By 国際ロータリースタッフ
今年も残すところあと1日。この1年間、日本では眞子様のご婚約やスケートの浅田真央選手の引退、海外ではトランプ米大統領の就任やカタルーニャ独立宣言など、さまざまなニュースがありました。
ロータリーではどんな1年だったのでしょうか?2017年のハイライトを振り返ってみましょう。
「人類に奉仕する」「変化をもたらす」
2016-17年度ジョン・ジャーム会長のテーマは「人類に奉仕するロータリー」、2017-18年度イアン・ライズリー会長のテーマは「ロータリー:変化をもたらす」でした。これらのテーマに沿って活動した2017年は、ロータリー財団100周年やローターアクト50周年など、ロータリーにとって節目となる1年でした。
6月のアトランタ国際大会では、ロータリーの新しい公共イメージキャンペーン「世界を変える行動人」が初公開。また、日本を含む各国政府や諸団体からポリオ撲滅への10億ドル以上の支援が発表され、各国メディアが報道。会場では安倍首相を含むメッセージ映像も上映され、大いに沸きました。
クラブでは、昨年に続き、工夫を凝らした会員種類や例会形式など柔軟性と革新性の導入が数多く報告されました。従来とは違う画期的な運営を行いながら、若い世代の入会促進に成功しているクラブが続々と増えています。
「ロータリー初」もいろいろ
ロータリー初となる出来事もいくつかありました。その一つがジュネーブで開催された「EUでのロータリーデー」。欧州連合(EU)高官とロータリアンが今後のパートナーシップについて話し合い、欧州におけるロータリーのさらなる活躍が垣間見られました。
さらに、例年ニューヨーク国連本部で行われるロータリー国連デーは、初めてジュネーブの国連欧州本部にて開催され、平和の構築に貢献した6名が表彰されました。
国際大会中には、スマホ用「Rotary VR」アプリとビューアーで360度のVR(バーチャルリアリティ)映像を約2000人が一斉に鑑賞するという前代未聞のVR映像鑑賞イベントが行われました。
ロータリーが主催する毎年恒例の世界ポリオデー(10月24日)イベントは、シアトルのゲイツ財団本部で行われ、今年から初めて7カ国語での同時通訳付でライブ動画が配信されました。
有名人のサポーターが続々登場
年に1度のロータリー祭典、国際大会は、ロータリー財団生誕の地アトランタで開催。ビル・ゲイツ、ジャック・ニクラウス(プロゴルファー)、アシュトン・カッチャー(俳優)、ジョン・シナ(プロレスラー、俳優)など著名なゲストが数多く参加しました。
また、ロータリーのポリオ撲滅キャンペーン「あと少し」に、俳優アンディ・サーキスさん(「ロード・オブ・リングス」のゴラム、「猿の惑星」のシーザー役で有名)が新たに仲間入り。サーキスさんは、ポリオサバイバーの生涯を描いた感動的な映画『Breathe』(10月に米国と欧州で公開)で監督デビューも果たしました。
日本のロータリーも活気
米山記念奨学会が50周年を迎え、緒方貞子さんがロータリー財団学友世界奉仕賞の受賞者に選ばれるなど、日本でも話題の多い1年でした。
1月には、日本から総勢60人のロータリアンがインドでの全国予防接種日にワクチン投与活動に参加。ロータリーの各種メディアでも取り上げられ、アトランタ国際大会ではビル・ゲイツ氏がこの活動を称賛しました。
2016-17年度には、日本の全クラブがロータリー財団に寄付を行うという快挙を成し遂げ(おそらく国としてはロータリー初)、財団100周年を最高の形で祝いました。
2017年のそのほかのニュース
数々のエキサイティングな出来事があった2017年ですが、悲しいニュースもありました。7月の新年度が始まってすぐ、世界中のロータリアンに惜しまれてサム・オオリ会長エレクトが急逝。故オオリ氏の祖国ウガンダだけでなく、世界中のロータリアンがその逝去を悼み、追悼基金に支援を寄せました。また、急きょ招集された会長指名委員会によってバリー・ラシン氏が新たに会長エレクトとして選ばれました。
一方、ロータリーにとって嬉しいサプライズもありました。今月、CNBCのサイトでビル・ゲイツ氏が「サンタへの2つのお願い」を明かし、その一つがなんと「ロータリーへの寄付」!2017年はロータリーとゲイツ財団の協力10周年でもあり、このような形でロータリーへの信頼と評価を表していただけたことは本当にありがたいことです。
最後に、12月29日時点の2017年の世界のポリオ発症数は20件(ナイジェリアでは0件)。昨年の37件と比べても分かるように、ポリオ撲滅に向けて着実に前進しています。
末筆となりましたが、ロータリーボイス担当スタッフ一同、2018年における皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。来年もどうぞよろしくお願いいたします!
【参考】
>>2016-17年度ロータリー年次報告書
【最近の記事】
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