By スコット・カー(2017-18年度第5340地区ガバナー)

1月10~24日にサンディエゴ国際空港ターミナル内で流された「世界を変える行動人」のビデオ広告
カリフォルニア州サンディエゴで毎年1月に行われる国際協議会。私たちの地区は、次期ガバナーの研修行事であるこのイベントのホスト地区として、さまざまなお手伝いをしています。移動の支援、ホスピタリティナイトでのホスト役、空港に到着したガバナーエレクトの皆さんのお出迎えなどを地区内ロータリアンのボランティアで行っています。場合によっては、20時間以上も狭い飛行機の中で過ごして、やっと到着した方たちもいるのですから、笑顔でお出迎えして、目的地までの移動をお手伝いするという私たちの役目は、とても重要だと考えています。
しかし、空港での規制により、必ずしも満足のいくようなかたちでお迎えができません。そこで私たちはあることを思い立ちました。飛行機を降り立った瞬間から、ロータリーが出迎えていることを感じてもらえるよう、空港全域でロータリーの存在感を表すキャンペーンを展開しようというものです。
これには、ロータリーの新しい公共イメージキャンペーンである「世界を変える行動人」の素材を利用しました。1月10~24日の期間にサンディエゴ国際空港内で広告を掲載するために、私たちの地区では空港内の広告ディストリビューターと交渉しました。具体的には、ターミナル全域の20カ所で10秒のビデオを流すというものです。また、縦横約180センチの大型広告も空港内に掲示し、たくさんの人の目に触れるようにしました。
キャンペーン開始後には、これらの広告について知らせるため、ソーシャルメディアでの働きかけも行いました。フェイスブック上での広告に約700ドルを投資して、空港でのキャンペーンについてアピールしたほか、サンディエゴの天気や地元ニュース、国際協議会に関する最新情報などを提供して、より高い関心を引くように努めました。
国際協議会の参加者は必ずしも飛行機を利用するわけではないため、地上交通を利用してやって来る人たちのために、道順案内の人気アプリ「Waze」で約300ドル分の広告を掲載しました。国際協議会への道のりで、地元のロータリークラブに近づくと、アプリにロータリーのロゴが現れるという仕組みです。ロゴをクリックするとロータリー情報を閲覧できるようになっています。
このような努力の甲斐があり、今年の国際協議会は大成功に終わり、キャンペーンの成果は私たちの期待を大きく上回りました。
空港での「世界を変える行動人」広告は、80万人の目に触れました。米国の主要空港でロータ

空港内の20カ所に掲載された「世界を変える行動人」の広告
リーがこのようなブランディング活動をしたことに対して、ロータリアンからも好意的なフィードバックを得ることができました。ソーシャルメディアでは、2週間のキャンペーン期間中、19万9000人のユーザーが広告を目にし、地区のフェイスブックページの「いいね!」数も305から32,000に増えました。また、道案内アプリの「Waze」に掲載した広告は、32万5000回閲覧され、地元のロータリークラブのウェブサイトへの訪問数は597回となりました。
従来型の広告、ビデオ、デジタル広告を駆使し、ロータリー本部の担当部署とやり取りしながら進めた今回のキャンペーンは、私たちにとっても貴重な経験となりました。アイデアを実現させるにあたり、本部の皆さんの協力と資金援助に感謝しています。一番の見返りは、このキャンペーンを実施したことによって、これから先、地元でのロータリーの認知度が上がり、ソーシャルメディア上での存在感が増していくと期待されることです。そうなれば、変化をもたらす私たちの活動に、より拍車をかけることができるでしょう。
皆さんも地元で「世界を変える行動人」キャンペーンを展開してませんか?ご利用いただける資料は、ブランドリソースセンターをご覧ください。
最近の記事:
>>多発性硬化症:息子の罹患を機にロータリアンが行動グループを立ち上げる
>>WHOが3つのポリオ動画を公開
>>米山奨学生の視点から【2】:日本のリハビリ医療をアフリカで生かす