世界で活動するチャンスを若者に

寄稿者: 地齋 和雄 (足利東ロータリークラブ 2016-17年度国際奉仕委員長)

足利東ロータリークラブがフィリピンで行っている活動をご紹介します。私たちは、奉仕の機会を若者に与えることが、ロータリーにとって重要な使命と考えており、実際に若者の国際理解によい影響を与えています。

第2550地区(栃木)では、1992年より国際理解・世界平和を目的とし、世界社会奉仕活動を実施してきました。2000年に地区の活動が終了後、足利東ロータリークラブが活動を引き継ぎ、オリジナリティのある活動を継続してきました。

フィリピンでは、相互理解を基盤としたさまざまな活動が行われています。

医療奉仕: 医療が受けられない住民が対象で、大変感謝されています。会場に入りきれないほどの人が集まり、みな真剣なおももちで診察を待ちます。また、両国の若者が現地の子どもたちに手の洗い方を教えているほか、歯科医師と共に歯の磨き方などの保健・衛生教育を行なっています。

3.フィリピン奉仕活動ム医療奉仕社会復帰支援: 性的虐待を受けた婦女子を対象とした自立支援施設では、社会復帰に向けた活動で多くのことを学べます。私たちはクッキーなどを焼くための大きなオーブンを寄贈しました。手に職を付けることは、自立して生きていくためにとても重要です。

車椅子寄贈: 足利大学附属高校のインターアクターが日本で修理再生した車椅子を現地に運び、社会福祉局に寄贈。障害のある方々へ無料で貸出している車椅子に、修理を担当した生徒の写真とメッセージが添えられます。寄贈した車椅子はすでに110台。利用者の笑顔を見ると活動の意義が実感できます。また、定期的な修理指導も行っています。

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マングローブ植樹: フィリピンでは、1970年代からマングローブの森がエビや魚の養殖池に転換され、多くの森が消滅しました。私たちはこの森を回復すべく、地元の人たちと森の再生を願い、植樹を行っています。

5.フィリピン奉仕活動マングローブ

識字率向上: 現地に図書館がないため、2005年、サンフェルナンド市の小学校に『未来に希望 子ども図書館』を開館しました。現在は地元のロータリークラブ、市教育委員会、末来に希望財団などの関係団体が運営維持を行っています。また、ロータリー財団100周年記念事業として、新たに図書900冊を寄贈しました。

文化交流: アサンプション大学&高校には、インターアクト・ローターアクトクラブが有り、長年交流を続けています。ロータリアンと多くの若者が一緒に活動を行っており、若者にとって身近な国際理解のツールになっています。

さて、昨今の混乱した世界情勢の中で日本の果たすべき役割は何か。現地を訪問し、実際にさまざまな奉仕活動に参加することは、私たち、とくに若い人たちにとって大変有意義な経験になると確信しています。

私たちは、すべての活動で日本の折り鶴の折り方を教えています。折り鶴は日本の平和のシンボルです。

私たちの願い。それは、世界が平和になること・・・・・・

IMG_0111足利東ロータリークラブ
創立56年・会員50名。過去3人のガバナーを輩出。板橋敏雄と中谷研一の2人の会員が超我の奉仕賞を受賞。また、板橋敏雄会員は、国際ロータリー理事・米山記念奨学会理事長を歴任。国内はもとより、海外での活動も積極的に実践。

関連リンク:
>> Mirai Ni Kibou Foundation Inc.

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