By ショーン・オハラ
LGBTと仲間のロータリアン親睦活動グループ(LGBT RAF)委員長
私は2年半前に、新クラブの初代会長としてロータリーに入会しました。しかし当時は、何を求めて入会したのか、自分でもよく分かっていませんでした。高校生のときにインターアクトクラブに所属し、大学でも1年間ローターアクトに入りましたが、「ロータリーでの豊富な経験」と言えるほどではありません。それでもクラブ結成について地元のパストガバナーに話をもちかけると、一も二もなくサポートしてくれました。そうして結成されたのが、レイクチャールズ・ハッピーアワー・ロータリークラブ(Lake Charles Happy Hour Rotary Club、米国ルイジアナ州)です。
その後、アトランタでの2017年ロータリー国際大会に誘われたのは、まったく幸運なことでした。そこでLGBTに関する分科会が行われたからです。とはいえ、そのときは親睦活動グループを立ち上げようとか、自分がLGBTであることをふまえて何かやってみようと思って大会に出席したわけではありません。
分科会に参加したことで、一つのアイデアが得られました。入会前にオンラインで創立会員となるメンバーを募った経験があったのですが、それと同じように、LGBTに関心のある人たちをオンラインで集めようと思ったのです。私の中で「超我の奉仕」が目を覚ましたのはそのときです。まず私は、フェイスブックページを立ち上げました。
ロータリーには、支えあいの心、リーダーシップ、そして大きな可能性があります。LGBTのロータリー親睦活動グループを作りたいという私のアイデアを聞いて、クラブメンバーは快く後押ししてくれました。地区の役員からも支援が得られ、さらには他の地域のロータリアンやローターアクターも各地域でグループの拡大をサポートしてくれました。その他、国際ロータリーのスタッフやシニアリーダーも力になってくれました。
皆が「四つのテスト」に従い、「超我の奉仕」を胸に行動したから、グループの結成が実現したのだと思います。
この「LGBTと仲間のロータリアン親睦活動グループ(LGBT RAF)」は、LGBT関連トピックへの関心を土台とし、ロータリアンのほか、ローターアクター、ロータリアンの家族、学友(ロータリーのプログラム参加経験者)で構成されています。自身をLGBTコミュニティの人として認識する人たち、そして、そのコミュニティを支援者たちのためのグループです。皆に共通するのは「超我の奉仕」の心です。
今後は、世界各地での奉仕活動を通じて、差別の解消に取り組み、公平なもののあり方を推進していきます。また、できるだけ楽しみたいと思います。
最後に、グループメンバーであるBill McMurrayさんの言葉を紹介します。
「私は過去28年間、ロータリー青少年交換プログラムでLGBTの学生、ボランティア、その家族と一緒に活動してきました。交換活動で私が信頼を寄せる娘やその他多くの人たちは皆、優秀な人たちが集まるこのコミュニティのメンバーです。今後は、ロータリークラブの友人たちと一緒に、グループの繁栄を支え、ロータリーのために、LGBTのロータリアン、インターアクター、ローターアクター、青少年交換学生の素晴らしい才能とスキルを引き出すことに全力を注ぎます。そして、LGBTへの偏見と闘っていきたいと思います」
>> 「LGBTと仲間のロータリアン親睦活動グループ」フェイスブックページ
(注記:本寄稿は、英語ブログの掲載記事を基にしています。)
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