

寄稿者:第2580地区青少年奉仕委員 茂木正光

国際ロータリー第2580地区は2012‐2013年度より毎年、青少年奉仕部門のクロスプロモーション(セクター間の交流促進と共同活動のきっかけづくり)を目的に、「地区青少年奉仕包括成果発表会」を開催しています。第6回となった本年は4月8日に東京で開催し、130名(ロータリアン61名、青少年63名、米山奨学生・学友6名)が出席しました。地区内のインターアクター、ローターアクター、青少年交換プログラムの来日学生、派遣予定学生、ROTEXが一堂に会し、それぞれのプログラムの活動報告を行うと当時に、アイデアを交換します。また、ゲストとしてお招きした米山奨学生・学友からも興味深いプレゼンテーションが行われました。DSCN1334

各種報告が終わると、青少年奉仕部門の各セクターが混合でグループを組んでの意見交換です。ファシリテーター(進行役)は、ローターアクターが務め、ロータリアンはオブザーバーとして各グループに参加し、意見を求められたときだけアドバイスします。本年は米山奨学生・学友も加わりましたので、国際色も豊かになりました。意見交換会の主なテーマは「外国の人々が日本で暮らす上での『障害』は何か」。活発な意見交換の後、13名がプレゼンを披露し、次のような体験談が紹介されました。

米山学生:「私は韓国人です。韓国で日本語を学んでも日本では使えませんでした。韓国と日本の礼儀の基準が異なるために、日本では失礼になるのはないか不安だったからです。日本人は、日本人同士であってもシャイです。しかし、私が間違えた時、やさしく教えてくれました。お話しをしてみて、共通の話題を見付けることができました」

派遣予定学生:「日本人と外国人の間には、言葉、文化、見た目の違いがあり、これが偏見につながっています。偏見をどうしたらなくせるのでしょうか。まずは、相手を知ろうとする気持ちが大切です。私も青少年交換プログラムに参加していなかったら、偏見を持っていたかもしれません。外国人と多くかかわることが必要です。これからも、自分からこういうプログラムに積極的に参加してきたいです」という内容でした。

若者によるこのような活発な意見交換を耳にし、ロータリアンとして、今後はますます国際的なコミュニケーションの機会をつくるニーズがあるのではないかと感じました。

現在、上記発表会での意見交換などを踏まえて、インターアクトクラブの例会に、来日学生が訪問するという企画が進んでいます。来日学生にはインターアクターが理解できるように自分の国の現状や特徴などをクラブ例会で話してもらいます。また、クロスプロモーションの具体的なアイデア出しのために、インターアクトクラブとローターアクトクラブの合同会長・幹事会の開催も予定されており、今後の展開に大いに期待しています。

Rotaract Preconvention, 22 June 2018, Toronto, Ontario, Canada.

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