奉仕プロジェクトのリソースを収集するための10のヒント
クラブで奉仕プロジェクトのために地域社会のニーズ調査を行い、具体的なプロジェクト計画を立てたら、資金調達、グローバル補助金のパートナー探し、ボランティア集め、プロジェクトの内容に詳しい専門家探しなどの準備(リソース収集)が待っています。
「奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)第3回」のウェビナーでは、持続可能な成果をもたらすプロジェクトのためのリソース収集に焦点をあてました。以下に、その10のヒントをご紹介します。ウェビナーの録画はこちらからご覧ください。
- まずは地元に目を向ける:リソース収集のはじめのステップは、地元に目を向けることです。活動資金、経験豊かなボランティア、現物寄贈、パートナーシップなどのリソースを地元の地域社会がすでに保持している場合があります。地元の地域社会がこれらのリソースをプロジェクトに投資することによって、プロジェクトが完了したあとも、成果を長続きさせることが可能となります。
- ロータリー補助金を利用する:プロジェクトの実施にあたっては、ロータリーの補助金(地区補助金またはグローバル補助金)を利用できます。
- ロータリーのクラウドソーシングツールのアイデア応援サイトを利用する: ロータリーの新しいクラウドソーシング(不特定多数の人にオンラインを通じて支援を呼びかける)のウェブサイトであるアイデア応援サイトでは、クラブや地区が支援を必要とするプロジェクトの概要を掲載し、ロータリアンをはじめ一般の人からも寄付や現物寄贈を募ることができます。また、ソーシャルメディアのページ、ブログ、ウェブサイトと連動させて情報を紹介することも可能です。
- ロータリー地域社会共同隊(RCC)を提唱する:このグループは、ロータリアン以外の人たちの集まりで、提唱したロータリークラブと親密に協力して、プロジェクトをサポートします。共同隊は、地域社会の人びとの参加を促し、プロジェクトにおいて文化や慣習が考慮されているかをチェックしたり、地元のニーズが本当に満たされているかについてアドバイスを提供します。
- ロータリアン行動グループと協力する:ロータリーファミリーで構成されているこのグループは、特定の重点分野における奉仕プロジェクトに対し、専門知識や技術的スキルを提供します。現在、18の行動グループが活動しており、クラブや地区による地域ニーズ調査の実施や資金集め、プロジェクトのモニタリングと評価などの分野でサポートを提供しています。
- 「パートナーシップ」を構築・利用する:地元の団体とパートナーシップを組むことで、地元の文化や価値観を理解する手助けをしてもらったり、その団体が持つ専門知識やスキルを提供してもらえるほか、研修などを行う場合に利用できる地元のリソースを紹介してくれます。これらの団体と時間をかけてパートナーシップを構築し、リソース、持続可能性、技術的スキルを得られれば、プロジェクトで末永い成果をあげることができるでしょう。
- 奉仕委員会の活用:毎年、地区ガバナーは、奉仕委員会を先導する地区リーダーを任命します。クラブと地区による人道的プロジェクトを支える同委員会の委員長と常に連携することが重要です。
- ロータリー行事を利用する:プロジェクトに必要なパートナーシップはときに、ロータリーの行事で生まれることがあります。毎年開かれる国際大会、国際協議会、地域別のプロジェクトフェア、ゾーンや地区の行事、ほかのクラブへの訪問などがその一例です。これらの機会を最大限に生かしましょう
- 若い人と若い職業人の協力を得る:若い人々の力を借りれば、プロジェクトに活気をもたらせるだけでなく、継続性も生まれます。若い職業人はプロジェクトに必要なリソースの確保やプロジェクトの実施において、画期的なアイデアを持っている場合が多いものです。
- 綿密なコミュニケーションを心がける:透明性と一貫性のあるコミュニケーションは、パートナーとの関係を築いたり、リソースの収集においても大変重要です。プロジェクトの責任者となる人は常に、関係者に最新情報を提供するだけでなく、プロジェクトにおける活動の重複や見過ごしている分野がないかどうかを確認することが求められます。
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プロジェクトの流れ(ライフサイクル)の各段階で利用できるリソースについては、こちらをご覧ください。