執筆: RIプログラム担当職員、ズハール・シャープ
職業や関心別の専門的な知識を生かして奉仕プロジェクトの立案と実施をサポートする「ロータリアン行動グループ(RAG)」は、ロータリークラブや地区にとっての心強い味方です。しかし、RAGプログラムは約10年も前に開始されたにもかかわらず、依然としてロータリー内での認知は高くありません。以下にRAGの関連情報をご紹介しますので、ぜひRAGとの協力をクラブでご検討ください。
クラブは、奉仕プロジェクトにおいてRAGの専門知識やスキル提供を受けられるほか、RAGと他団体によるパートナーシップを活用することもできます。例えば、水と衛生に関する行動グループは昨年、ONE DROP基金と提携して800万ドルの水プロジェクトを実施し、ロータリークラブやローターアクトクラブも参加してマリ共和国の20万人の生活に変化をもたらすことができました。同プロジェクトをさらに拡大するために、さらに多くのクラブが加わっています。
また、クラブがグローバル補助金プロジェクトのパートナーを探す場合も、RAGからサポートが得られます(グローバル補助金では、拠出金総額のうち少なくとも30%が、プロジェクト実施国・実施地区以外から寄せられたものである必要があります)。RAGにはロータリー重点分野の専門知識に長けたメンバーが多いため、補助金の申請書作成においてもRAGは頼もしいリソースとなるでしょう。
さらにRAGは、クラブや地区への支援に加えて、自らが中心となってプロジェクトを実施することもあります。例えば、保健とAIDS予防に関する行動グループは毎年、「ロータリー家族保健デー」を開催しています。アフリカ大陸を活動拠点としており、昨年は、民間企業、NGO、医療機関や保健ボランティアの力も借りて35万人に医療を施すことができました。また、人口と開発に関する行動グループは、認識向上の取り組み、政府や企業への支援の呼びかけ、保健従事者への研修、医療品の提供、外科サポートといった多角的アプローチを通じて、ナイジェリアにおける母子の死亡率低下に取り組んでいます。支援先の病院では、母親の死亡率が60%、新生児の死亡率が15%低下しています。
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