これまでロータリーは、災害時にパートナー組織であるシェルターボックスと密接に協力し、迅速な救援活動を可能にしてきました。シェルターボックスが救援物資を被災地に届ける上で、被害状況やニーズを調べ、救援ボランティアの宿泊手配や救援活動の調整を手伝う現地のロータリアンの存在が欠かせないものとなっています。過去12年間、ロータリアン、ローターアクター、インターアクターはシェルターボックスと協力して、誰よりも早く被災地の切実なニーズに応えてきました。以下にその例をいくつかご紹介します。
- 4月にネパールをマグニチュード8の地震が襲ったとき、ローターアクターとロータリアンが直ちにシェルターボックスと協力し、被災状況を調べて緊急救援チームを動員しました。ネパールと世界中のロータリーファミリーが、シェルターボックスと輸送手段の手配、救援チームの宿泊、シェルター用テントと救援物資の調達を援助しました。
- 昨年12月にマレーシアが大洪水に見舞われたとき、マレーシアのシェルターボックスのメンバーであるローターアクター、ジェームズ・オングさんがシェルターボックスに支援を要請し、救援チームが現地に赴きました。空港での救援チームの出迎えから移動手段の手配まで、救援活動においてもオングさんが重要な役割を果たしました。さらにオングさんは、マレー語から英語への翻訳と通訳を手伝い、パハン州へのボックス輸送を支援しました。また、仲間のローターアクターおよびパストガバナーであるコー・ブー・ケアンさんとともに、第3300地区のロータリアンとローターアクターによる1カ月におよぶ合同活動を導きました。
- 昨年5月、セルビアとボスニア・ヘルツェゴビナが洪水と地滑りに見舞われたとき、シェルターボックスの救援チームとロータリアンおよび現地団体が、被災地で必要とされている救援物資を届けました。
- 2013年11月、フィリピンの大雨によって地滑りが起きた際、地元ロータリークラブ会員が迅速に被害状況を調べたおかげで、被害発生後48時間以内に救援物資を携えたシェルターボックスのチームが現地に赴くことができました。セブ市(フィリピン)のロータリアン、スティーブン・カスティロさんが、シェルターボックスの保管倉庫の管理と諸手配に尽力しました。
シェルターボックスは、テントや救援物資に加え、町の再建中も子どもたちへの教育が途絶えないよう、学用品の入った「スクールボックス」を提供しています。さらに、医療、食料援助、定住のための住居など、被災地におけるより幅広いニーズに応えるために他の救援団体と協力しています。
- 4年前にシリアで紛争が勃発したとき、1,000万人以上が避難を余儀なくされ、うち400万人が難民として他国に逃れました。シェルターボックスは、「Hand in Hand for Syria」をはじめとするパートナー団体と協力して、生活必需品、テント、蚊帳、水フィルタ、水容器、毛布、地面に敷くシート、スクールボックス、太陽光利用ランプなどを配りました。
シェルターボックスとの協力に関する詳細は、「シェルターボックスと国際ロータリー」概要資料をご参照いただくか、世界各地のシェルター支部までお問い合わせください。
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