By ジョイシー・ラウ(香港、蘭桂坊ロータリークラブ)
香港中文大学に入学した日、先輩に崇基学院ローターアクトクラブに誘われました。これがきっかけとなって、ローターアクトという素晴らしい世界への扉が開かれ、私はそこでリーダーシップのスキルと組織力を磨きながら、数々の充実した活動に携わりました。SARS(重症急性呼吸器症候群)患者への支援、ロータリー指導者養成プログラム(RYLA)合宿の企画、地域社会を基盤とする新ローターアクトクラブの設立などがその例です。
ローターアクトから多くを得た私にとって、ロータリー入会の機会が訪れたとき、当然のごとく入会しました。しかし、ロータリーがキャリアを後押しをしてくれるとは思っていませんでした。
3年前、私が所属する新界ロータリークラブの元会長、チェンさんから電話がありました。香港の株式市場に上場しようとしていた彼の会社で、経理財務部長として働かないかと声をかけてくださったのです。
後になって、私を採用した理由をチェンさんに尋ねてみました。ロータリーを通じて10年以上、私と付き合いのあったチェンさんは、私が信頼できる人だと思ったそうです。確かに私は、ローターアクトとロータリーの両方を通じて四つのテストの実践を心がけています。
会計士としてほかのロータリアンと仕事をしたり、地域社会や地区で活動を続けられたことを幸せに感じています。ロータリアンだった私の上司は、会計士としてのスキルと評判を高めるために業界団体でも活躍するよう励ましてくださいました。
キャリアに役立つコミュニケーションやリーダーシップのスキルが磨かれることは、ローターアクトやロータリーの明らかな恩恵の一つです。企業が望む人材となれるだけでなく、奉仕の精神も培われます。雇用主であるロータリアンは、この人材の宝庫から信頼できる社員を探せるだけでなく、自らの仕事の知識を生かして、若い世代の成長を後押しすることができます。そうすることで、ローターアクトとロータリーの両方における会員増強につながるでしょう。これこそ、ロータリーの職業奉仕の実践といえます。
(※この記事はRotary Voicesに掲載された英語の記事を基にしています。)
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