寄稿者:アズカ・アシフ(ロータリー職員)
今日、紛争や迫害によって住むところを失った人びとは何百万人もおり、紛争被害者の実に90%が一般市民で、その半数が子どもだといわれています。ロータリーでは、貧困、不平等、民族対立、教育や機会の欠如といった、争いの温床となる問題へ
の取り組みのほか、紛争を抑止・仲裁するためのスキル研修や難民支援など、さまざまな平和活動に取り組んでいます。以下に、世界各地のロータリー会員による平和活動をご紹介します。
- 第5100地区: キプロスに住むイスラム教徒とキリスト教徒の友情と相互信頼を築き、互いへの偏見を解消するためのプログラムを毎年実施。このプログラムでは、若い世代の人たちが米国に集まって共に生活し、帰国後にそれぞれの地域で平和構築と文化交流を促進します。
- アルテンブルグ・ロータリークラブ(ドイツ): 難民が地域社会に馴染めるよう支援しています。地元のカフェにロータリアン、ローターアクター、弁護士や社会福祉士を含む地域住民が集まって、他国から逃れてきた人たちについて知識を深め、難民が仕事に就けるよう援助活動を行っています。
アブラクブワ・ロータリークラブ(ナイジェリア): 大統領選挙の事前、選挙中、事後に、暴力問題について人びとの認識を高めるキャンペーンを実施。チラシを準備し、選挙法を守って平和的に選挙を行うことの重要性を住民に伝えました。
- 可茂ロータリークラブ(岐阜): 人道主義について考える機会を子どもたちに提供するために、第二次世界大戦中に大量のビザを発行して避難民を救った杉原千畝に関する演劇に、地元小中学生300人を招待しました。
2月はロータリーの「平和と紛争予防/紛争解決月間」です。ロータリーの平和に向けた取り組みをあらためて認識するとともに、さらに活動を広げていきましょう。皆さまのクラブで実施された奉仕活動も、ロータリーショーケースでぜひご紹介ください。日本語で入力できます。