By Zuhal Sharp(国際ロータリースタッフ)
同じ趣味や関心をもった有志によって作られるロータリー親睦活動グループ。そのはじまりは、エスペラント語に関心をもつロータリアンたちが非公式なグループを結成した1929年にさかのぼります。1947年には、ボート好きのロータリアンたちが自家用ボートにロータリーの旗を掲げ、自らを「International Yachting Fellowship of Rotarians」(国際ヨット愛好家ロータリアン親睦活動グループ)と呼びました。
以来、グループの数や規模は拡大したものの、「ロータリー会員とその家族、プログラム参加者、学友を友情で結びつけ、趣味や職業をシェアできる場を提供する」という目的は変わりません。2015-16年度現在の親睦活動グループ数は68、報告されているメンバー数は世界で総勢50,703人にも上り、メンバーの居住国は180カ国を上回っています。グループの平均メンバー数は746人。その種類も、テニス、ワイン、マラソン、料理、スキューバダイビング、キャンピングカー、ジャズ、コンピューターなど、実に多岐にわたります。
ロータリー財団を支援するグループも
これまで100年間、ロータリー会員は、ロータリー財団を通じて水と衛生、疾病予防と治療、平和の推進、基本的教育、地元経済の成長といった分野を支援してきました。当然、これらの分野にかかわる親睦活動グループが作られましたが、ほかのグループもそれぞれユニークな方法で財団への募金を行っています。その例をいくつかご紹介しましょう。
- キルト・織物手芸のロータリアン親睦活動グループは、韓国で開かれたロータリー国際大会中、「友愛の家」のブースに手芸作品を寄付し、ポリオ撲滅のために9,000ドル以上を集めました。
- ワイン愛好家のロータリアン親睦活動グループは、地元の食糧バンクのためにフォークリフトを寄贈する地区補助金活動を支援しました。このフォークリフトは、食糧の生産と配給量を増やすために役立てられます。
- サイクリングの親睦活動グループは、毎年恒例のサイクリング世界選手権を開催し、地元の青少年団体とポリオ撲滅のための募金を行っています。また、学校のための募金を目的とした4日間のサイクリングイベントにも毎年参加しています。
- 国際バイクのロータリアン親睦活動グループでは、グループ支部が各地域でバイク走行イベントを行い、地元地域のための募金を行っています。例えば、オーストラリア支部では、毎年のイベント収益を航空医学・保健を専門とする組織「Royal Flying Doctor Service」とロータリー財団に寄付しています。
6月は「ロータリー親睦活動月間」です!この機会に親睦活動グループに参加したり、新しいグループを作ってみませんか?グループのリストはこちらをご覧ください。
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