奉仕をきっかけとしてロータリーの輪を広げる

By ジュリー・オーブリー(国際ロータリースタッフ)

ロータリーとは何ですか?Rotarians at work

「わかりません」

「駅前とかにある広場でしょ?」

「ああ、聞いたことあるよ。でも何をしてるのか知らない」

会員でない人にロータリーを知っているかと聞くと、こんな答えが返ってくることは珍しくありません。どの町でもロータリーの認知度は高いとはいえず、世界的にいくつかの地域で会員が減っています。ロータリーが何かを町の人びとが知らないのに、クラブの成長を期待することができるでしょうか?

私は幼い頃からボランティア活動をして育ちました。奉仕の心を育ててくれた両親と教会に感謝しています。若い頃から奉仕活動への関心があった一方で、中学、高校、大学、そして20代後半まで、ロータリーを知らずに生きてきました。あんなにたくさんの奉仕活動をしていたのに、なぜロータリーのことを知らなかったのでしょうか。地元にインターアクトクラブとローターアクトクラブはありませんでしたが、近くにロータリークラブがありました。問題なのは、地元でクラブと一緒にボランティア活動ができると知らなかったことです。

これまで、ロータリークラブは自己宣伝と受け取られることを恐れて、地域で行っている奉仕活動について表立って話すことを避ける傾向にありました。しかし、この沈黙のせいで貴重な機会が失われているのも事実です。奉仕活動について話題に出すことでロータリーへの認知を高めれば、地域の人たちと一緒に奉仕活動を行い、入会に対する関心を高めることができるでしょう。

国際ロータリーの会員増強支援チームとして、私たちはこの問題が世界中のクラブや地区に影響を及ぼすのを見てきました。そこで、皆さんの次の奉仕プロジェクトをスケールアップし、クラブへの認知と理解(そして支援)をもたらし、潜在的な入会者に参加してもらえるようにするためのチェックリストをつくってみました。

  • このプロジェクトで、地域で必要とされている奉仕活動とクラブへの認識が高められるか。
  • このプロジェクトで、クラブの存在感が示されているか。クラブが「ロータリー」だとすぐにわかるか(シャツ、ベスト、帽子など)。クラブのロゴ(ロータリーのロゴ)をどこかに表示できないか。
  • クラブは、家族、学生、企業、地域のリーダーなど、ロータリアンではない人びとにも奉仕活動のチャンスを広げているか。
  • 従来型メディアやソーシャルメディアを活用しているか。
  • 新会員、あるいはロータリアンでないボランティアは、奉仕活動でどんな経験をするか。積極的に関わってもらっているか。
  • クラブに入会することのメリットや、クラブで体験できるさまざまな活動について伝えているか(例えば、奉仕活動を通じて地元の人たちと交流し、人脈を広げる機会、職業人やボランティアとしての能力を高める機会など)。
  • 奉仕活動の後に、ボランティアと連絡をとる方法を知っているか。今後の活動やイベントについて、ボランティアは知っているか。
  • 会員だけでなく、会員ではないボランティアに対する感謝を表しているか。継続的な対話の糸口をつかむためのフォローアップはできているか。

クラブが、町の人たちの行動意欲と、クラブが行っている活動への関心を引き出し、入会へと導くために、ロータリーでは多くの推進用資料を用意しています。「世界を変える行動人(こうどうじん)」キャンペーン広告をはじめ、これらの資料をMy ROTARYの「ブランドリソースセンター」からダウンロードしてご利用ください(My ROTARYへのログインが必要です)。

【参考記事】
>> 活動の原点  ~みんなの一歩が大きなパワー~
>> 「ソ・ユ・ホ(即、有志で、奉仕)」で広がる触れあい
>> ロータリーのブランディング:第1回第2回

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