日頃よりロータリーをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ロータリーは、国連ミレニアム開発目標が2000年に設定されて以来、2015年までの目標達成をめざして、極度の貧困を減らすための世界的取り組みに貢献してきました。これまでに、普通初等教育で顕著な進展があったものの、過去8年間の前進は緩慢となっています。現在、世界には、学校教育を受けていない就学年齢の子ども5,800万人に加えて、基本的な読み書きができない7億8,100万人の成人と1億2,600万人の青少年がいます(これらのうち60%以上は女性)。*
そのほかのミレニアム開発目標を達成するには、普通初等教育を普及させ、教育における男女格差に取り組むことが重要なカギとなります。教育のレベルを向上できれば、貧困や疾病への取り組みを改善し、より長く、健康的な生活を送るための土台を培うことも可能となります。*
日本のロータリークラブは、発展途上国の小学校への図書寄贈、留学生を対象とした日本語スピーチ・作文コンクール、被災地の学校支援などを通じて、識字率を向上し、教育の質を高める数多くの活動を実施しています。
以下に、皆さんの地域社会で応用できる、海外のプロジェクト成功例をご紹介します。
マカティーノース・ロータリークラブ(フィリピン): 地元で活動するロータリー地域社会共同隊と協力し、栄養不足の児童100名に、22週間にわかって栄養バランスの取れた食事を提供しました。これにより、児童が罹患率や欠席率を下げることができました。詳しくはこちら
- タイペイ・ツインズ・ロータリークラブ(台湾): パートナー団体と協力して、ミャンマーの生徒2,000名の自宅に太陽光電気とLEDライトを設置し、地元の学校に発電機と充電装置を提供しました。これにより、生徒の授業出席率が向上しまし
た。詳しくはこちら
- トリプレスウォール・ロータリークラブ(ネパール): 地元中学校の教室設備を改善し、貧困家庭の生徒に教材を提供しました。また、早期教育センターへの支援も行い、制服や教材を寄贈し、机やいすを提供したほか、教師向けの研修を実施ました。詳しくはこちら
- マレーシアとインドのロータリークラブ: チェンナイ市(インド)の公立学校に、女子用と男子用に別れたトイレを設置しました。これによって、特に女子生徒のあいだで授業出席率が向上しました。詳しくはこちら
プロジェクトのヒント:
- 地域特有の教育ニーズを調査する。
- 教育に対する保護者の理解と関心を高めるために、家族全員で参加できるイベントや、保護者自身が教育を受けるプログラムを実施する。
- ロータリーのアイデア応援サイトに、実施中または計画中の教育支援プロジェクトを掲載し、パートナーや支援を募る。
本ブログでは、奉仕プロジェクトのためのヒント、成功談、リソースを定期的に紹介しておりますので、クラブや地区による識字率向上プロジェクトの立案に、ぜひご活用ください。また、皆さまのクラブや地区で実施されたプロジェクトを、ロータリーショーケースでご紹介いただけますよう、お願い申し上げます。
* Millennium Development Goals Indictors(ミレニアム開発目標達成指標): 国連統計部